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日本国内の食、旅日記 アーカイブ

2007年09月26日

新潟・新発田市のお薦めレストラン

先週、宝飾展示会の御持て成しの御料理を作るために、新潟・阿賀野市に伺ったのですが、主催者の御紹介で、会の前日に、新発田市豊町にあるフレンチレストラン「Orga(オーガ)」に伺い、食事をしました。初めは、失礼ながら、「場所的に、期待してはいけないかな?」と思っていたのですが、これが大間違いで、東京の一流店にも負けない、とても素晴らしい空間とお料理の数々でした。
とにかく、素材が素晴らしい!肩の力を抜いて、地元の良い素材に目を向け、その美味しさを素直に、最大限に引き出しており、「こんなに素晴らしい感性を持ったシェフは、かなりのベテランに違いない」と、食べながら考えていたのですが、これか゛、大ハズレでした。
食後に挨拶に出て来てくれたシェフは、まだ30代前半で、完成度の高いデザートまで、全てひとりで作っていらっしゃるとのこと。しかも、大阪・辻調理師学校の後輩であることも分かりました。
本場フランスでも、本当に美味しいレストランは、食材の豊富な地方に沢山有ります。シェフの名前は、加藤君と言いますが、彼の今後の成長がとても楽しみですし、都会にばかり集中せずに、良いレストランが各地に出来て欲しいですね。これで、新潟を訪れる大きな楽しみが、またひとつ増えました。

新潟・阿賀野市の瓢湖

仕事で初めて訪れた阿賀野市でしたが、人は優しく、食材も豊かで、観光資源も多く、今まであまり知らなかったのが不思議なくらい素晴らしいところでした。小学校の教科書で読んで感動し、いずれは伺ってみたいと思っていました、白鳥の飛来で有名な瓢湖にも、念願叶い、行くことが出来まして、とても嬉しかったです。
五頭山と、その雄大な緑に抱かれた美しい湖には、蓮の実が成り、その近くを鴨や白鳥が優雅に泳いでいて、気が付くと、時間の経つのを忘れ、見入っていました。このような素晴らしい自然は、地球全体の財産として遺さなくてはいけませんし、地元の方々も自信を持ってPRし、全国の皆さん、特に子供達には、是非、見に来てもらいたいですね。
近くには、月岡、出湯、今坂、村杉といった、良い温泉地も有りますし、美味しい御飯、御酒、、豆腐、野菜、果物等々、もう最高ですよね。
地元の皆様、ボクに出来ることがあれば、なんでもPRの御手伝いをさせて頂きますので、御気軽にご連絡下さいませ。


瓢湖近くの美味しいお菓子屋さん

目の前に瓢湖を一望出来る最高の場所に「しょこら亭」という、かなりハイレベルで美味しい創作和菓子のお店が有ります。地元の銘酒・八海山を使ったチョコレートや、洋風にアレンジした大福、地元産のリンゴで作ったパイなど、どれも完成度が高く、感心してしまいました。
特に抹茶風味とイチゴ風味のかき氷は絶品で、氷の粉雪のような軽い口溶け、特製の抹茶ソース、イチゴソースと程好いあずきの甘さとのバランスが最高でした。
店内で座って食べられるスペースは少ないので、天気の良い日には、湖沿いの遊歩道にテラスを出し、沢山の人達が、可愛らしい白鳥や鴨達を見ながら美味しいかき氷やお菓子を楽しみ、自然を満喫出来るようにしたら地元のPRに繋がるだろうなと思いましたが、行政がそれを禁止しているそうで、どうも納得いかず、とても残念ですね。ここを訪れる皆さんが、可愛い白鳥達のために、ゴミ等のマナーを守れば
問題無いと思うのですが。


瓢湖近くの美味しい地ビール

瓢湖近くに美味しい地ビール「スワンレイクビール」の工場があります。ここでは、地元産こしひかりを使ったビール等、数種類生産しており、世界のコンテストで金賞を受賞した銘柄も有ります。ボクも全種類、試飲させて頂きましたが、「なぜ美味しいのか?」すぐに理由が分かりました。
近くに越後名水、阿賀野川の清流が有り、自然環境が抜群に良い場所でゆっくり時間をかけ、丁寧に熟成して作られているから美味しいのです。新潟には、美味しい日本酒も多いですが、その理由は同じだと思います。この母なる大地、自然の力に感謝し、いつまでも大切に守ってゆくことが重要ですね。

