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2009年04月 アーカイブ

2009年04月01日

信濃毎日新聞で連載スタート「美味しさアップ!洋食の定番」

今日から4月。新年度のスタートですが、皆様は如何お過ごしでしょうか?
飯山市をはじめとして、長野県内・各地で「地域活性化のお手伝い」をさせて頂いているご縁から、この度、信濃毎日新聞紙上にて「美味しさアップ!洋食の定番」というタイトルで、毎月第3土曜日に「出張料理人・コグレ流、ヘルシーレシピ」を連載させて頂くことになりました。
本当に大切な「料理のコツ・ポイント」は、活字で表現しずらいものですが、このコーナーでは、私自身で文章も書かせて頂きますので、何とか分り易く、初心者の方でも「今晩から作ってみよう!」と思って頂けるような内容にしたいと、今から張り切っております。
基本的には、洋食と言えども「旬」を大切にし、出来るだけ長野県産の食材を「愛情を込めて使わせて頂く」ことで、県内で地道に頑張っていらっしゃる生産者のみなさんに、毎月ご紹介させて頂くお料理を通して「感謝の気持ち」をお伝えし、それを励みに、これからも「日本の自給率アップのために」頑張って頂けたなら、出張料理人として、これほど嬉しいことはありません。
皆様からのご感想もお待ちしておりますので、宜しくお願い致します。

埼玉県白岡町で「呉服展示会のお持て成し」

先週・前半は、南埼玉郡白岡町の、とても雰囲気のある老舗呉服店様に伺い、展示会のお持て成しのお料理を作らせて頂きました。この呉服店様には、10年前からお世話になっているのですが、今回は、6代目社長(お父さん)の「還暦・勇退記念」と、7代目息子さんの「社長就任記念」の「Wのお祝いお食事会」ということで、いつも以上に気合を入れてお料理を作らせて頂きました。
お庭には、大きな池があり、立派な錦鯉が泳いでいて、豊かな時間がゆっくりと過ぎて行く、とても寛いだ雰囲気の中でのお食事会でしたが、3日間の展示会の最終日には、丁度、お昼時に、プロ野球・WBCの決勝戦がロサンゼルスであり、日本対韓国の白熱した試合に、何となくお客様も私もソワソワ落ち着かず、デザートの頃になりますと、みなさんが、テレビのある隣の部屋に移動し、観戦しながらのデザートタイムとなりました。
延長戦に入り、これまで不調だったイチロー選手が、決勝のセンター前ヒットを綺麗に打ちますと、みなさんから拍手と歓声が起こり、色々な意味で「思い出深い記念日」になったような気がします。
後片付けを済まし、お店を出る際には、呉服店の皆様とお客様に笑顔でお見送りして頂き、とても嬉しかったです。「出張料理人をしていて良かった!」と、しみじみ思う瞬間ですね。
7代目の息子さんは、青年商工会の役員もされており、ご自分のお店だけでなく「農業従事者の多い、地域全体の活性化のため」に、日頃、努力をされており、そちらでも「是非、お手伝いさせて頂ければ」と思います。この辺は、とても自然が豊かで「柴山沼」周辺の菜花も、黄色い絨毯のようで綺麗でした。
この度の「人生の節目の佳き日」に時間を共有させて頂いたことに、心より感謝致します。
本当に有難う御座いました。
そして、これからも「地域活性化のために」長いお付き合いを宜しくお願い致します。




2009年04月02日

どんなお酒にも合う「七味唐辛子・オリーブトースト」

とても簡単に出来て、美味しい「七味唐辛子・オリーブトースト」をご紹介致します。1日経って、硬くなったバケットでもOKですので、無駄を出さない「エコ・クッキング」の意味からも、皆様には作って頂きたいですね。
バケットは、厚さ3cmの斜め切りにし、オリーブオイルをかけてから、七味唐辛子を適宜、振りかけます。適宜の意味は、お酒のおつまみとして「インパクト」が欲しければ、多めにしますし、ピリ辛が苦手な方は、控え目にして頂けば良い、ということです。
七味の代わりに一味やカイエンヌペッパーでも結構ですが、それらは、辛味が強いですから、お好みで調整して頂ければ良いと思います。
その上から、粉チーズを振りまして、220℃のオーブンで5-6分焼けば、出来上がりです。
このトーストは、上質のエキストラバージンオリーブオイルを使えば、必ず美味しく出来ますが、どんなお酒ともよく合いますので、是非、お試し下さいませ。



