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2012年07月 アーカイブ

2012年07月06日

「ドバイ」で白い民族衣装を着て「オリーブオイルクッキング」の御指導をさせて頂きました

2012年7月上旬にアラブ首長国連邦の「ドバイ」を訪れ、現地でも人気急上昇中のオリーブオイルを使ったドレッシングの作り方や、その活用方法の御指導をさせて頂きました。
基本的にドバイ人は、すべて国家公務員であり、男性は白い民族衣装を着ていますので、私も、まずは、スパイス市場内の衣装店を訪れ、民族衣装をオーダーメイド致しました(笑)。
そして、それを着て街中を色々と歩き回りましたが、現地人から見ると、何かが滑稽らしくて、ニヤニヤ笑っている人や、不思議そうな顔をして見つめる人も多かったのですが、いつものごとく、そのリアクションを楽しませて頂きました(笑)。言葉の通じない国々では、その国の民族衣装を着ることで、言葉意外のコミュニケーションが生まれ、楽しい交流が出来るものなのですよね。
今回、伺った洋風レストランのキッチンスタッフのみなさんも、アルバイトが多いようで、あまり英語が通じなかったのですが「コグレ流オリーブオイルクッキング」を開始しますと、とても真剣な眼差しで貪欲に吸収しようとする姿勢がひしひしと伝わり、嬉しかったですね。
御試食タイムは、レストランのホールスタッフのみなさんも交えて、和気あいあいとさせて頂きましたが、「オイルを変えるだけで、こんなに美味しくなるとはビックリです!」と言ったコメントが多く、かなり盛り上がって良かったです。
御指導の最後には、レストランのオーナー氏から「コグレさん、ドバイでシェフをしませんか?ドバイでは一夫多妻制ですから、4人まで奥さんを持つことが出来ますよ(笑)!」と、ユニークな勧誘をして頂きましが、それには、アラブ語やイスラム教の習得諸々が必要ですし、やんわりと御断りして来ました(笑)。


スパイス市場内の民族衣装店で白い衣装をオーダーメイド致しまし
た。似合いますか?(笑)