2007年10月14日

最高の洋梨を山形で発見

先日、「食育」の講演をするために、素晴らしい自然環境に囲まれた山形に伺った際、主催者の方々から「是非、今が旬の地元の美味しい果物の栽培現場をご覧頂きたいのですが。」と、嬉しくなるリクエストを頂き、講演のことは、すっかり忘れて(?)農園を色々とご案内して頂きました。山形と言えば、6月頃が旬の「佐藤錦」というサクランボが有名ですが、この時期のブドウ、洋梨も「ここまで甘くていいの?」と言いたくなるほど、香りとコク、甘味のバランスが絶妙で、とても美味しかったです。
特に印象的だったのが「マルゲットマリーラ」と言う、「ラ・フランス」を進化させた洋梨で、一口食べた瞬間に、22年前に、イタリア・ベニスで初めて食べて、その、あまりの美味しさに衝撃を受けた「幻の洋梨」の味を思い出しました。味の記憶って、何年経っても残っているものですね。
その日、夕方からの講演会は、フルーツパワー全開で、いつも以上に熱弁、大好評でした(笑)

山形の美味しいサクランボ酒

山形には、美味しい日本酒、地酒が沢山有りますが、それらに負けないくらい素晴らしい「サクランボ酒」に出会いました。まずは、赤ワインですが、ほのかな甘味とサクランボの風味、香りのバランスがとても良く、口当たりが軽いために、アルコールが苦手な女性でも充分に楽しめる食前酒に最適ではないかと思います。
白ワインの方は、どちらかと言いますと、ドライな感じで、フルーティーな風味が良く、どんな食事にも合いそうです。どちらのボトルもデザインが御洒落で、御土産にもお薦めですね。
もしも、時間が逆戻り出来るのなら、明治時代に戻って、世界的に有名になった「おしん」さんにも、この素晴らしい「サクランボ酒」を飲んで頂き、労をねぎらってあげたいと思いました。

2007年10月23日

新潟の銘酒、酒蔵を訪ねて

「食育と地産地消」をテーマにした講演をご依頼頂き、美味しい御米と御酒で有名な南魚沼郡に伺いました。主催者様の計らいで、講演前に酒蔵を何ヶ所か見学させて頂き、試飲もさせて頂きましたが、どれも風味が良く、美味しかったです。
「なぜ、新潟には銘酒が多いのか?」現地に伺って、よく分かりました。雄大な自然に抱かれ、まず、素材となる水が美味しい。そして、御米も美味しいわけですから、まずくなるわけがないですよね。
改めて、料理も御酒も素材が大切だということを実感致しました。
写真は、洗米をこれから蒸すところです。その後、麹を加え、自然の力で、ゆっくりと発酵させてゆきます。数少ない、日本古来のスローフードをこれからも大切に守りたいですね。


2007年10月24日

八海山の素晴らしい紅葉

ボクの好きな日本酒のひとつに「八海山」が有りますが、実際の八海山も講演会場から近いことを知り、紅葉を見に、登ってみました。
麓は、あまり紅葉していませんでしたが、標高1147mの山頂付近は、見事な紅葉で、遠くには、佐渡島も望むことも出来て、素晴らしい眺望でした。
山頂には、多くの観光客がいましたが、四季の移ろいを感じ、紅葉を愛でる心を持つ日本人の豊かな感性を誇りに思います。(欧米では、紅葉は、厳しい冬の前兆ということで、暗いイメージが有り、紅葉見物はしませんので)
次回は、山頂に、銘酒「八海山」を持参し、紅葉を見ながら、銘酒を楽しみたいと思いました。

関東近郊の紅葉の名所

関東近郊の仕事の時には、地図を見ながら、自分の車で伺いますが、思いもよらずに素晴らしい景色に出会うことがあります。そうして見つけた紅葉の名所を御紹介致します。
まずは、谷川岳ですが、その雄大さに圧倒されそうなほど素晴らしいですね。
次は、苗場ですが、全長で世界一と言われているゴンドラからの眺めは言葉に出来ないほどの美しさです。片道30分間のゴンドラの空中散歩は、絶対にお薦めします。
最後は、奥只見湖からの紅葉ですが、40分間の船旅は夢心地で、これも最高です。
この3ヶ所は、甲乙付け難く、どこもお薦めですが、紅葉の見頃にピタリと合わせるのは、至難のワザかもしれません。しかし、一度訪れて、紅葉の見頃をはずしたとしても、再度行く価値が有ることだけは確かです。その証拠に、ボクは、何度も訪れ、毎回、大自然の素晴らしさに感動しています。
そんな時、つくづく、「日本人に生まれて良かった」と思いながら、時間が許せば、温泉に入ってリフレッシュして来ます。



