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熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (6)

天草市五和町では、9月1日から12月31日まで「アワビ祭り」が開催されているということを事前に教えて頂いておりましたので、「アワビ」は、最も興味のある食材のひとつでした。
二江の美しい海で「アワビの養殖」をされている中元さんの船に伺い、生簀から上がったばかりの「アワビ」を見せて頂きましたが、あまりの元気の良さに一瞬たじろいでいますと、中元さんの方から笑顔で「丸かじりしてみますか?」との有難いお言葉を頂きました。
「丸かじり」なんて贅沢なことは、今までしたことがありませんでしたが、近くに水道があるわけでもなく、このまま、洗わずに食べることを考えますと、「大丈夫かな?」とも思いましたが、こんなチャンスはめったにありませんから、喜んで「丸かじり」させて頂きました(笑)。
私の中で、「養殖アワビは固い物」というイメージがあったのですが、このアワビは、食べていて心地よい弾力を持ちながらも、まったく固くないのです。海水の塩加減も絶妙のハーモニーで、こんなに美味しい「アワビ」を食べたことはありませんでしたので、その理由を中元さんにお聞きしますと、やはり「環境、餌の違いによる」ことが分りました。「この養殖アワビ」でしたら、天然物にも全然負けていませんし、育った環境次第で、こんなにも美味しくなることがわかり、ここでも私は「目からウロコ」でした(笑)。
翌日の料理教室では、お手伝いのみなさんに手際良く、アワビの下処理をして頂き、身の方は、大勢のみなさんでも試食して頂ける様にスライスしまして、軽くボイルしておきました。
深緑色が鮮やかな「肝」は、ザル漉しして、ペースト状にしてから、醤油少々と煮切った味醂、オリーブオイルを加えて、ソースを作り、最後にアワビの身と合わせました。とてもふくよかな味わいで、オリーブオイルを入れて炊いた玄米御飯とも良く合い、美味しかったですね。
中元さん、本当に美味しいアワビを御提供して下さり、有難う御座いました。「アワビ丸かじり」の醍醐味は、一生忘れません(笑)。


年末まで、「秋の天草アワビ祭り」は開催されています。

天然物に負けてない「養殖アワビ」を持ってポーズです(笑)。

生命力の強い、中元さんが育てた「養殖アワビ」です。

とても贅沢な「活けアワビの丸かじり」は、最高の味わいでした。

アワビ漁師の中元公広さんと記念の1枚です。

二江のきれいな海で、天然物に近い環境で養殖されているアワビの生簀です。

お手伝いのみなさんには、さすがに慣れた手つきで下拵えしてもらいました。

裏漉したアワビの肝と、スライスして軽くボイルしたアワビの身です。

アワビの肝には、オリーブオイルを加えて、特製ソースを作りました。

特製ソースとアワビの身を合わせているところです。

「アワビの特製肝入りオリーブオイルソース和え」です。


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2010年11月27日 23:22に投稿されたエントリーのページです。

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