タイ・バンコク郊外の伝統的な「塩田」と「ココナッツ砂糖工場」を取材して来ました
2012年1月下旬にタイの首都バンコクを訪れ、伝統的食文化の取材をして来ました。
まず、伺ったのは、バンコク郊外にある「ココナッツ砂糖工場」でしたが、作り方は、本当にシンプルで、沖縄県や高知県にある、昔ながらのサトウキビで作る黒糖工場と同じ製法でした。
まずは、ココナッツジュースを大鍋に入れ、ココナッツの殻などを燃料にして、強火で煮詰めて行きます。やがて、水分が無くなり、濃縮された物を冷やせば完成なのですが、「ココナッツ砂糖」は、自然な甘味とコクが特徴で、それだけで食べてもすごく美味しかったです。
次に伺ったのは、「ココナッツ砂糖工場」からも近い、広大な「塩田」でしたが、こちらも原始的で、とてもシンプルな採取方法が印象的でした。
雲ひとつ無く、強い日差しが降り注ぐ塩田では、自然光だけを頼りに、ゆっくりと時間をかけ、水分を蒸発させて行きます。こうすることで、ミネラル豊富な上質の天然塩が出来るわけです。
塩田の近くの食料品店では、魚を塩漬けして発酵させた物も売られていましたが、自然の摂理に逆らわずに、自然の恵みをうまく取り入れているタイ人のみなさんの生き方には、大いに学ぶべきことがあると思いました。
ココナッツジュースの入った大鍋を強火で沸かし、濃縮したものを冷やし固めて、ココナッツ
砂糖を作ります
かなり使い込んで迫力のある大鍋で、ココナッツジュースを煮詰めて行きます
ココナッツ砂糖は、自然な甘さとコクが特徴で、これだけで食べても
美味しいです
ココナッツの花のつぼみの中には、ぎっしりと小さな実が詰まって
いました
美味しそうなココナッツの実に、思わず、かぶりつきたくなりました(笑)
ウサギの形をした、ココナッツの実を削る道具です
私も、ココナッツの実を削る道具を使ってみました。手前にあるのは、ココナッツオイルです
雲ひとつ無く、強い日差しが降り注ぐ広大な塩田では、自然光だけが頼りです
塩田近くには、袋詰めされた塩を売るお店がたくさんあります
魚を塩漬けし、発酵させた物も、伝統的食材として人気があります