2007年11月15日

富岡製糸場と明治時代のワインのお話

先月、食育の講演で群馬・富岡市に伺った際に、ユネスコ世界遺産暫定リストに登載された「富岡製糸場」の見学もして来ました。
日本の木造建築と西欧のレンガ造りを取り入れた「木骨レンガ造り」の建築は、ほぼ明治初期のまま良好な状態で保存されており、当時にタイムスリップしたような気分で、とても興味深く見学することが出来ました。
ひとつ、面白いエピソードを聞いたのですが、開業当初は、度々、工女募集の通達を出しても、予定通りの人数が集まらなかったそうです。その理由は、製糸場に入ると「外国人に生き血を取られる」というデマがまことしやかに流れていたからだそうで、フランス人指導者達が好んで飲んだ赤ワインを、どうやら生娘の「生き血」と思い込んでいたようです。
丁度、本日15日がボジョレーヌーボーの解禁日で、日本中がお祭り騒ぎ(?)になる事を考えると、感慨深いものがありますね。


2007年12月04日

長野・松代で「地産地消」の料理教室

先日、地元食材を使った料理教室のご依頼を頂き、長野・松代に伺いました。まずは、食材探しのために、地元の市場を歩いてみましたが、リンゴを初めとして、予想以上に沢山の種類のフルーツがあることに驚きました。しかも、味見をさせて頂きますと、どれも美味しいのです。「日本のフルーツは、世界一美味しい」という、私の持論が間違っていないことを、改めて実感致しました。
天然のキノコも見事な物ばかりで、写真のなめこは、上質のオリーブオイルでソテーし、野沢菜、信州そばと合わせて、「ヘルシーそばサラダ」を即興でご披露させて頂きましたが、大好評で嬉しかったです。受講者の方々から、こんなご質問が有りました。「どうして、こんなに美味しいお料理のアイディアがすぐに思いつくのですか?」と。理由は簡単です。美味しい料理の基本は「地産地消」つまり、「地元で採れた食材同士は、けんかしない。」これは、世界70ヶ国を周って気付いたことなのですが、「身近な食材は、新鮮で美味しく、体に良い」という、巧く出来た自然の摂理なんだと思います。
地元の生産者の皆様、これからの寒い時期、大変だと思いますが、我々の大切な食生活向上のために頑張って下さい。応援しています。


千葉県「農産物エコ認定制度」のお話

千葉県には「農産物エコ認定制度」が有ります。実際、仕事で県内を周っていますと、手間暇かけた素晴らしい田畑を、あちこちで目にすることが出来るのですが、そんな地道な努力を広く消費者の皆様に分かって頂くという点で、とても良い制度だと思います。
実際に、認定農家に伺いますと、まずは、元気で素晴らしい農産物の数々に目を奪われますが、もっと感動的なことは、生産者の方々が、日本人の食生活向上のために「安全で美味しい物を作っている」という自負心からか、とても生き生きと、誇りを持って仕事をされていることです。私は、そんなみなさんを、素直に「格好いいなぁ!」と思います。「安全な食」は、人間が生きて行くうえで、最も大切で、基本的なことですから、こうした、やり甲斐のある仕事を継ぐ若者がどんどん出て来て欲しいですね。
私に出来る事があれば、これからも、「農業応援団長」としてPRして行きますので、エコ農家のみなさん、宜しくお願い致します。写真は、「ちばエコ農業産地アドバイザー」で、素晴らしい柚子を作っていらっしゃる高橋和也さん、私の師匠です。

千葉・鴨川の素晴らしい「エコ農産物」

気候温暖な千葉・鴨川に素晴らしい「エコ農産物」を取り揃え、良心的な価格で販売している「みんなみの里」と言う直売所があります。
今の時期ですと、掛け干しの美味しい新米や、甘いみかんも豊富で、遠方から訪れた観光客のみなさんにも人気があります。
ここに来ると、「野菜って、本来、こんなに元気なんだね」ということが良く分かりますし、工業製品ではないわけですから「形、大きさも様々である」という基本的なことが再認識出来ます。
道路を挟んだ対面には、手作りの美味しい「カステラ工房」もあります。鴨川方面に行かれる方は、是非、お立ち寄り下さいませ。


2008年01月05日

初春の伊豆半島 (1)

皆様は新年を如何お過ごしでしょうか?私は、サービス業の宿命で、年末年始も関係無く仕事をしております。晴天に恵まれた2日には、温暖な伊豆半島沼津に伺いましたが、行きの東名高速では、箱根駅伝を応援しに行く方々を乗せた大型バスを何台も見かけましたし、晴れ着姿のカップルや家族連れのマイカーで大混雑のパーキングエリアの風景からも「お正月」を実感致しました。
そして、御殿場辺りから久々に見た富士山も素晴らしく、とても清々しい気持ちになりました。やっぱり、日本人にとっては、誰が何と言おうと「日本の象徴・世界遺産」ですから、いつまでも、守って行きたいですね。
沼津から長岡方面に少し下った江間にある知り合いのイチゴ農園を覗いてみましたら、すでに「イチゴ狩り」がスタートしており、大勢の人々が、大粒で美味しい「アキヒメ」という品種のイチゴを笑顔で楽しそうに食べていました。菜の花畑の黄色とイチゴの赤色のコントラストが美しく、この辺だけは、まさに春爛漫という感じでしたね。