2009年04月07日

船橋倫理法人会で、早朝の「食の講演会」

30才から、フリーの立場で、たったひとりで「出張料理」の仕事を始めて18年になりました。
ここまで続けて来れましたのも、全国の、本当に多くのみなさんに応援し助けて頂いたからだと、心より感謝の気持ちでいっぱいです。
24才で憧れのフランスに渡り、さらに24年経って48才になる今年を、「ひとつの節目の年」と考え、これからは「食を通して」全国のみなさまに恩返しが出来ますように、更なる努力をしてゆきたいと思っております。
今朝は、早起きしまして、地元船橋の倫理法人会で講演をさせて頂きました。テーマは「出張料理人・コグレが語る、日本の食の現状」でしたが、まずは、地元のみなさまのおかげで、ここまで、続けてこれたことへの感謝の気持ちを述べさせて頂き、日本を取り巻く「世界の食の現状」の解説から「便利な食生活の裏側」のお話、「学校給食の問題点」など、食にまつわるお話を幅広くさせて頂きましたが、参加されたみなさまの評判はとても良く、「是非、別のところでも企画しますので、お願いします!」と言って頂き、とても嬉しかったです。「地元って有り難いなぁ」とつくづく思います。
本日の講演会を企画し、声をかけて下さった役員のみなさま、心よりお礼を申し上げます。有難う御座いました。

4月12日放送の「情熱大陸」に出演致します。

先週末の「情熱大陸」(毎日放送・TBS系)をご覧になっていた、数人のお客様から「次週の予告編を見ていたら、いきなり、イタリアの小暮さんが出てきて、ビックリしましたよ!」とのメールやお電話を、番組終了直後から、多数頂戴致しました。
昨年10月から撮影を開始し、全国で御協力を頂きながら、なんと「収録時間は3800分」にも及びましたが、それを26分間の番組にまとめるのですから、制作会社のみなさんの御苦労は大変なものだと思います。でも、今回の長きに渡る丁寧な撮影を経験させて頂きまして、制作スタッフのみなさんの「私と番組に対する熱い想い」が、私自身、とても良く理解出来ましたし、本当に有難いことだと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
番組の内容につきましては、「見てのお楽しみ」ということにさせて頂きますが、正直なところ、どんな構成、内容なのかは、私も分りませんし、「内心、ドキドキです」(笑)
当日は、地方出張中で、リアルタイムに見れるか分りませんが、私も楽しみにしておりますので、是非、皆様もご覧頂けましたら嬉しいです。宜しくお願い致します。
本日、制作会社から、番組のオリジナルポストカードを送って頂きました。「一生の記念」になりますね。

天然塩が決め手の「アスパラガスサラダ」

長野県・北信州産のフレッシュアスパラガスが届きました。
早速、ボイルし、私が大好きな、旨味たっぷりの天然塩「シルクパウダー」とシシリア産の上質なオリーブオイル、少しのお醤油、白ゴマをかけて、「サラダ仕立て」にしてみました。
天然塩「シルクパウダー」には、優しい旨味、甘味があり、それをかけることで、素材の持ち味がグッと引き出されるから不思議です。さらに、オリーブオイルをかけることで、コクが増し、アスパラガスだけでも充分にメインディッシュに成り得ることが、よく分かります。
これからの時期に「旬」を迎える「空豆」にも「シルクパウダー」をかけますと、美味しさが増しますし、冷やしトマトや、お豆腐にも合いますね。
魚介類では、この時期が一番美味しいとされる「桜鯛」や「初鰹」、「帆立貝」のお刺身にも、まず、私は「シルクパウダー」を軽く振りかけ、その後に、オリーブオイルやお醤油をかけるのが「一番美味しい食べ方」だと思っていますし、この方法でしたら、魚嫌いな方でも美味しく食べられると思いますので、どうぞ、お試し下さいませ。

