イタリアの首都・ローマの大型市場「ビクトリア・マーケット」を御案内致します
2012年8月下旬に、イタリアの首都・ローマを訪れ、「伝統的食文化」の取材をして来ましたので、その模様を数回に分けてレポートさせて頂きます。
まずは、ローマ・テルミネ駅近くの大型市場「ビクトリア・マーケット」を御紹介させて頂きます。
15年前にも、食材の仕入れで、こちらに来たことがありますが、その時には、まだ、青空市場で、日差しが強くなるお昼前には、撤収してしまう感じでしたが、今回、訪れてみますと、解放感溢れる室内に、食材ごとに分かれて、オシャレなディスプレイのお店が並んでおり、15年という時間の流れを実感致しました(笑)。
まずは「青果コーナー」ですが、イタリア料理でよく使われるナスやトマトが、山積みされており、しかも、日本には無い種類も多くて、感激致しました。夏らしく、インゲンやゴーヤ、ズッキーニ、ウリ等もたくさん有りましたが、サイズや形も様々で「生命力に満ちた食材」は、見ていて本当に飽きないですね。イタリア家庭料理の定番食材として欠かせない玉葱、にんにく、イモ類も、地元の人々が並んで買っていましたし、「フルーツコーナー」にも、色鮮やかで新鮮な物が豊富に揃っており、「さすがに、大都市ローマだな!」と思いました。
以前に比べ「魚介コーナー」のスペースが広くなっていることからも「時代の流れ」を感じました。イタリア人は、肉類が大好きで、元々、肉屋さんの数は、多かったのですが、最近は、世界的傾向として、ヘルシー志向になり、魚介類を好む人が確実に増えているのだと思います。魚屋さんの店先には、近海の小魚から、大型のマグロ類、甲殻類まで豊富に揃っていましたし、それらの鮮度も、以前に比べて抜群に良かったのが、印象的でした。
「テーブルオリーブ(食用のオリーブの実)」や「ドライトマト」も、美味しい物が豊富に有り、しかも、値段もかなり安くて、嬉しくなってきましたね(笑)。
イタリアの市場では、日本のような「小分けパック」は無く、基本は「量り売り」ですから、色々と買い物すると、ものすごい量になり、それらを持ち運ぶのは、かなりの重労働ですので、買い物客は男性(お父さん)が多く、その点は15年前と変わっていませんでしたね(笑)。
15年前は青空市場だった、ローマ・テルミネ駅近くの「ビクトリア・マーケット」の入り口です
南イタリア料理に欠かせない「ナス」も、色々な種類、大きさが有り、生命力を感じますよね
夏が旬の「ゴーヤ」や「インゲン」等は、日本のそれとは、サイズが違い興味深かったです
イタリア家庭料理の定番食材「玉葱」、「ニンニク」、「イモ類」も山積みで迫力が有りました
チーズや生ハムと相性の良い、色鮮やかな「フルーツ類」も、種類豊富に揃っていました
南イタリアでよく見かける「ウチワサボテンの実」は、フルーツとして、皮をむいて食べます
市場内では、とても美味しい「地元産のフレッシュチーズ」も、種類豊富に並んでいました
南イタリアでは、種類豊富な「豆料理」も人気ですので、市場内には「豆専門店」もあります
ヘルシー志向の最近では「鮮魚コーナー」も人気があり、新鮮な魚介類が豊富にありました
イタリア各地の市場内では、重い荷物を持つ買い物は、男性(お父さん)の仕事のようですね
「テーブルオリーブコーナー」では、全種類の試食をさせて頂き、その後に満足の1枚です
「テーブルオリーブ」だけでも、美味しくて安い物が、こんなに種類豊富にあり、感動しました