2008年02月09日

初春の好対照な風景

先週末は、クッキングスタジオのある船橋周辺にも雪がかなり降り、庭のオリーブやレモンの木々もご覧のような雪化粧でしたが、翌日、取材で熱海港から30分程フェリーに乗り、初島に伺いましたら、何と河津桜がすでに満開でびっくり致しました。
周囲4kmほどの初島を、ゆっくり徒歩で一周したのですが、肌に触れる風は心地よく、自然も豊かで、思いがけずに一足早い春の訪れを感じることが出来て、とても嬉しかったです。
海岸沿いに有る海泉露天風呂(海底40mから汲み上げた海水を利用)も、お肌に良い成分が多いと聞き、思わず飛び込んだのですが、やや塩分の強い良質のお湯で、目の前に広がる雄大な太平洋を眺めながら、波音をBGMに至福のひとときを過ごしました。
地元の食堂で食べた、メジナのお刺身と明日葉のかき揚げも最高でしたね。
東京からでしたら、日帰りコースですので、これからの季節、是非、皆様にもお薦め致します。



2008年02月13日

春爛漫の南房総・館山・鴨川

先日、ケータリングの仕事で久しぶりに南房総に伺いました。
仕事は夕方からでしたが、少し早めに到着し、鴨川シーワールドと館山の苺狩りハウスに立ち寄ってみました。どこまでも長く続く海岸沿いの畑には、色取り取りの綺麗な花がたくさん咲いており、この辺だけはすでに春爛漫という感じでした。
実は、千葉県民でいながら、シーワールドは初めてだったのですが、素晴らしいショーの数々に感激致しました。特に、巨大なシャチのバク転は迫力がありましたね。どうやって教え込むのでしょうか?
のどかにカップルで泳ぐセイウチも良かったです。大勢の観光客に向かって「みんなも、楽しくゆっくり生きようよ」とメッセージを贈ってくれているかのようでした。
館山の苺は、その美味しさで定評がありますが、今回試食させて頂いた「ベニホッペ」も素晴らしかったです。甘さ・コク・酸味のバランスが最高で、苺狩りしていたみなさんは大満足の様子でした。



2008年02月14日

南房総のフラワーロードと花の天ぷら

南房総の千倉から白浜にかけての海岸沿いでは、2月に入りますと、ご覧のように綺麗な花々が、あたかも高級なペルシャ絨毯を敷き詰めたように咲き始め、どこのお花畑も、訪れた観光客のみなさんの笑顔で溢れています。
千倉町の殆どの民宿、旅館、飲食店では、この時期限定で「食用花の天ぷら」をメニューに入れており、揚げたてを食べることが出来るのですが、特に「キンセンカの天ぷら」は、食感も良く、塩を付けて食べると美味しいです。チャンスがありましたら、是非、みなさまもお試し下さい。
写真は、「菜の花とキンセンカの天ぷら」なのですが、ご家庭で揚げる場合には、小麦粉よりも片栗粉を付けたほうが、外はパリパリ、中はふっくらと美味しく仕上がります。
春らしく、かぼちゃで作った蝶と素麺で作った花を添えてみました。


2008年02月23日

南伊豆の河津桜が見頃です。

昨年11月に、南伊豆・河津町で「食育講演会」をさせて頂いた(ブログ「食育・講演活動」をご覧下さい)ご縁で、「これから見頃の河津桜を是非、見に来てください。」と、地元の方から声をかけて頂き、早速、先週末に、出張料理の仕事の途中で伺いました。
今年は、寒さが厳しかったため、例年より開花が遅れており、これから見頃が1ヶ月近く続くということで、是非、皆様にも訪れて頂きたい名所です。
特に、飯田家の庭先にある、樹齢50年以上の原木はとても優雅で格好良く、いつまでも眺めていたくなるほど魅力的、セクシーでした。
河津川沿いに咲く菜の花とのコントラストも素晴らしかったですが、特に、下賀茂・日野の広大な菜の花畑には感動しました。こんなに素晴らしい菜の花畑は、初めて見ました。
今回は、南伊豆の大自然から、たくさんのエネルギーを貰えた気がしました。また、来年も伺いたいですね。

2008年03月02日

伊豆・稲取温泉の「つるし雛」

伊豆・稲取温泉では、雛祭りの際、雛壇の両脇に一対のつるし飾りを飾る風習が、古く江戸時代から現在まで続いています。同じような風習は、山形・酒田や九州・柳川にもありますが、子供達の健やかな成長を願う親心は日本全国、誰しも一緒で、おそらく昔は貧しくとも、何とか端切れを集めて、一生懸命におばあちゃんやお母さんが心を込めて小さなお雛様を手作りし、狭い部屋の中、工夫しながら吊るして飾ったのが最初ではないかと思います。各家庭ごとに違う、味わい深い伝統の「つるし雛」。それらから、祖先の家族を大切にする暮らしぶり、心の豊かさが伝わってくるような気がします。
写真は沼津御用邸公園に展示されている「つるし雛」でして、4月3日まで飾られていますので、是非、多くの子供達に見せてあげたいですね。

