2年前に世界遺産の縄文杉登山に兆戦致しました。樹齢は、2000年とも7000年とも言われていまして、屋久島に入る前までは、「さぞかし温暖で恵まれた環境の中で、何のストレスも無く、ぬくぬくと生きてきたんだろうな」と勝手に推測していましたが、実際は、全く逆でした。
ボクは、あえて、登山者の少ない2月を選んだのですが、雪の降るとても寒い日で、想像以上に過酷な環境でした。夏には、台風も多く、時には、落雷で、枝が裂けてしまうこともあったでしょうし、そんな中で、縄文杉は、じっと逆境に耐え、したたかに少しずつ成長してきたのだと思います。
世界遺産は、各国に沢山有りますが、その殆どは、建造物の遺跡です。その点、縄文杉は、数千年間生き続けている、命が有るのですから、これは、凄いことです。人生は、たかだか100年位ですが、その生き方という点で、縄文杉から教えてもらうことは本当に沢山有ると思います。子供達への講演では、このお話をよく致しますが、とても興味を持って聴いてくれます。