ドバイの大型ショッピングモール内で、何本もの大きな「オリーブの
木」を見つけました。ドバイの隣国「アブダビ」では、オリーブオイル
も生産しているようですね

ゴールド市場内も、民族衣装で歩きました。何人もの方々から笑顔で声をかけられましたよ

日本の協力で完成した世界一の無人運転鉄道「ドバイメトロ」にも乗ってみました

埋立地に出来た巨大リゾートホテル「アトランティス・ザ・パーム」にも行ってみました

ドバイを代表する7ツ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」近くのビーチから記念の1枚です

ドバイ旧市街のスパイス市場では、初めて見るスパイスも多く、とても興味深かったです

御指導に伺ったレストランのキッチンスタッフのみなさんと記念撮影させて頂きました

ハーブミックスに上質のオリーブオイルを加えてドレッシングソースの制作中です

オリーブオイルと醤油、粒マスタードで作った特製ドレッシングソースが好評でした

アラブ料理の定番「ひよこ豆のペースト」にもオリーブオイルを加えて旨味を増しました

グリーンサラダには、バルサミコ酢と醤油入りのオリーブオイルソースをかけてみました

レストランスタッフのみなさんと意見交換しながらの試食タイムは
かなり盛り上がりましたよ

ミントとレモン汁を加えた白ワインカクテルが、オリーブオイル
クッキングと抜群の相性でした


2012年07月12日

ドバイの大型ショッピングモールを歩きながら「ドバイの今」を肌で感じ取りました

2012年7月上旬にアラブ首長国連邦の「ドバイ」を訪れ、大型ショッピングモール「ドバイ・モール」を歩きながら、「ドバイの今」を肌で感じ取ってきました。
様々なメディアの事前情報によりますと「ドバイのバブルは既に弾けた」という声も多かったのですが、実際は、そんな感じは無く、活気があって楽しく有意義な取材になりました。
まずは、スィーツ編ですが、高級チョコレートのブランドショップが多いのには驚きました。王室御用達の「BATEEL」をはじめ、私の知らないブランドチョコレート店も色々ありましたが、特に面白いと思ったのが、ラクダのミルクで作ったチョコレートの専門店「AL NASSMA」というお店でした。
「さすがにドバイらしいなぁ」と思って、現地の方に「ラクダミルクのチョコレートを普通に食べていますか?」と質問しましたら「ドバイの人達は、食べないですよ!」とのことでした(笑)。確かに、値段も高いですし、あくまでも観光客の御土産用なのですね。私も、板チョコを買って食べてみましたが、「一瞬、クセがあるかな」という感じでしたね。
チョコレートショップの次に多いのが「ジェラート(アイスクリーム)ショップ」かもしれませんね。オーソドックスな「イタリア風ジェラート」から、シンプルな「アイスキャンディー」、トルコ式のピスタチオナッツをまぶした「伸びるアイスクリーム」まで、実に様々なタイプのジェラートが売られていて、どこのお店も老若男女を問わずに、長蛇の列でした。気温も40℃をはるかに超える猛暑ですし、イスラムの教えで、アルコールを飲まない人が殆どですので、当然のことながら、冷たいスィーツは人気商品になりますよね。
「ドバイ・モール」の中に「隣の国からわざわざ食べに来るファンがいるほど美味しい回転寿司のお店がある」と聞きまして、私も話のタネに入ってみました。料金システム等は日本とほぼ一緒なのですが、物凄い数のお皿の上に、写真のような丸いフタがしてあるのが不思議な感じでしたね。食べ物というよりも、工業製品が回っている感じがしました(笑)。生の寿司ネタは、マグロとサーモンくらいで、2カン乗った皿が500円前後と、かなり高めでしたし、味の方も(?)なのですが、いつも満席の人気なんですよね。「ドバイの人達に、本物の日本の寿司を食べさせてあげたいな」と思いました。
世界的に「食の安全性」や「ヘルシーな食」に対する意識が高まりつつあることを肌で感じていますが、ドバイでも、その意識の高さに感銘を受けました。「ドバイ・モール」の中には「オーガニック食材」だけを集めた大型スーパーがありまして、実に、多種多様な「オーガニックフード」が揃っているのです。私が得意とするオリーブオイルも、完全オーガニックで上質な物が揃っていましたし、日本製のソバやワカメ、ヒジキまでありました。今までに、世界90ヶ国近くを訪れている私ですが、これほどまでに充実した「オーガニックショップ」を見たのは初めてですね。「このお店を見るためだけにドバイを訪れてもいいな」と思うのは、私だけでしようか(笑)。
モール内には、水族館も併設されており、こちらの入り口も長蛇の列でしたが、メインの大きな水槽は、外からも無料で見れるようになっており「さすがドバイ!気前がいいね」と思いました(笑)。
屋上にも上がってみましたが、大きなオリーブの木が何本もあるのには、感激致しました。ドバイの人達もオリーブは好きですし、オリーブオイルは、お隣りのアブダビで生産されているようですね。
夜になりますと、地上828m、160階建ての超高層ビル「バージュ・ハリファ」を取り囲む人造湖では、ダイナミックな噴水ショー「ドバイ・ファウンテン」が30分ごとに行われていました。日が暮れても、蒸し暑さは相変わらずですので、湖の周りには、涼を求める人々でごった返していましたね。ラスベガス・ベラッジオ前の噴水ショーに似ているなと思っていましたら、ショーの構成は、同じ方が手掛けているようですね。セリーヌ・ディオンの曲が何ともショーにマッチしていて良かったです。


ラクダミルクのチョコレートは、いかにもドバイらしいですよね

王室御用達のチョコレート店「BATEEL」のショーウインドです

ドバイのジェラートショップは、オシャレな品揃えが多かったです

外は猛暑ですので、どこのジェラートショップも長蛇の列でした

観光客にも人気の回転寿司店ですが、味は(?)でしたね(笑)