2008年05月07日

GW・初節句を祝う出張料理

先日、50代の女性から、こんなお問い合わせが有りました。「5月5日の子供の日に、可愛い初孫の初節句を祝う会を予定しています。その日には、体が弱り、普段、外出したがらない、田舎に住む高齢の曾おじいちゃんと曾おばあちゃんが「曾孫に会えるのなら」と、楽しみに上京して来るのですが、ゆっくり寛いで頂くために外食はしたくないのです。そこで、小暮さんに、そんな高齢者でも食べられるようなお料理を作って頂けますか?」と。
私は、即答致しました。「お任せ下さい。老若男女、どなたでも美味しく食べて頂けるヘルシーなお料理が、私の得意とするところです!」しかし、実際には、世代が違えば、「食の嗜好」も当然異なりますし、全員が美味しいと納得して頂ける料理、味付けは、かなり難しいものです。それは、出張料理を始めて17年経った今でも思いますし、毎回、試行錯誤の連続です。
それでも、毎回、お客様には、ご満足頂き、またご紹介を頂いて、ここまで来ることが出来ました。
そこで思うことは、「美味しいお料理を作るには、ハート、愛情を込めることが一番大切である」ということです。私は、今回のお客様も「自分の家族」だと思って気持ちを込めて作ったつもりですし、それが、お料理を通して伝わったのなら、これほど嬉しいことは有りません。
初孫ちゃんは、まだ8ヶ月で、歯もこれからなのですが、パパが私のお料理を少しずつ食べさせようとすると、本当に美味しそうに食べてくれ、みなさん、びっくりしていましたし、曾おじいちゃん、曾おばあちゃんも「可愛い曾孫と一緒に美味しい食事が出来て、なんて私らは、幸せなんだろうね。これでまだまだ長生き出来るよ!」と感激のご様子でした。こんなに素晴らしい空間をお客様と共有させて頂き、「この仕事は一生やめられないな」とつくづく思いました。



2008年05月22日

信州・鬼無里の素晴らしい「水芭蕉」

山々の雪も解け、新緑の美しい5月になりますと、各地で「山開き」の式典が開催されます。昨日も群馬・福島・新潟・栃木の4県にまたがる「尾瀬国立公園」の「山開き」が群馬県片品村で行われ、登山の安全と自然保護を祈願した後に、多くのハイカーが木道の脇から顔を出し始めた水芭蕉を楽しんだようですが、信州・長野にも水芭蕉の見所は沢山有りまして、私も先週、出張料理で長野に伺った時に鬼無里(キナサ)の「奥裾花自然園」に立ち寄り、満開の水芭蕉を堪能して来ました。
ここ奥裾花の秘境に水芭蕉の群生が発見されたのは昭和39年とのこと。周囲1000mの範囲に密生し、その数は何と81万本、群生地としては、尾瀬などより大きく「本州一の規模」だそうです。5月初旬から6月上旬頃まで、雪解けの後を追って今池湿原・こうみ平湿原一帯に白い清楚な姿を見せてくれるのですが、花が終わると葉は大きく成長し、夏にはヨシも伸びて、湿原全体をすっかり覆いつくします。
このような素晴らしい自然がいつまでも遺されることを願わずにはいられませんね。



2008年07月31日

船橋漁港で「大花火大会」

昨晩、船橋漁港(親水公園)で、毎年恒例の「大花火大会」が開催され、6000発の豪華な花火に、あちこちで歓声が上がっていました。
夕方4時頃、仕事の途中で、「普段は、人影も少なく、静かな船橋漁港」の近くを通ったのですが、この日ばかりは漁師町全体が華やいだ雰囲気で、玄関先にテーブルを出し、すでに宴会の始まっているご家庭もあり「今日が花火大会の日だな」と、すぐに分かりました。
地元のお子さん達も、可愛らしい浴衣姿で、とても楽しそうにはしゃいでおり、「素敵な家族の団欒」を各所で目にしていましたら、私自身は、地元にいながら「船橋の花火大会」を1度も見たことが無いことに気が付き、「今夜ばかりは、仕事を早めに終わらせて、是非、花火を見に戻って来よう!」と、急遽決め、駆け足で会場に向かいました。
音楽の演出と共に打ち上げられる花火も素晴らしかったですが、私が特に興味深かったのは、久々に見た、沢山の「屋台」でした。「若者に人気のある屋台(食べ物)は何かな」と見ていたのですが、最近の屋台では、トルコ料理の「ケバブ」をはじめ、色々なジャンルの美味しそうな食べ物を売っていて「屋台も進化しているんだなぁ」と、とても興味深かったです。
その中でも、私の「イチ押し」は、職人技が冴える「お好み焼き屋」のおじさんでしょうか。手捌きが、本当にお見事で、暫く見入ってしまいました。「職人技」っていいですよね。