           < 「シルクパウダー」のお問い合わせ先 >
      TEL 03-5428-3386   リツメー(株) までお願い致します。
     


2009年04月08日

兵庫県洲本市のマルショー様で「宝飾展のお持て成し」

先日、兵庫県洲本市にある、とても素敵なブティック・マルショー様に伺い、「宝飾展・最終日のお持て成し」のお料理を作らせて頂きました。
前日の午後に新神戸経由で到着し、2階にあるオープンキッチンで、早速、仕込みをさせて頂いたのですが、その間も、1階の展示会場では、お客様の楽しそうな笑い声が絶えずに、とても明るく、華やいだ雰囲気が、2階のキッチンにいる私にまで伝わって来ました。
「この明るさ、活気の理由は何だろう?」と、仕込みをしながら考えていたのですが、翌日のお食事会で、その理由がすぐに分かりました。
朝一番に、笑顔の社長・敬子さんから「小暮さん、今日は、美味しいお料理と、世界で経験した楽しいお話で、お客様をトコトン楽しませて、素敵な思い出をプレゼントしてあげて下さいね!」と、有り難いお言葉を頂いたのです。
この思いがけないお言葉には、本当に感激致しました。なぜなら、「今日は、食事時間を短かめにして(商談の時間を長く取り)、お店の売り上げに貢献して下さいね」とおっしゃる社長様は多いのですが、はっきりと「売り上げよりもお客様の満足が第一です」と言い切る方は、あまりいらっしゃらないからです。
私は、常に「お客様の満足が第一」と考えて、全力で、時間をかけてお料理させて頂いており、それが結果として、お客様の心を開き、購買意欲に繋がると思っておりますが、時に、催事関係の場合、お店の都合(その日の売り上げ重視)を優先しなければならないことがあり、「それは違うでしょ」と、複雑な気持ちになることが多いのです。
このお店の社長・敬子さんには、もの凄く人を惹き付ける力、オーラがあり、サーヴィス精神も旺盛で、すべてのお客様に対する細かい気配りは、異業種でありながら、同じサーヴィス業に携わる私にとりましても、とても良い勉強になりましたし、どんなに世の中が便利になり、時代が進歩しても「人の心を動かすのは、人の真心でしかない」ことを改めて実感致しました。
この日のデザートには、お客様でもある「小林農園」さんにお願いして「朝採り」して頂いた美味しいイチゴと、瑞々しいミントを添えさせて頂きました。
この度は、素晴らしい時間をみなさまと共有させて頂き、有難う御座いました。
また、お会い出来る日を楽しみにしております。





2009年04月09日

兵庫県洲本市の居酒屋で楽しい「オリーブオイルクッキング」

「宝飾展のお持て成し」のお料理を作るために訪れた、洲本市(淡路島)ですが、この辺は、自然が豊かで、新鮮な食材も多く、地元の美味しいお料理を食べられることを、とても楽しみにしておりました。
ブティックのマダムのご紹介で、スタッフのみなさんと「かまくら」という居酒屋さんに伺ったのですが、なぜか、私の手にはシシリア産の「世界一のオリーブオイル」のボトル。「これ、どうして持って来たのですか?」と、みなさんから不思議そうに聞かれましたが、これから、とても楽しい「オリーブオイルマジック」が始まるとは、誰も想像出来なかったようです。
「かまくら」さんのお料理は、地元の食材が中心で、本当に美味しく、感激致しましたが、何と言っても「お刺身」が最高でした。
まずは、「カワハギ」ですが、オリーブオイルをかけてスダチを搾り、お醤油をかければ、美味しい「和風カルパッチョ」の出来上がりです。お好みでワサビを載せて頂いても結構ですが、肝も混ぜて食べますと、本当に美味しいです!
「いかなご」の稚魚を「こな」と言いますが、軽くボイルした「こな」に大根おろしとお醤油をかけ、オリーブオイルもかけてみました。それを食べたみなさんからは「オリーブオイルと大根卸しが、こんなに合うとは思いませんでした」と、感嘆の声があがり、「では、これにはどうですか?」という感じで、あらゆるお料理にオリーブオイルをかけて、盛り上がりました。
「タコ」や「イカ」のお刺身にも、もちろん合いますし、淡路の名物である「新玉葱」のスライスにオイルとお醤油をかけてみましたら、とても美味しくて、何皿でも食べられそうです。もちろん、玉葱をはじめ、あらゆる野菜の唐揚げや天ぷらにもオリーブオイルはよく合います。
意外なところでは、「冷奴」にもオリーブオイルとお醤油の組み合わせが合いますので、これからの時期、皆様も是非、お試し下さいませ。








2009年04月11日

「オリーブオイル・健康セミナー」用のビデオ撮影

先日、都内のスタジオにて、大手スーパー様主催で全国6箇所で開催される「オリーブオイル・健康セミナー」にて上映される「レッスンビデオ」の撮影が行われました。
「お料理・レッスンビデオ」と言いますと、8年前に、100円ショップ「ダイソー」様用に撮影したことがありますが、それは、小売店様での販売用(10本シリーズで1本100円!)でした。しかし、今回は、大勢の受講者の皆様の前で、大型スクリーン上に映し出されるとありまして、「銀幕のスターになったような気分で(?)」かなり、緊張しながらの撮影になりました(笑)
まずは、子供の頃からの「食」にまつわるエピソードをインタビュー形式で撮影して頂き、パンフレット用のスチール撮影をしましてから、メインの「オリーブオイルを使ったお料理レッスン」の撮影を致しました。
健康食品である「オリーブオイル」を、一時のブームに終わらせることなく、日本の食文化に根付かせるためには、普段食べ慣れている和食にオリーブオイルを上手く取り入れ、繰り返し使って頂くことが大切だと考えておりますので、今回のメニューも、「鰹と昆布の和風出汁をベースにした、典型的な和食」に、コグレ流の「オリーブ・テクニック」を加えた「毎日でも食べたくなる美味しいお料理」を作らせて頂きました。
そのメニュー、3品を簡単にご紹介させて頂きます。
まずは、「和風出汁がベースの野菜たっぷりスープ」ですが、仕上げにオリーブオイルをかけるのが、コクと旨味を引き出すコツです。
「根菜類の和風煮物」では、一度、和風出汁で軽く煮た根菜類にオリーブオイルとお醤油、味醂を加えて、和の調味料を絡ませるように優しく炒めることで、美味しさをアップさせます。
最後は、「鰹と昆布の万能ふりかけ」ですが、これは、出汁を取った後のミネラル豊富な「鰹と昆布」を無駄なく使うところに意義があります。作り方は、とても簡単なのですが、荒刻みした鰹と昆布にオリーブオイル、お醤油、味醂、白ゴマを加えて、香ばしく、水分を飛ばすように炒めるだけです。
このふりかけは、ご飯はもちろんのこと、納豆に混ぜたり、お豆腐にかけたりと、何にでも合い、本当に美味しいので、是非、皆様もお試し下さいませ。