一生懸命に太巻きを作る従業員さん達の手際は見事でしたよ

大型の「オーガニックショップ」には、かなりの品揃えがあり、嬉しくなってきました

完全オーガニックで上質のオリーブオイルも世界中から集められていました

日本製のワカメやヒジキ、ソバ、うどん、お茶までオーガニックが揃っていました

水族館も併設されており、メインの大きな水槽は、無料開放されています

ドバイ・モール内には「永遠の命の象徴」でもある大きなオリーブの木が何本もありました

ダイナミックな噴水ショーは、涼を求める人々で賑わっていました


2012年07月20日

私の母校「大阪・あべの辻調理師専門学校」に御挨拶に伺いました

先日、私にとって「永遠の料理の聖地」であり「母校」でもある「大阪・あべの辻調理師専門学校」に伺い、27年前の在学中から現在に至るまで、大変にお世話になっている先生方に御挨拶をしてきました。
まずは、お洒落になった「第一校舎」に伺い、大規模な同窓会「コンビトゥム」の事務局を担当していらっしゃる岩井清次先生や、担任をして下さっていた片山耕一郎先生、卒業料理製作でかなりお世話になった木幡久也先生に御挨拶させて頂きました。
毎年、辻調グループ校には、たくさんの生徒さん達が入ってくるわけですから、卒業して27年も経った生徒のことなど、覚えている訳がないと思うのが普通ですが、私のことは、どの先生も良く覚えていて下さり、本当に感激致しました。当時から、とにかく貪欲に、やる気満々だった私は、色々な意味で目立っていたんですね(笑)。先生方と、思い出話に花を咲かせていますと、不思議と色々な記憶、思い出が蘇ってきて、戻れるものなら、27年前の夢と希望に満ち溢れた生徒時代に戻ってみたい気になりました。本当に、1年間過ごした大阪は、楽しい思い出ばかりですね。
次に、私の在学中には無かった「調理技術研究所」に伺い、オリーブオイルの奥深さを、その料理の数々で教えて下さったイタリア料理主任教授の永作達宗先生に御挨拶させて頂きました。
永作先生は、私が料理の道に進むきっかけとなった人気テレビ番組「料理天国(TBS系)」にもレギュラー出演されていて、司会の芳村真理さんや食べ手の竜虎さんらを相手に、いつも優雅に素晴らしいイタリア料理を御披露して下さっていました。土曜日の夕方6時に、この番組を見ながら夕飯を食べるのが本当に楽しみでしたね。先生は、昨年60歳を迎え、セミリタイアしたそうですが、まだまだお若いのですから、これからも、我が後輩達にオリーブオイルを使った料理の奥深さ、楽しさの御指導を、どんどんして頂きたいと思いました。
続いて、天王寺駅に一番近い「エコール辻大阪(旧第2校舎)」に伺い、本校やフランス校でも、大変にお世話になった木下幸治先生や、三木敏彦先生に御挨拶させて頂きました。
両先生は、ちょうど実習授業中だということで、受付に名刺だけ置いて失礼させて頂こうかと思ったのですが、受付の方が、気を利かせて下さり、授業中であるにも関わらず、木下先生に御電話して下さり、実習真っ只中の教室に入らせて頂きました。木下先生といいますと、「情熱大陸」の番組内で、私に対するコメントをして下さっていますので、ユーチューブ等で御覧頂けた方なら、記憶にあるかもしれませんね。私としましては、その御礼も申し上げたかったものですから、半ば諦めかけていた対面が出来て、本当に有難く、嬉しかったです。
実習室に入りますと、何人かの生徒さんから「あっ!情熱大陸の小暮さんだ!」という歓声が上がりました。なかには、ユーチューブで繰り返し見てくれている生徒さんもいて、生徒さん達との距離も、急に縮まり、数分間の滞在であったにも関わらずに、色々な質問を受けまして、とても楽しかったですね(笑)。
本当は、ひとりひとりの後輩達と、もっとお話ししたかったのですが、あまりお邪魔してもいけませんので、何枚かの写真を撮らせて頂いて、実習室を後にしました。
2時間弱の辻調グループ校訪問でしたが、私に取りましては、27年前の「初心」を思い出すことも出来ましたし、気持ちを高める意味で、とても中身の濃い時間でした。今度は、是非、講師としてお伺いしたいですね。辻調グループ校のみなさま、本当に有難う御座いました。心より御礼を申し上げます。