2009年09月10日

念願の小豆島に行って来ました (1)

先日、念願叶いまして<日本でのオリーブ発祥の地・小豆島>に伺うことが出来ました。
昨年が、オリーブ植樹100周年ということで、香川県が発行しているPR誌に小豆島産の食材だけを使ったお料理やエッセーをご紹介させて頂いたり、絞り立ての美味しいオイルを生産者の方から送って頂いたりと、今までも、小豆島とは随分ご縁があったのですが、実際に伺うのは初めてでしたので、高松港からフェリーで小豆島に向かっている間も、透き通る空と海、吹きぬけるそよ風が、肌にとても心地よくて、島が近づくにつれ、期待感もどんどん高まってきました。
小豆島では、日頃からお世話になっております、オリーブ生産者の方に色々とご案内して頂きましたが、地中海沿岸諸国とは微妙に異なる、日本らしさも残した素晴らしい風景がとても新鮮で、思わず、写真も沢山撮ってしまいました(笑)
<オリーブ公園>にも伺いましたが、小高い丘の上には、「ここは、スペインかギリシャかな?」と間違えるくらい素敵な<真っ白い風車>が、海からの風を受けながら、微笑むようにたたずんでおり、オリーブの木々や紺碧の海とのコントラストも最高で、思わず、時間の過ぎるのも忘れて、見つめてしまいました。
公園内にあります<記念館>も見学させて頂きましたが、ここでは、先輩方の100年間に及ぶ、大変なご苦労の歴史を垣間見ることが出来まして、とても深い感銘を受けました。
記念館の片隅に展示されていました<オリーブの原木>も、じっと眺めていますと、心に響くものがかなりあり、改めて<オリーブの木々の生命力の強さや偉大さ>を実感致しました。






2009年09月14日

念願の小豆島に行って来ました (2)

醤油の消費量が年々減っています。食の洋風化に加え、調理に便利で、比較的簡単に製造出来る<めんつゆ>が人気であったり、その原因は、幾つか考えられますが、生真面目に昔ながらの方法で、じっくりと時間をかけて造る<地方の醤油蔵>が、次々と消えて行く現状を、私は以前から憂いておりました。
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そんな折、小豆島に伺いましたら、<日本古来の発酵文化、地醤油文化>を長きに渡り、守り続けていらっしゃる、とても上質な醤油蔵があることを知り、早速、見学させて頂きました。
そこは、小豆島町馬木にあります「金両醤油」さんと言いますが、創業は、明治13年で、現在は、15代目の藤井寿美子さんが一生懸命に<本物の良さ、大切さ>を全国にPRされています。
(写真・左がオリーブ生産者の土居さんで、右にいらっしゃるのが藤井さんです。)
私も、ここで造られております、すべての種類の醤油やもろみの味見をさせて頂きましたが、どれも微かな甘味と香り、コクや旨味のバランスがとても素晴らしく、至福の時間を過ごさせて頂きました。もちろん、全種類の醤油やもろみを、オリーブオイルとの相性を確かめるために、ウチに送らせて頂いたことは、言うまでもありませんが、実際に、お刺身やお豆腐、ボイル野菜等に、これらの醤油とオリーブオイルを同割り(1対1)でかけて食べますと、グッと旨味が引き立ち、本当に美味くなりました。
木造の大きな蔵の中にも入らせて頂きましたが、一般の方は、なかなか近づくことが出来ない
<発酵用の杉樽>も特別に見せて頂きました。
木のハシゴを登りますと、悠然といくつも並ぶ、もろみを貯えた年代物の杉樽が現れてきますが、クーラーの無い蔵の中は蒸し暑く、樽ごとに微妙に色が違うもろみが、とても神秘的に見えて、感動致しました。
藤井さんにお聞きしますと「もろみの色は、熟成の度合いにより、日々変化していきます。」とのことで、歴史を物語る木の大きな柱には、旨味の基になる酵母菌が沢山付いていることも教えて頂きました。
樽に耳を近づけますと「プチッ、プチッ」という、微かな音が聞こえてくるのですが、これは、まさにもろみが生きている証しであり、改めて<命のあるものを頂くこと>の大切さを実感致しました。
ゆっくり<熟成に3年間>という時間をかけたもろみは、丁寧に漉され<本醸造の醤油>となっていくわけですが、その<自然の摂理に沿った製法>は、その空間にいるだけで、とても心が癒され、最高に美しく思いました。
急にお邪魔したにも関わらずに、心良く案内して下さった金両醤油の藤井さん、そして、このご縁を下さった土居さんには、心よりお礼を申し上げます。本当に、素晴らしい時間を有難う御座いました。
是非とも、11月のオリーブ収穫時期には、小豆島に再び伺わせて頂き、美味しい絞り立てオイルと金両さんの醤油を使わせて頂いて、新鮮な地元食材で、思いつくままにお料理させて頂きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。私自身、今からとても楽しみにしております(笑)