「オリーブオイル・健康セミナー」福岡市で開催

大手スーパー様主催の「オリーブオイル・健康セミナー<オリーブオイルで、いつまでも若々しく健康に!>」の第1回目が、昨日、福岡市内の西鉄グランドホテルを会場に、100名様以上の女性の受講者の皆様にお集まり頂き、盛大に開催されました。
会場には、大型のスクリーンが用意され、先日、都内で収録致しましたビデオを上映しながらのセミナーとなりましたが、ご試食用の「オリーブオイルを使った、ヘルシーな和風料理」も、ホテル側と協力して作らせて頂き、皆様には、とても好評でした。
講演会の最後には、20分間ほど「質問コーナー」を設けさせて頂きましたが、予想以上に「食を通した健康」に対する意識の高い方が多く、皆様の「食に対する熱い想いやご質問」に丁寧にお答えしていましたら、アッと言う間に予定時間をオーバーしてしまいまして、「皆様と、もっとお話したかったなぁ」という名残惜しさを残しながら、会場を後に致しました。
今回のセミナーには、沖縄を含む、九州全域から長時間かけてお越し頂いた方々も多く、本当に有り難いことだと思いました。是非、また、今回ご参加して頂きました皆様と再会出来る機会を作りたいと思いますので、その節には、宜しくお願い致します。
本日の企画・運営をして下さったスタッフの皆様、そして、西鉄グランドホテルの皆様に、心よりお礼を申し上げます。本当に有難う御座いました。




2009年04月15日

「情熱大陸」のお礼を申し上げます。

昨年秋から撮影を続けてきました「情熱大陸」が、4月12日に放送されました。
その日の私は、仕事で、静岡県沼津市におりましたので、ホテルの部屋で、雑用をしながら見ておりましたが、23時の番組スタート直後から、メールによるお問い合わせを頂くようになり、翌日のお昼頃までに頂いたメールの数は80件を超えておりました。
正直なところ、こんなに反響があるとは、思っておりませんでしたので、とてもびっくりしましたが、頂いたメールの内容は、どれも「感動しました!」とか「勇気が湧いてきました!」、「アッと言う間の30分間でした!」、「ゆっくり、食のお話を聞かせて下さい!」等々、有り難いお褒めの言葉ばかりで、なんだか恐縮してしまいますが、多くのみなさんが「コグレ目線」で、番組をご覧下さったようで、とても嬉しかったです。
例えば、イタリアでのハプニング(ご高齢のお客様が、歯応えを生かした前菜を残されたシーン)について「私は、今年で95才になりますが、私なら、喜んで食べると思いますよ。気にしないで頑張って下さいね!」とのメッセージを、お孫さんに頼んでメールして下さったおばあちゃん。
「歯応えある野菜が嫌いなのは、イタリア人の国民性なんですかね?とても美味しそうで、見た目もすごく美しいのに。」とのメールを下さったのは、将来、ヨーロッパに音楽で留学したいとおっしゃる高校生のお嬢さん。
「コグレさんは、料理界の宮本武蔵ですね!懐の深さに感銘を受けました!」とのコメントは、食と将棋を愛する男性から。
この番組をきっかけに、全国の、本当に多くの皆様と、ハートの部分で結びつくことが出来たのなら、料理人として、こんなに幸せなことはありません。そして、今回、繋がせて頂いた絆を「より、しっかりとした、揺るぎの無い物にするために」今後も精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。
遅い時間であったにも関わらずに「情熱大陸」をご覧頂きました全国の皆様に、心よりお礼を申し上げます。番組をご覧頂きまして、本当に有難う御座いました。
写真は、番組の冒頭部分と、静岡新聞の番組紹介欄の記事です。
これから、数回に分けまして、放送されなかった部分を含めた「情熱大陸・回想録」を綴らせて頂きますので、ご期待下さいませ。


