エジプトの町で、必ず見かけるのが「コシャリ屋」です。「コシャリ」とは、エジプト特有の料理で、デルタ地方の南半分から、ルクソール辺りまである「ポピュラーな軽食」なのですが、「コシャリ」を簡単に表現致しますと「スパイスの効いた、エジプト風ミートソースをかけたパスタ&ライス」という感じでしょうか。馴染みの無い方は「何、それ?」と不思議に思われるかもしれませんが、色々なお店を食べ歩きますと、お店ごとに「こだわり」があって、実に奥が深いことに気が付きます。
例えば、カイロ辺りでは、全体的に米の割合が多いお店と、米とパスタが均等のお店など、「コシャリ屋」によって、その配合のバランスが違っており、味にも微妙な変化があって、とても興味深かったです。
また、アレキサンドリア辺りでは、コシャリに代わる物として、マカロニとスパゲッティーだけの「マカロナ」が有ります。試しに、地元産のオリーブオイルをかけてみましたら、エジプト独特のスパイスの香りが引き立ち、より美味しく食べることが出来ました。このように、大抵のエジプト料理は、「食べる直前にオリーブオイルをかけることで、美味しさが増す」ことに気が付きました。これも「地産地消の良さ」ですよね。