11月13日付のブログで(1)を書かせて頂きましたが、10月下旬にイタリア・シシリアの名門オリーブ農園「ラビダ」を訪ね、今年の新オイルを搾る作業に立ち合わせて頂きました。
(2)では、農園での収穫風景について書かせて頂きます。
オリーブの実は、初めはグリーン色をしており、熟して行くにつれ、赤味を帯びて、やがては黒く完熟致しますが、ポリフェノール等の微量成分が多く含まれ、酸度の低い、上質のオイルを搾るには、まだ実がグリーン色のうちに、実に傷を付けないように収穫し、24時間以内に搾ることが大切です。
「ラビダ・オリーブ園」では、3種類ほどの違う種類の実を厳選してブレンドし、合わせて搾りますが、このブレンドの割合を変えることで、色々な味のバリエーションを生み出すことが出来ます。オリーブの実以外には、一切の混ぜ物はありませんので、とてもシンプルな作業ですが、逆に言えば、オリーブの実の良し悪しがオイルの味にストレートに反映されますので、農園の環境作りには、細心の注意を払う必要があります。このオリーブ園では、以前から、完全無農薬・有機栽培の「オーガニックの認証」を政府から受けており、あらゆる点で「上質のオリーブオイルを搾るための万全の体制が整えられている」、私が思うに、世界ナンバーワンの農園だと思います。