「大阪あべの・辻調理師専門学校」の入り口も随分オシャレになりました

街角に貼ってある「辻調グループ校」の案内板です。私の在学中に
比べたら、かなり校舎が増えましたね

左から木幡先生、岩井先生、片山先生です。私の在学中のエピソードでかなり盛り上がり
ました

オリーブオイルの奥深さ、楽しさを永作先生から学びました

木下先生と、情熱大陸を何度もみて感動してくれている生徒さんです

アッという間に記念撮影希望の生徒さん達に囲まれました。右から2番目が三木先生です

木下先生の見本をしっかりと見守る生徒さん達です。私にも、こんな時期がありましたね。

2012年07月22日

ホテルタイプの「家族葬・式場」スペースアデュー様で御試食会を開催致しました

7月21日に、台東区下谷にあります都内で唯一のホテル型「家族葬・式場」スペースアデュー様に伺い、「オリーブオイルde精進料理」と題した御試食会を開催させて頂きました。
最近では、地元にこだわらずに「近親者だけで家族葬をしたい」と思われる方々が増えており、スペースアデュー様でも「御客様それぞれの心に残る法要のおもてなし」を、日頃から心がけていらっしゃることから、私に声をかけて頂き、今回の企画が、すぐに実現したのですが、コースでお出しする御料理を、少しずつ全品お召し上がり頂き、1品ごとに解説させて頂きながら、普段の出張料理の時と同じように「面白トーク」も交えて、和やかな雰囲気の中で楽しく進行させて頂きました。御来場頂いた御客様の殆どの方々が、御家庭でもオリーブオイルを使っていらっしゃるようで、「オリーブオイル・ミニセミナー」のコーナーでは、活発な質疑応答もあり、とても嬉しかったですね。結婚式や御誕生日会も含め、こうして、みなさまの人生の節目の大切な時間を共有させて頂けることをものすごく有難く思っていますし、これからも、みなさまの素晴らしい思い出作りの御手伝いが出来ますように、精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。
この度の貴重な御縁を頂いたスペースアデュー様には、心より御礼を申し上げます。本当に有難う御座いました。そしてまた、素敵な空間で御料理させて頂けることを楽しみにしています。


スペースアデュー様は、上野駅からも徒歩10分の便利な場所にあります

今回の御試食会「オリーブオイルde精進料理」のポスターです

40名様限定の完全御予約制でしたが、早くから満席になるほど大盛況でした

オリーブオイルセミナーも、かなり盛り上がり、嬉しかったですね

カセットコンロを使っての「フル稼働」は私の得意とするところです(笑)

配膳の御手伝いをして下さった、スペースアデューのスタッフのみなさんです

御試食して頂いた御料理の数々ですが、時間の関係で、使い捨て皿も使わせて頂きました

素敵なお部屋を御案内させて頂きます。こちらは、3階の「光しのぶ部屋」ですが、日中は
明るい日差しが入り、まるで南フランスのリゾートホテルにいるような解放感があります

こちらは、4階の「雲のゆく部屋」ですが、京都の高級和風旅館のような落ち着いた佇まいが
素晴らしく、近親者、御家族でお過ごし頂くには、最高のお部屋だと思います

このような素晴らしい空間で、これからも御料理させて頂けることを誇りに思っています

京都から送って頂いた「賀茂ナス」で「和風味噌オリーブオイルソースパスタ」を作ってみました

京都から、見事な「賀茂ナス」が届きました。早速、オリーブオイルをかけて焼き、味噌とオリーブオイルがベースの和風パスタに合わせてみましたが、賀茂ナスのしっかりとした食感や甘味と、味噌、オリーブオイルのコクが相乗効果を生み、とても美味しい逸品となりました。
早速、レシピを御紹介させて頂きます。
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                賀茂ナスの和風味噌オリーブオイルソースパスタ
<材料・2人分>
(A)
味噌 40cc 水 80cc 味醂 20cc
(B)
エキストラ・バージン・オリーブオイル 100cc   粉チーズ(パルメザン) 20cc
白・黒炒りごま  各10cc
(C)
賀茂ナス 1個  (焼き油として)エキストラ・バージン・オリーブオイル 60cc
塩・胡椒 各少々
(D) 
パスタ(リングイネ等)  200g

<作り方>
①(A)を合わせて沸かし、味噌を液体状にする
②(B)と①を合わせておく
③(C)の賀茂ナスは、食べ易い大きさにカットしてオリーブオイルをふり、オープンかフライパンで焼いて、熱いうちに塩・胡椒を振っておく
④(D)のパスタをボイルし、お湯を切って、②と合わせる
⑤仕上げに③の賀茂ナスを加えて、軽く混ぜる

