初夏のスペイン・アンダルシア地方に伺いますと、広大な大地は、オリーブの木々のグリーンと、満開のひまわり畑の黄色い絨毯とのコントラストが素晴らしく、人々の心を癒し、和ませてくれます。
道路沿いでは、一企業や一個人の利益よりも、先祖から受け継がれて来た自然の景観を、共有の財産として大切に守ろうとする地元の方々の地道な努力のお陰で、余計な看板広告が一切排除されています。これは、とても素晴らしいことだと思います。自分の生まれ育った故郷に誇りを持ち、大切に受け継いでゆく、そんな郷土愛を我々日本人も、もっと持つべきではないかと思いました。
ところで、この「ひまわり」ですが、何の為に植えられているのかと申しますと、主な目的は、食用の「ヒマワリ油」を搾るためなのです。もちろん、種は、乾煎りして、それ自体を食べることも出来ます。
郷土を大切にして、地産地消を実践しているスペイン、今回の取材で感じたことを数回に分けてレポートさせて頂きます。