ロンドンは、オーガニックレストランのメニュー開発の仕事等で数回訪れていますが、最近は、ヘルシー志向の高まりで「回転寿司」のお店が人気だったり、一見、食文化も変化しているように思えますが、基本的には、ポテトフライやフライドチキン、ハンバーガー等の脂っぽい食事や、コーラ、チョコバー等の甘い物の人気は相変わらずで、学校給食も、そのようなメニューが主流でした。
しかし、2年前に、来日経験も有る有名な若手シェフ・料理研究家のジェイミー・オリバー氏がメディアを通じて、給食の低レベルを批判し、「子供達の健康、味覚教育のために改善を」と呼びかけたのがきっかけで新基準が誕生し、ジャンクフードを一掃、カロリーにも栄養価にも配慮した、生鮮食材中心の「ヘルシー給食」が提供されるようになったのですが、もはや、ジャンクフードに慣れ親しんでしまっている子供達にとっては物足りなく、かなり不評で、益々給食離れが進んでしまいました。中には、学校を抜け出し、校外に食べに出たり、チョコバーやポテトチップスを買い込んで来る生徒もいるくらいです。
「我が国の給食は?」と言えば、全国の栄養士さん達が頑張って、新鮮な野菜や魚を使った、ヘルシーな和風メニューを出しているのですが、そのようなメニューほど残食が多く、人気なのは菓子パン、ケチャップスパゲッティー、ハンバーグなんですね。みなさんは、この現状をどう思われますか?
写真は、昨年、ロンドンのレストランで撮影した人気メニュー「フライドチキンとポテトのケチャップ、マヨネーズ添え」です。チキンにもポテトにも、たっぷりとマヨネーズを漬けて食べるのが、地元スタイルなのです。それでも物足りない時には、濃厚なバーベキューソースを加えます。びっくりしました(笑)