フランス修業から戻った直後は、クリーム、バターをタップリ使った、本格的なフレンチを皆様にご披露したいと、肩肘張って頑張りましたが、どうもウケが良くない。都内のレストラン時代は、まだ良かったのですが、16年前に独立し、各ご家庭に伺うようになると、コースメニュー最後の肉料理の頃には、特に、ご年配の方々から「もっと、サッパリと食べられる料理にして下さい。」と言われてしまう。
基本的には、クリーム、バター、ワインを使うのがフレンチですが、食べ慣れていない日本人にとっては、きつく、重く感じるのは、無理も無いことだと思います。
そこで、色々考え、クリーム、バターを控えたヘルシー感覚の料理を目指すようになりました。だから、今、ボクが作っている料理は、フレンチでない、コグレ流の創作料理なのです。
写真は「和牛フィレと風呂吹き大根の梅・白ゴマソース」です。大根と季節野菜をたっぷり添え、あっさりした梅ドレッシングをかけることで、ある程度、お腹が一杯でも、スルッと食べられてしまうオリジナルメニューです。