※賀茂ナスが無ければ、米ナスや普通のなすを使ってもOKですよ


賀茂ナスにオリーブオイルをかけ、オープンかフライパンで焼いて、熱いうちに塩・胡椒を
ふっておくのがポイントです

賀茂ナスのしっかりとした食感や甘味と、味噌、オリーブオイルのコクの、相性の良さを
お楽しみ下さいね


2012年07月28日

朝日酒造(株)様の伝統行事「初呑切り」に伺わせて頂きました

7月27日に、新潟県長岡市朝日にあります「朝日酒造(株)」様にお伺いし、造り酒屋の伝統行事であります「初呑切り」に、初めて参加させて頂きました。
以下、事前にお送り頂いた案内状から引用させて頂きます。
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「造り酒屋では<呑切り>という伝統行事が毎年行われています。酒は、貯蔵タンク内で眠り(熟成)に入っており、貯蔵タンクの呑口から少量の酒を取り出し、タンク内の酒の熟成度合を調べ、異常着色はないか、味・香りはどうか、それぞれ貯蔵タンクごとに確認する作業として、呑切りがあります。毎年、気温が上昇してくる6月から7月頃に行う最初の呑切りを<初呑切り>と言い、その後も必要に応じて行われます。これを<間呑切り(あいのみきり)>と言います。弊社では、毎年、初呑切りの時には、御客様を御招きして、各貯蔵タンクから取り出した御酒の香りを<吟味(切り鼻)>し、その後に、きき猪口で<きき酒>を行い、出来具合を確認後、御客様と共に無事を祝って宴を行います。冬の間に造った可愛い我が子が無事に成長(熟成)しているかどうか、最初に確認するため、杜氏以下、蔵人達は、緊張感に溢れ、また、ホッと胸をなでおろす瞬間でもあります。淡麗辛口の中にも、ふくらみと柔らかさを兼ね揃えた、米の旨味・香味バランスのとれた酒質になっていることを、是非皆様、御期待頂きたいと思います。」
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朝日酒造(株)様の酒蔵には、最新鋭の立派な設備が完備されていて、一見、完全オートメーション化されているようにも思えますが、実は、各地から集められた、毎年違う様々なコンディションの材料(米)を使うために、最も重要な「味の方向性」を決める作業には、杜氏さんや蔵人さん達の経験や努力によるところが大きいのです。実際に、冬場の仕込み風景も見学させて頂いたことがありますが、汗をかきながら、一生懸命に大きくて重い木べらでかき混ぜている蔵人さん達の作業は、かなりの重労働で大変そうでした。杜氏さんや蔵人さん達の、伝統的製法・正道で美味しい酒を造ろうとする「どこまでも一途な誠実さ」が、朝日酒造(株)様の伝統であり、それが多くのファンのみなさまのハートをつかんで離さない最大の理由であることを改めて実感させて頂いた「初呑切り」の会でした。
朝日酒造(株)様のみなさまには、心より御礼を申し上げます。本当に、素晴らしい空間と時間を共有させて頂きまして有難う御座いました。これからも、美味しい日本酒を楽しませて頂きます。


新潟県長岡市朝日にあります「朝日酒造(株)」様で、7月末に「初呑切り」が開催されました
冬場の仕込み風景を見学させて頂いた時には、この看板は、深い雪に覆われていましたね

「初呑切り」会場の入口にあった「酒樽」を持って記念の1枚です
ウチにも、この酒樽を飾りたいですね(笑)

最新鋭の設備を誇る酒蔵内で、これから「初呑切り」が始まろうとしています

何種類もの酒を、一人ずつ順番に回して頂き、顔を近づけて「香りを吟味(切り鼻)」します

私の順番です。多少緊張しましたが、どれも良い香りで、素晴らし
かったですね

酒マスをデザインした「朝日山オリジナル手拭い」を膝かけにするのが流儀だそうです

100種類もの新酒を「きき酒」して、コメントを書くのですが、こんなに瓶が並ぶと、さすがに
迫力がありますね(笑)

20種類位「きき酒」したところで、味の区別が分からなくなってきました(笑)でも、どれも
美味しかったですから、本物ですよね!

