中学3年生の時に見た「料理天国」がきっかけで、辻調理師専門学校に行くことを決め、中学卒業直前に大阪の本校から入学案内を取り寄せました。
そこには、フランス政府から、大変な名誉であるMOF(料理界の人間国宝)を日本人として初めて授与された辻静雄校長先生の3つのお言葉が有り、とても感銘を受けました。
「フレンチを目指すなら、まず、語学。原書が読めれば、メニューは無限に広がります。」
「単なる職人ではなく、限られた制約の中で、最大限にお客様に喜んで頂けるよう、経営感覚を身に付け、数字に強くなりなさい。」
「仕事以外の時間は、一社会人としての教養を身に付けなさい。」
どこにも、「今、すぐに入学しなさい。」と書いて無いのです。気持ちは、すでに大阪でしたので、肩透かしを食ったような感じでしたが、何度も読み返すうちに、辻先生のお言葉ならば、間違えは無いだろうと考え、明治学院大学で、経営を専攻し、アテネフランセでは、フランス語を習得してから大阪に向かいました。しかし、大卒は、2%位しかおらず、クラスメイトは皆、4才以上年下でした。
写真は、辻調理師学校の卒業式で、ボク一人だけ、首席ということで、辻先生から直接、卒業証書を頂いた、感動の瞬間です。