2009年04月16日

神奈川県葉山の素晴らしい「地産地消」 (1)

人気通販雑誌「通販生活」(カタログハウス)内でも、長きに渡り、全国にある、伝統的な食文化に根ざした「本物の自然食品」を紹介し続けておられる(株)TAC21の社長・田耕邦子様と、念願叶いまして昨日、お会いすることが出来ました。
本社、営業所のあります逗子・葉山周辺には、豊かな自然が残されており、田耕様のご案内で、生真面目に仕事を続けていらっしゃる農水産業従事者のみなさんをご紹介して頂き、日頃の苦労話などを伺って来ました。
昨日は、雲ひとつ無い晴天で、真夏のような陽気でしたが、海風が心地よく、海岸沿いを歩いておりましたら、急になんとも香ばしい「磯の香り」が漂ってきました。その先では、たったひとりで「地物のひじき」の、大変に細かく、手間のかかる乾燥作業をされている漁師さんに出会いました。
思わず、味見をさせて頂きましたら、本当に美味しくて、私も興奮気味に「これ、高くても構いませんので、分けてもらえませんか?」と、お願いしたのですが、やんわりと断られてしまいました。
「ごめんなさいね。何しろ、手間と時間のかかる手作業なので、大量には作れないんですよ。この時期をずっと待ってくれている地元のお客さん(ファン)にお分けするだけで精一杯なんでね。」との誠実なご返事に、一瞬は、残念な気持ちもしましたが、すぐに嬉しさが込上げてきました。
なぜならば、生産者のみなさんの大変な手間や苦労、本物の価値感を理解し、適正な対価を喜んで支払って下さる消費者のみなさんがいれば、生産者のみなさんも、汗をかきながら、一生懸命に頑張って良い物を作って下さることが分ったからです。
私の使命は、全国に伺い、この漁師さんのように地道に「昔ながらの本物」にこだわった生産者のみなさんや、その優れた商品をご紹介させて頂き、その「ファン」を増やしてゆくお手伝いをすることなのではないか、と改めて思いました。
私の経験からも「ファンは、とても有り難い存在」だと思うんです。良い物は、「クチコミ」で紹介して下さるし、困った時には、助けて下さる。私も、ひとりでここまで続けてこれたのは、多くの応援して下さるみなさま「ファン」のお力添えのお陰だと、日々、感謝の気持ちでいっぱいです。
忙しい作業中に、手を止め、色々と教えて下さった漁師さん、有難う御座いました。
「来年まで待ちますから、いつか「ひじき」を分けて下さいね!」(笑)



2009年04月20日

神奈川県葉山の素晴らしい「地産地消」 (2)

葉山の漁港でも、4月中旬から「シラス漁」が解禁になり、浜辺では、この時期、新鮮で美味しい「シラス」を買うことが出来ます。
TAC21の社長・田耕様にご案内して頂き、地元でも人気の「シラス直売所」に伺いました。
そこには「天日干し」と「釜あげ」の2種類があるのですが、試食させて頂きますと、どちらも本当に美味しくて、思わず「まとめ買い」してしまいました。私は、仕事柄、「良い物を見つけた時の決断」が本当に早いと思います(笑)
早速、船橋のスタジオに戻り「シラス料理」を色々と作ってみましたが、一番美味しかったのは「オリーブオイルと醤油で合えて、玄米御飯にのせ、混ぜながら食べる」方法でした。オリーブオイルと醤油、シラスの組み合わせは、最高の相性だと思います。これに、野菜たっぷりの味噌汁があれば、私は毎日でも食べ続けられますね。それほど、美味しいのです。
写真の醤油は、田耕社長から分けて頂いた、伝統の醸造法を守り続けている芳醇な味わいの「杉樽仕込」(丸島醤油)です。美味しい料理を簡単に作る極意は、「良い調味料(味噌、醤油、酒、味醂、酢、塩、オリーブオイルなど)と、新鮮な食材を使うこと」に尽きると思います。
是非、みなさまも、今が旬の「シラス」を、上質の調味料を使って、お召し上がり下さいませ。