長岡駅近くの割烹「魚藤」さんに場所を移し、「初呑切り・祝宴」が開催されました。まずは
朝日酒造(株)様からの御丁寧な御挨拶がありました

朝日酒造(株)様の、日本を代表する銘酒ばかりを呑ませて頂き、感激致しました

社長の平澤修様とも、直々にお話しさせて頂き、記念撮影させて頂きました

最新の酒蔵「松籟蔵」杜氏の郷正博様からは、色々な苦労話も聞かせて頂き、感動致し
ました

長岡駅ビル内の素敵なお店「越後の蔵・あさひ山」で二次会をして頂きました

越州という銘酒がベースの「ゆず風味のお酒」が誕生しました。味にコクとキレがありロック
でも、すごく美味しいのですが、少し牛乳を加えると、さらにまろやかになり何杯でも飲めて
しまいそうですね。ちなみに「良寛牛乳」は、新潟の人気ブランド牛乳なんですよね


2012年07月29日

「北海道ブランド育成支援・個別相談会」の講師をさせて頂きました

「北海道ブランド育成支援協議会」様からの御依頼で、7月23日から2日間、札幌市内のホテルに伺い、「商品ブラッシュアップ個別相談会」の講師をさせて頂きました。
今回は、道内にある12社様の商品(食料品)に対して、試食させて頂きながら、コメントさせて頂きましたが、正直なところ、北海道の良さを生かした商品もあれば、そうでない商品もありました。今回は、そうでない商品の方が多かったかもしれません。私は「食のプロ」として、わざわざ札幌まで呼んで頂いたのですから、当たり障りの無い言葉でお茶を濁すのは失礼だと思い、自分が商品開発の責任者になったつもりで、ズバリとコメントさせて頂きましたので、かなり驚きの表情をされていた方もいらっしゃいましたね(笑)。
「北海道の良さを生かしていない商品」とは、どのような物かと言いますと、海外から輸入した原材料を含め、とにかく、ゴチャゴチャいじり回して、添加物(クスリ)まみれの「食の本質から逸脱した、何の個性も無い商品」、つまり、低価格競争に勝つことだけしか頭になくて、その商品の何を食べさせたいのかが分からない商品です。そのような商品を購入する消費者は、価格しか見ていませんので、他に10円でも安い商品があれば、そちらに行ってしまうのです。コストを下げるのには、限界がありますし、そこには、多くの犠牲が出てきます。私が提言したいことは、そんな血みどろの競争をせずに、「他には無い北海道らしさを前面に出した商品開発」をするべきだということです。「ナンバーワンではなくてオンリーワン」を目指すべきなのです。3・11以後、消費者の価値観も大きく変わってきました。時代は、どんどん変化しているのですから、世の中の動向を常に察知して、商品も進化させて行かないとダメなんですね。私は、世界90ヶ国以上に伺い、世界の動向をいつも肌で感じています。我々が思うよりも、世界の動きは早いのです。
「北海道らしい個性的な商品」もいくつかありました。「パリパリ昆布」というおつまみは、一切の合成添加物を使っておらずに、本当に美味しかったです。「北海道の昆布って、すごく美味しいね!」と言って頂ける商品だと思います。「そのまま食べる黒豆(地豆)」も、美味しかったですね。ほんのりとしたコクと甘味があるのですが、砂糖不使用で、地元産の美味しい馬鈴薯のでんぷんをまぶして、美味しさをアップしているのです。この商品は、少しだけアミノ酸(化学調味料)を加えていましたので、次回は、アミノ酸不使用のサンプルを作って頂くことをお願い致しました。私からの提案で、トウモロコシのパウダーをまぶしたバージョンやカボチャのパウダーをまぶしたバージョンも作って頂きます。こうなってくると商品開発がとても楽しくなり、みなさんが笑顔で仕事出来るようになるのです。他にも、「北海道らしい商品」がありましたが、開発途中の物もありましたので、完成しましたら、みなさんにも、自信を持って御紹介させて頂きますね。北海道には、まだまだ、世界に誇れる素晴らしい食文化や食材があります。まずは、それに気づいて頂き、御先祖様に感謝しながら、自信を持って、いい形で、その食文化を後世に残そうと考えたら、商品開発のヒントは、必ず見つかると思います。北海道のみなさん、頑張りましょうね!