2009年09月28日

信州・上田市で良質の「発芽玄米」に出会いました。

4月に放送されました「情熱大陸(TBS系)」内で、私が、全国で初めて学校給食に「(白米を混ぜない100%の)玄米食」を取り入れたシーンが紹介されまして、「私達の地元でも、早速実践してみたいので、上手な炊き方を教えて下さい」との、給食室での大量調理用のレシピのお問い合わせや、「エネルギーに満ちた命のある物を頂くことの大切さがよく分かりました」等々の有難いコメントを全国の皆様から、本当に沢山頂きました。
その後、まだ小さい幼稚園児のご父兄向けの「食育料理教室や講演会」も全国各地で開催させて頂いておりますが、「いきなり、100%の玄米食は、幼稚園児にはハードルが高すぎるのでは?」とのご質問を頂くこともあります。
そんな時には、「白米に<発芽玄米>を少しずつ混ぜて、炊いてみて下さい」とアドバイスさせて頂いております。
<発芽玄米>も、お子さん達の健やかな成長のために欠かせない、優れた栄養素が豊富で、しかも、普通の白米と同じ炊き方が出来ますので、「入門編」には、とても適していると思います。
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以前、長野県に住むお客様に「上田市に<良質の発芽玄米>を作っている工場があるので、是非、見学してみて下さい」との情報を頂きまして、先日、出張料理の仕事で長野県に伺った際に、上田市下之郷にあります「ドーマー(株)」さんに立ち寄らせて頂きました。
研究所周辺には、豊かな自然の中で、稲穂が黄金色に輝く水田が広がり、農家のみなさんは、一生懸命に手作業で、昔ながらの稲の「かけ干し」をしていました。
研究所の清水さんには<発芽玄米>に関する、とても興味深いお話を沢山聞かせて頂きましたが、特に「信州は、気候的に、安全な自然農法での稲作に適しており、農薬も殆ど必要ないのです。ですから、成長期のお子さん達には、安心して食べて頂きたいですね」とのお話が印象に残りました。
私も、<発芽玄米>を大量に買わせて頂き、早速、炊いて食べさせて頂きましたが、風味豊かで、とても食べ易かったです。是非、皆様もお試し下さいませ。
お忙しい中、色々な質問に丁寧にお答え下さった清水さん、本当に有難う御座いました。心よりお礼を申し上げます。






2009年10月27日

信濃毎日新聞・洋食の定番(10月) 「信州ソバとキノコのイタリア風サラダ仕立て」

信濃毎日新聞に毎月第3土曜日に連載しております「コグレ流・洋食の定番」、10月のメニューは、「信州ソバとキノコのイタリア風サラダ仕立て」です。
私が書きました<エッセーとレシピ>をご紹介させて頂きます。

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先日、出張料理の仕事で上田市に伺いました。あたり一面に広がる雄大な水田を見渡しますと、豊かに実った黄金色の稲穂が、あたかも「ふかふかなじゅうたん」をぎっしりと敷き詰めたように、とても美しく輝いていました。
私は、すがすがしく心地良い秋の風を肌で感じながら、昔ながらの手作業で一生懸命に「稲のかけ干し作業」をしてらっしゃる農家の方々の姿に感激し、しばらくの間、時が止まったように、思わず見入ってしまいました。
私も、以前から、長野県産のお米のファンでして、県内の農家の方から直接、玄米を送って頂いておりますが、いつもその美味しさ、品質の高さには感心しておりました。
今回、地元の農家のみなさんから、直接お話を伺うチャンスがあったのですが、「長野県は気候的に稲作に適しており、害虫も付き難いので、低農薬、無農薬での作業が可能なんですよ。」との、非常に嬉しいお言葉が印象に残りました。
もちろん、農家の方々の「仕事に対する真摯な姿勢や愛情」が、何倍も美味しくしていることは、言うまでもないことだと思います。
お昼には、別所温泉の近くで、手打ちそばとキノコ料理を頂きましたが、本当に信州そばとキノコの相性は抜群ですね。
私は、世界70ヶ国以上を巡り、「美味しい料理を作るには、地元産の食材同士を合わせることが大切」という「自然の摂理」を、世界中で身を持って体験してきましたが、今回もそれを実感致しました。長野県を訪れる度に、本当に「自然の恵み」に感謝の気持ちでいっぱいになります。
今回のレシピでは、信州ソバとキノコの美味しさを最大限に活かすために、ドレッシングの味付けは、簡単でシンプルに致しました。
ヘルシーで軽いオリーブオイルをベースにして、お好みでお酢やお醤油を適量加えて頂くだけなのですが、これが、とても美味しいので、是非、皆様もお試し下さい。
ちなみに、ヨーロッパにも「そば粉」を使ったお料理はたくさんあります。クレープやパンケーキ風にして、サワークリームやトマトソースをかけ、高級感を出すのでしたら、キャビアやフォアグラをのせたりもしますが、一般的な家庭のお惣菜としましては、マッシュポテトに混ぜて、煮込み料理の付け合せにしたり、湯がいて、すいとん風のスープにすることが多いようです。
「所変われば、品変わる」と申しますが、世界中どこでも、食文化の出発点は「地産地消」だと思いますので、皆様も、信州そばと地元産の食材を色々と組み合わせ、信州ならではの「美味しいレシピ」を増やしてみませんか。