      安全で美味しい食材のご相談は (株)TAC21様までお願い致します。
               TEL 046-872-4811 です。






静岡県沼津市の大田呉服店様で「お持て成しのお料理」

「情熱大陸」の放送がありました4月12日と翌13日は、静岡県沼津市の大田呉服店様に伺い、展示会にいらしたお客様への「お持て成しのお料理」を作らせて頂きました。
特に、番組の宣伝を事前にしていたわけではなかったのですが、ほとんどのお客様が、「今晩、情熱大陸に出演すること」をご存知で、これには、少し驚きましたが、その理由をお聞きして、納得致しました。
12日の「静岡新聞」の番組欄を見ますと、丁度、真ん中辺りに、とても大きな私のカラー写真と共に、番組の紹介記事が詳しく載っていたのです。お客様から、その新聞を頂きましたが、これは、とても良い記念になりました。
お食事会場は、風情のある素晴らしい中庭を一望出来る1階の「茶室」でしたが、メインのキッチンは2階にあり、お料理を運ぶには、少し距離があったものですから、多少手狭ではありましたが、茶室脇の2畳ほどの小部屋をお借りし、座卓とカセットコンロを持ち込んで、汗をかきながら、お料理の仕上げをさせて頂きました。
前菜の盛り付けが終わりますと、すぐに、お客様の前に出て、ご挨拶させて頂き、乾杯の音頭まで取らせて頂きまして、食後のコーヒーが出るまでは、「お料理を作っては、喋り(お料理の説明等)」の繰り返しで、1時間程の「ワンマンショー(?)」をお客様には、お楽しみ頂けたことと思います。
「情熱大陸」で、私が伺い、お料理を作らせて頂いた、イタリア・シシリアにある世界№1のオリーブ園「ラヴィダ」の搾りたてオイルも、焼き立てのパンに浸けてお召し上がり頂きましたが、こちらも、とても好評で、購入を希望される方が多かったものですから、ご予約を頂き、後日、私のサインを入れさせて頂き、お送りすることになりました。お化粧品としても、とても良い物ですので、是非、お顔にも塗って頂きたいと思います。私も毎日、塗っております(笑)
お食事会が終わりますと、お客様とツーショットの記念撮影もさせて頂き、その場で、すぐにプリントしまして、お客様のお名前も添え書きしました、私のメッセージとサイン入りのお写真をプレゼントさせて頂きましたが、この様子をご覧になっていた若社長様からは「コグレさんは、下手な芸人より気が利いて、話しも巧いし、本当にサーヴィス精神が旺盛ですよね!」との有り難いお言葉も頂きました。
次回、伺わせて頂く時には、もっと楽しい話題をご用意させて頂きますので、宜しくお願い致します。大田呉服店様のスタッフのみなさま、楽しく仕事をさせて頂きまして、本当に有難う御座いました。心よりお礼を申し上げます。




神奈川県三浦市の「素晴らしい野菜」に感激! (1)

私が、農業や野菜のことで、分らないことがありますと、何でも教えて頂いております「師匠」が神奈川県三浦市にいらっしゃいます。
三浦の豊かな自然の中で「安全性と味にこだわった野菜」を作り続けていらっしゃる「(株)川ばた」の長谷川様なのですが、その「農業にかける情熱」からは、学ぶべき点がとても多く、心から尊敬出来る素晴らしい師匠です。
そんな師匠から、先日、たくさんの新鮮な野菜と三崎漁港で水揚げされたばかりの上質なマグロが届きました。中には、手紙が添えられておりましたが、「お世話になっている方々のために、我が農園の野菜と、地元で獲れたマグロを使って頂き、是非とも、コグレさんにお料理して頂きたいのです。お願い出来ますか?」との有り難いメッセージが、力強い文字で書かれておりました。
「情熱大陸」でも、シシリアの市場で、目を輝かせ、野菜を選んでいるシーンが放送されましたが、今回、送って頂いた野菜の数々にも「生命力」が満ち溢れており、思わず、惹き込まれ、興奮してしまいました(笑)
翌日、下拵えした野菜やマグロを持参し、三浦に伺いましたが、お食事会場に入る前に、長谷川様のご案内で、広大なキャベツ畑や、蕪の加工場を見せて頂きました。畑で、取れ立ての野菜もかじらせて頂きましたが、自然の豊かな旨味が凝縮されており、本当に美味しかったです。この美味しさを、全国の子供達にも体験させてあげたいですね!
これらの美味しい野菜は、鰹と昆布で取った和風出汁と合わせて「和風ミネストローネスープ」にしたり、お豆と合わせて主菜の付け合せに使わせて頂きました。




神奈川県三浦市の「素晴らしい野菜」に感激! (2)