札幌市内・時計台近くのホテルが、今回のセミナー会場でした

大通り公園も雲ひとつ無い快晴でした。屋台の「焼きトウモロコシ」
が美味しそうでしたね

2日間で、道内12社様の商品(食料品)に対して、試食とアドバイス
をさせて頂きました

地元テレビ局や北海道新聞社の取材を受けながら、熱の込もった御指導をさせて頂きました

まだまだ改良の余地はありますが、とても美味しい「ラーメンまんじゅう」2種類でした

セミナー終了後の懇親会でも「レベルアッフ゜のヒント」をテーマにお話しさせて頂きました

懇親会が終わり、外に出ますと「テレビ塔」も御覧のようにライト
アップされていました

ススキノで軽く飲みましたが、「利尻産の海水うに」が、最高に美味しかったですね

北海道らしく「喜多里」というメークインで作った焼酎のロックも美味しかったです!


2012年07月31日

札幌近郊の有機農園は、素晴らしい「フルーツの宝庫」でした

7月下旬に、札幌近郊にある「有機栽培の農園」を訪れました。まずは、「とうもろこし畑」を見せて頂きましたが、どこまでも続く広大なとうもろこし畑に、「雄大な北海道らしさ」を実感致しました。農園の方のお薦めで、その場で、生のまま、かじらせて頂きましたが、とても甘くて美味しかったですね!新鮮なとうもろこしは、生でも美味しいことを初めて知りました(笑)。
「サクランボ」の木々も見事でした。真っ赤に完熟したサクランボは、「水門」という銘柄で、食べてみますと、甘味と酸味のバランスが良く、食べ始めると止まらなくなる程の美味しさでした。その他にも、大粒の「佐藤錦」をはじめ、「黄色いサクランボ」まであって、どれも本当に美味しかったですね。「梅の実」や「プラム」もありましたが、こちらは、まだ青く、これから完熟してゆくのが、すごく楽しみです。ハウスの方では「メロン」も、数種類、栽培されていましたが、愛情を込めて、とても丁寧に栽培されていることが、よく分かりました。「ブルーベリー」も、愛らしい実をたくさんつけていましたね。粒も大きく、完熟したものは、とても美味しかったです。
有意義で楽しかった試食を終え、中山峠の方に行きましたら、とても興味深い「ローカルな食材」を売っているプレハブのお店がありましたので、立ち寄ってみました。まずは、私も大好きな「山わさび」を発見し、早速、購入しましたし、「アカシアのハチミツ」も買いました。「アカシアのハチミツ」と言いますと、辻調理師専門学校時代に、ちょっとした伝説を作ってしまった思い出があります(笑)。それは、フランス三ツ星レストランの超有名なシェフの特別授業の時だったのですが、最前列に座った私は、事前に質問事項をたくさん用意していたにも関わらずに「神様」を目の前にして舞い上がってしまい、「メイジヤ(明治屋)のではダメですか?」と、真剣に質問してしまったのです。通訳をしていた辻調の先生は、呆れた顔をして「お前、なにを言いだすんだ!」という顔をしていましたし、教室中が、大きくどよめいたのをはっきりと覚えています。通訳の先生が、何とかフォローして下さり、事無きを得ましたが、その有名シェフは、授業の最後に、熱心に質問をした(?)私を指名し、特別に試食させて下さったことが、一生の思い出になっています。そして、先日、辻調に伺った時に、28年前の「その話題」になり、先生方からは「小暮!いまだに伝説として語り継がれてるでぇ」と言われてしまいました(笑)。まぁ、どんなエピソードでも、覚えて下さっているのは、嬉しいことですよね(笑)。

どこまでも続く広大な「とうもろこし畑」で、記念の1枚です。北海道は、本当に素晴らしい
「食材の宝庫」ですよね!

「サクランボ農園」には、数種類の美味しいサクランボが栽培されていました

真っ赤に完熟して、今が食べ頃の「水門」という品種のサクランボです

「プラム」は、まだ青く、もうしばらくしてから、旬を迎えます

「メロン」も、数種類、愛情を込めて丁寧に栽培されていました

「ブルーペリー」の可愛らしい木々も、たくさん植えられていました

「ブルーベリーの実」は、宝石のような色・形をしており、大粒で美味しかったですよ

中山峠のローカルなお店で「山わさび」や「地豆」等、興味深い食材をたくさん見つけました

28年前に辻調理師学校で「伝説」を作るきっかけとなった「アカシアのハチミツ」を見つけ
思わず購入致しました(笑)

白樺の木に寄生するキノコ「カバノアナタケ」です。とても高価な物で
煎じて飲みますと免疫力を高め、抗ガン作用もあるそうです。

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