私の母校、辻調理師専門学校(略して辻調)のサテライト・キャンパスが、秋葉原にあります。
辻調の先生方が出版されている、料理関係の書物はもちろんのこと、卒業生が経営する飲食店の情報まで分り易く揃えられており、美味しいコーヒーを頂きながら閲覧出来ることから「アキバカフェ」とも呼ばれており、私もよく利用させて頂いております。
ここに来て、20数年前に熱心に読んでいた書物を開きますと、一瞬にして「毎日が新鮮で、とても楽しかった」大阪・阿倍野の学生時代のことも思い出しますし、夢中で過ごした、本場フランスでの修行時代や、帰国後に就職した東京、千葉のレストランでの苦しい修行時代のことも鮮明に甦ってきます。
特に、東京、千葉での修行時代には、お店の先輩達から、「強烈ないじめ、嫌がらせ」をされ、辛くて仕方ない日々が続いていましたが、「もう耐えられない!我慢の限界」が来ますと、無意識のうちに東京駅に向かい、新幹線に飛び乗って、大阪の母校に駆け込んだことが、何度もあります。蒼ざめた顔で、フラフラになりながら、在学中にお世話になった先生方を訪ねますと、いつでも温かく迎え入れて下さり、「悩みのすべて」を聞いて頂き、その都度、適切なアドバイスを頂いて救われた気持ちになりました。
今、こうして、「食」を通した仕事が続けられているのも、私の母校・辻調の先生方のお力添えのおかげですし、これからは、何かしら、母校に対しても「恩返し」をしたいと思っております。
「アキバカフェ」では、定期的に、卒業生以外の方々も参加可能な勉強会「アキバ塾」が開催されており、いずれは、その講師としても参加させて頂けたら光栄です。
先日の「アキバ塾」では、日頃からお世話になっております、辻芳樹校長先生にも、久々にお会いすることが出来ました。「これからも宜しくお願い致します。」と、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。