ボクが中学3年生の時に始まった「料理天国」は、毎回、テーマに沿った料理を辻調理師専門学校の先生方がアイディアを凝らして作りあげるという、それまでに無かった、単なる料理教室風で無いところが新鮮、感動的で、毎週、土曜日の6時から、欠かさずに見ていました。
特に、西洋料理担当の小川忠彦先生は、ボクと同じ左利きということもあり、凄く憧れていました。
「ボクも小川先生のように、誰からも尊敬される、立派な料理人になるんだ!」すぐに、大阪の本校から案内書を取り寄せ、気持ちは、どんどん、大阪に傾いていきました。
写真は、1985年4月・500回記念の収録風景です。辻調・卒業間際のボクは、勇気を振り絞り、神様のような小川先生に、大胆にも直接、頼み込み、都内の撮影スタジオで見学させて頂きました。西洋料理の小川先生が和食を作り、和食の畑耕一郎先生が中華を、中華の松本秀夫先生が西洋料理を作るという、普段では考えられない、とても楽しい内容で、テーマタイトルは「500分の1の珍事」でした。