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函館の食文化を探るために、地元の有名店を食べ歩きました

9月22日から3日間、北海道・函館市を訪れ、「食を通した地域活性化の御手伝い」をさせて頂くための下調べとして、「地元の方々お勧めの有名店」を食べ歩いてみました。
まずは、テレビで何度も紹介され、超有名な、函館駅前の朝市会場に隣接する「どんぶり横丁」に行ったのですが、どこも似たりよったりで、「ここに入りたい!」という直感が湧かずに、思わず苦し紛れで、近くの土産物屋のおばちゃんに、お勧めを聞いてみましたら、意外な返事が返ってきました。「海鮮どんぶりなんて、ただ刺身を乗せただけで、値段も高いから、私らは、まず食べないねぇ」とのこと。確かに、その通りだと思いましたが、「では、どこがお勧めですか?」と聞きましたら、「ここから、函館山方面に10分位歩くと、赤レンガ倉庫が有って、その中の<まるかつ水産>という回転寿司は、回転寿司としては、やや値段は高めだけれど、鮮度抜群で美味しいよ!」とのこと。結局、「朝市のどんぶり」は、食べずに、「まるかつ水産」に直行致しましたが、確かに「まるかつ水産」の寿司は、はるかに回転寿司のレベルを超えていて、感動の連続でした。このお店が船橋にあったら、毎日通ってしまうかもしれませんね(笑)。
次に伺ったのは、函館山の麓にある、創業開始が昭和10年の老舗「来々軒」です。ここは、入り口の「レトロさ」に惹かれて、衝動的に入ったお店なのですが、ウエイトレス役のおばちゃんが、とてもチャーミングで、このお店が長続きしている理由のひとつだろうなと思いました。周りのお客さん達は、塩ラーメンを頼んでいましたが、なぜか「この内装に合うのは、オムライスしかない!」と思い、オムライスを注文しました。ここのオムライスは、とてもシンプルながら、子供の頃を思い出す味で、しみじみ美味しかったですね。
今度は、函館駅前に戻り、かつて、ロックグループ・グレーのみなさんも通っていて、マクドナルドよりも人気が高いというハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」に行きました。ここの人気№1「チャイニーズチキンバーガー」と「ホタテフライバーガー」を注文しましたが、両方とも、すごいボリュームでびっくりしました。しかも、かなりソース(たれ)の味が濃いのです。これでは、せっかくの素材の持ち味が生かされないのではないかと思い、地元のみなさんにお聞きしましたら「濃い味は、函館の伝統かもしれません」とのこと。思わず、函館の子供達の健康状態が気がかりになってしまいました。また、ある方にお聞きしましたら、これだけ、地元では、近海で水揚げされるイカをはじめ、新鮮な海の幸に恵まれているのに、学校給食の現場では、冷凍のイカリングや輸入物の海産物を使っているとのことでした。
子供達は、将来の日本を背負う「大切な財産」なのですから、我々大人が、「正しい食」に導いていかなければなりません。しかし、全国的に「子供達を取り巻く食の現状」は、どうも逆行しているように思います。アトピー、アレルギー、子供の成人病・・・etc。このままでは、絶対にいけませんよね。これだけ豊かな「自然の恵み」という財産がある函館で、「食育」を含めた「食を通しての地域活性化」が実現出来なければ、他の地域では、もっと出来ないと思います。是非、函館で、「成功事例」を作り、全国へ、その道筋を発信して頂きたいと思います。そのためのお手伝いでしたら、私も喜んでさせて頂きますので、函館市関係者のみなさま、宜しくお願い致します。
函館最後の夜に、スペイン創作料理のレストラン「バスク」に伺いました。深谷シェフが愛情込めて作って下さる一皿一皿が心に響きました。地元産の食材を丁寧に料理されるシェフの姿勢から、改めて「初心」を思い出すことが出来ました。「テクニックよりも、素晴らしい食材に、時間と愛情を込めること」が、一番大切なのですね。このことは、「子育て」にも通じるのではないでしょうか。心が温かくなった函館最後の夜でした。御案内して下さった、関係者のみなさまには、心よりお礼を申し上げます。本当に有難うございました。


まずは、メディアにもよく登場する、函館朝市に隣接する「どんぶり横丁」に伺いました

どんぶり屋さんのショーウインドーには、たくさんの海鮮丼のサンプルが有りました

赤レンガ倉庫街にある回転寿司「まるかつ水産」は、いつも超満員
の人気店です

「まるかつ水産」の、かなりインパクトのある看板をあちこちで見かけました

「まるかつ水産」の店内です。かなり新鮮で魅力的な寿司の数々に感激しました

「さんまの炙り」は、本当に美味しくて、回転寿司のレベルをはるかに上回っていました

ライトの関係で、茶色っぽく見えますが、とても甘くて美味しい「イカのにぎり」でした

函館山の麓にある、創業・昭和10年の「来々軒」は、地元民にも愛
されています

向かい合わせの赤くレトロなシートとテーブルが、たまらなく素敵な店内でした

迷わずに頼んだ「オムライス」は、昔懐かしい味がして、とても嬉しかったです

函館駅近くの超人気バーガー店「ラッキーピエロ」の人気の秘密も探りました

人気№1の「チャイニーズチキンバーガー」は、かなりのボリューム感で、味も濃かったです

「ホタテフライバーガー」も、かなり濃いソース(タレ)の味で、素材の持ち味が生かされて
いなかったのが残念ですね

「地産地消」を実践している創作スペイン料理のレストラン「バスク」は、予約でいっぱいの
人気店です

「前菜の盛り合わせ」ですが、どれも愛情が込められた逸品ばかりで感激しました

深谷シェフ手作りの「極上の生ハム」を、シェフ自らスライスして頂き
ました

脂肪分が溶けかけているのが、「高品質の証」ですが、ヨーロッパでも少ないですね

バケットに乗せて食べると、口の中でフワッと溶け、最高の味わいでした

バスク地方の名物料理「イカスミソースをかけたヤリイカ」は、本場を凌ぐ美味しさでした


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2012年09月27日 21:48に投稿されたエントリーのページです。

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