会場入りする前に、近くの真野川で、命懸けの鮭の遡上を目の当たりにし、「熱い気持ち」が込み上げてくるのを感じながら料理教室の準備を始めました。
今回のメニューは「秋鮭と地元野菜のテリーヌ仕立て」と「秋鮭の白ゴマ風味、パウンドケーキ」の2品でしたが、ポイントは、鮭の下拵えにあります。生臭みを抜き、いかにしっとり感を保つかが一番大切なのですが、それには、まず天然塩を振り、2時間以上置くことから始まります。こうすることで、生臭みの原因となる水分を取り除き、さらに上質のオリーブオイルをかけて30分以上マリネすることで、火を通した後のぱさつきを防ぎ、オリーブオイルの旨味も染込んで、しっとり感を保つことが出来ます。
そして、より丁寧にするならば、火を通した鮭を、予め用意した和風スープに暫く漬け込めば、下拵えは完璧です。
今回の2品は、皆様に大好評で、試食の際には、オリーブオイルのテイスティングの方法も、サービスでご披露させて頂きましたが、その美味しさに会場は、とても盛り上がりました。
私にとりましても、皆様と共に、とても楽しく充実した3時間あまりの料理教室でした。
このご縁を頂きました、鹿島商工会の職員の皆様、心よりお礼を申し上げます。次回も地元食材を使った、違うメニューでお伺いすることを楽しみにしております。