素晴らしい野菜と一緒に頂いた「三崎のマグロ」は、天然塩とオリーブオイルが決め手の「叩き風、和風マリネ」に致しました。
作り方を簡単にご説明致します。まずは、マグロに旨味の凝縮した天然塩を振り、1時間程置いて、塩の旨味をマグロに浸み込ませます。ちなみに、私のお気に入りは、(株)リツメー様で取り扱っている「シルクパウダー」という天然塩です。これは、本当に美味しくて、初めて使った時には、感動致しました。
次に、沸騰しているお湯に数秒くぐらせ、「秘伝のタレ」に半日ほど、漬け込みます。
このタレとオリーブオイルを1対2の割合で合わせれば、「美味しい和風ドレッシング」の出来上がりですが、「情熱大陸」をご覧になった方は、お気づきになりましたでしょうか?学校給食のシーンで、菜花のドレッシングにした物と一緒なのです。
この「秘伝のタレ」のレシピをお知りになりたい方はいらっしゃいますでしょうか?私の著書「オリーブオイルクッキング」(雄鶏社)や「パーティー料理40」(同文書院)に詳しいレシピが載っていますので、「そちらをご覧下さい(笑)」と言いたいところですが、すでに2冊とも書店では完売し、絶版なものですから、ご購入希望の方には、私が持っている物をお譲りさせて頂きますので「お問い合わせフォーム」よりご連絡をお願い致します。
でも、みなさまには「秘伝のタレ」を、簡単にお教え致します。ニンニク、しょうがのすりおろし、醤油、味醂、酒を合わせて沸かし、冷ませば出来上がりです。
割合に関しましては、あまり拘らなくても大丈夫です。ただし、お子様向けには、ニンニク、しょうがを減らし、味醂を多めにした方がいいかもしれません。色々とお試し下さいませ。
写真のお料理は、軽く和風出汁で煮た蕪と、ボイルしたクレソン、細葱を添えた「マグロの和風マリネ(カルパッチョ)」です。ワインや日本酒にも合う、とても美味しい前菜です。




2009年04月24日

人気雑誌「TOKYO☆1週間」に紹介されました。

4月14日発売の人気雑誌「TOKYO☆1週間」(講談社)に、私の出張料理の紹介記事が掲載されました。タイトルは「情熱のセレブシェフ」となっておりますが、けっして私自身が「セレブ」というわけではありませんので、誤解のないようにご覧頂けましたら有難いです(笑)
出張料理を18年間続けておりますと、場合に拠りましては、各国大使公邸や有名人宅などにも伺わせて頂くことがありますが、それは、稀なケースでして、基本的には「水さえあれば、どこにでも伺います!」というスタンスで、日本全国、例えば、キッチンが無ければ「カセットコンロ持参」で伺い、お料理させて頂きますので、みなさまも、パーティーなどのご予定がございましたら、お気軽にご連絡をお願い致します。
最近、お問い合わせが増えてきました「食育・お料理教室&講演会」も同様でして、「水さえあれば」大抵の場所で実現可能ですので、全国のみなさまから、こちらのご予約もお待ちしております。



季刊雑誌「PAVONE」に紹介されました。

豊かなライフスタイルを提案する人気・季刊雑誌「PAVONE」(K・Pクリエイションズ)vol.12に、私の紹介記事が掲載されております。
「キッチンの新潮流・家庭で腕を振るう凄腕シェフ・小暮剛」というタイトルで4ページに渡り、出張風景がレポートされているのですが、「レストランという枠を飛び出し<コグレ流創作料理>で、新しい食のカタチを提案する」というサブタイトルが私には、とても嬉しかったです。
欧米では、最高のお持て成しは、どんな高級レストランにご案内するよりも「自宅のキッチンにゲストを招き、ご家族と一緒に食卓を囲むこと」なのですが、私も仕事でヨーロッパに伺いますと、先様のご自宅にご招待して頂き、そのご家族と一緒に「アットホームで、楽しい食事」をさせて頂くことが多く、そんな時に「とても心和む豊かな時間」を実感致します。
私が、ひとり独立し、出張料理を始めた18年前には「日本は、海外に比べ、住宅事情が良くないから出張料理は普及しない」とか「お持て成しの料理は、奥様が作るものだ」と断言される方もいらっしゃいましたが、私は「絶対に需要はある」と信じて、ここまで続けて参りました。(途中、何度も壁にぶつかり、挫折感も味わいましたが<笑>)
最近は、お洒落な住宅も増えてきましたし、何よりも「ご自宅で、家族全員が、ゆっくり美味しい食事を楽しむ」という価値観が定着しつつあるように思います。
特に、今後、高齢化社会になりますと、私のように「老若男女、どなたにも楽しんで頂けるような創作料理をお作りすることが出来る出張料理人」のニーズは、益々高まることと思います。
これからも、あらゆる年代層のみなさまに喜んで頂けるよう、頑張りますので、応援を宜しくお願い致します。





2009年04月29日

信濃毎日新聞で「洋食レシピの連載」がスタート致しました。

4月から「信濃毎日新聞」にて、毎月第3土曜日に「美味しさアップ!洋食の定番」というタイトルで、信州産の旬の食材とオリーブオイルを使った「コグレ流・ヘルシーレシピ」をご紹介させて頂いております。
この連載では、とても有難いことに、新聞社様のご好意で、かなり広いスペースを頂いておりまして、1000字程度のエッセイも、ライターさんを使わずに、自由に書かせて頂いておりますので、その部分をみなさまにもご紹介させて頂きます。4月のレシピは「アスパラガスと帆立貝のミモザ風サラダ」です。

ご挨拶
今月からこのコーナーを担当させて頂く、出張料理人・オリーブオイルのソムリエの小暮剛です。
日本全国、世界も70ヶ国以上の食文化の異なる地で腕を振るった経験を生かし、読者のみなさまに「今晩からでも作ってみたい!」と思って頂けるような、簡単で美味しく、ヘルシーなレシピと、そのコツを分かり易くご紹介させて頂きますので、宜しくお願い致します。

ミモザ風サラダ
春のそよ風が心地良く感じられる4月、ヨーロッパの街並みを歩いていますと、あちこちで、黄色く可憐なミモザの花を見かけます。
フランス料理では、春が旬の卵をボイルし、刻んで、グリーンの野菜にかけたサラダを「ミモザ風サラダ」と言い、家庭料理の人気定番メニューでもありますが、季節感があり、とてもお洒落なネーミングですよね。
「サラダ」と言いますと、脇役的なイメージがあるかもしれませんが、世界的に野菜中心の「ヘルシー志向」が高まる中、素材の組み合わせを工夫すれば、それ1品で充分に主菜になり得ますし、私の修行したフランス・リヨンの一流レストランでも、メニューの主菜の欄に「サラダ仕立て」のネーミングをよく見かけました。

アスパラガス
生命力に満ち溢れた「旬」の食材同士を組み合わせたお料理を食べることが、とても大切だと考えている私は、4月に長野県の特産品でもある「アスパラガス」を是非、使いたいと思いました。
アスパラガスは、色彩や食感も大切ですので、湯がきすぎないように注意して下さい。太さにも拠りますが、沸騰しているお湯に塩をひとつまみ加え、1分前後湯がいたら、素早く冷水で冷やすのがポイントです。

オリーブオイル
このレシピの最大のポイントは、ソースにエキストラバージンオリーブオイルとお醤油を合わせて使うことにあります。「情熱大陸」のイタリア収録でも、この和風ソースは大好評でした。
日本人初のオリーブオイルのソムリエでもある私は、みなさまの健康的で美味しい食生活のお役に立てるよう「オリーブオイルと和風の調味料を使ったヘルシーなレシピ」をこれからもご紹介させて頂きたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。

エッセイは以上ですが、レシピも簡単にご説明させて頂きます。
①アスパラガスと帆立貝は、軽くボイルして、食べ易くカットします。
②ゆで卵とパセリをみじん切りしておきます。
③ソースがポイントなのですが、オリーブオイル2、バルサミコ酢1、お醤油1の割合で混ぜた物を
上からかけるだけです。

このレシピは、とても簡単で美味しいですから、是非、みなさまもお試し下さいませ。



2009年04月30日

長野県飯山市で「欅カフェ」がオープン (1)

地域活性化のお手伝いとして、昨年から、私がメニュー開発と実技指導をさせて頂いております、長野県飯山市・北竜湖畔のレストハウス「欅(けやき)カフェ」が4月22日にリニューアルオープン致しました。
店内には、工務店も経営されているオーナー自らが山に入り、切り出してきた欅の一枚板のテーブルがいくつも並び、「欅の持つ自然の良い香り」で満ち溢れた贅沢な空間でのお食事、ティータイムは、「至福の時間」を約束させてくれることと思います。
冬は、寒さ厳しく、雪も多い飯山市ですが、その間も雪の下でじっくりと根を伸ばし、エネルギーを蓄えていた「自然(生命)の力強い息吹」が肌で感じられる、この素晴らしい時期にオープン出来ましたことは、とても嬉しく感無量です。このご縁を頂きました「飯山市観光協会」のみなさまには、心よりお礼を申し上げたいと思います。本当に有難う御座いました。
22日には、地元で日頃から御協力して頂いております生産者のみなさまへ感謝の気持ちを込めた「お披露目会」も開催させて頂きましたが、心温まる感動的なお話もたくさん聞かせて頂きましたので、その模様も含めまして、何回かに分け、オープンの様子を書かせて頂こうと思います。どうぞ、宜しくお願い致します。
4月下旬の北竜湖畔は、澄んだ雪解け水で満ち溢れ、太陽光で輝く水面と、満開の枝垂れ桜、菜花(野沢菜)の黄色い絨毯のコントラストが素晴らしく美しかったです。菜花は、これから満開になりますので、このGWに是非とも、おでかけ下さいませ。



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