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<材料・2人前>
(A)
・信州ソバ (茹でて)120g ・シメジ 1パック ・椎茸 1パック

(B)
・オリーブオイル 大さじ4杯  ・バルサミコ酢 大さじ2杯 ・お醤油 大さじ1杯
・塩・胡椒 各少々  ・白ゴマ 大さじ3杯  ・万能葱(小口切り) 大さじ3杯

<作り方>
①シメジ、椎茸は、一口大にカットし、ボイルしたら、しっかりと水気を切る。
②信州ソバは、湯がいてから冷水で手早く冷やし、しっかりと水気を切る。
③(B)をすべて合わせておく。
④すべての材料を合わせて混ぜる。




2009年11月03日

知床半島の野生動物達から学ぶ「食育」

先週末は、出張料理の仕事で、北海道に伺いました。
豊かな自然が遺された世界遺産の知床半島に近い斜里町のお宅でしたが、初日は大雪に見舞われ、気温も1℃と、凍えるような厳しい寒さに、びっくり致しました。
せっかく、道東に来たのですから、この時期の野生動物の生態を観察したいと思い、仕事の後には、地元の山に詳しい方にお願いして、四輪駆動の車に乗せて頂き、辺り一面雪景色の山道を案内して頂いたのですが、念願叶い、野生の「キタキツネ」を発見することが出来ました。
「キタキツネ」は、雪の中でも、一生懸命に餌を探し、これからさらに続く厳しい寒さに備えて、必死に限られた餌を食べ続けていましたが、その「生命力の強さ」には、我々人間も大いに見習うべき点があるなと、とても感動致しました。
翌日は、寒さは厳しいものの、雪は止みまして、知床5湖の近くの林の中で、わき目も振らずに、一心不乱に餌をついばむペアの「エゾシカ」に遭遇することが出来ました。毛色は、冬の寒さに備えた灰色で、「自然の摂理の妙」を、ここでも実感致しました。
「食べることは、生きること」私も食育の講演会で、必ず申し上げる言葉なのですが、まさにその言葉を厳寒の地で実践し「自然の食べ物で命をつないでいる」野生動物達からは、本当に多くのことを学ばせて頂きました。
帰りの女満別空港に向かう途中の川には、たくさんの鮭が遡上していましたが、この豊かな自然環境がいつまでも続くことを、心から願わずにはいられませんでした。






2009年11月24日

小豆島オリーブ収穫祭 (2)

漁港での仕入れの後には、伝統的製法で、じっくりと時間をかけ、高品質の御醤油を作り続けていらっしゃる「金両醤油」さんに伺いました。
極上のオリーブオイルと御醤油の相性は抜群ですので、今回のイベントでも「金両醤油」さんの御醤油は、大活躍でした。
17代目店主・藤井さんのご好意で、一般の方は入ることが出来ない「醤油蔵」にも入らせて頂き、念願の「もろみ」を混ぜるシーンも撮影させて頂きましたが、じっくりと熟成させて濃度の付いた「もろみ」を、桶の底の方から、掻き出す感じで混ぜた瞬間の風味、香りは、なんとも言えずに最高で、日本人として生涯忘れてはならない「大切な味わいの基礎」に、全身が包み込まれたような、とても心地よい感覚に陥りまして、思いがけずに「至福の時間」を体験させて頂きました。
藤井さん、細かいお心配りを有難う御座いました。今後も、オリーブオイルと御醤油を使った、ヘルシーな「新和食」の御提案、普及活動を頑張りますので、これからもアドバイスを宜しくお願い致します。





小豆島オリーブ収穫祭 (3)

6日の夜には、「金両醤油」さんの風情ある御自宅で、「おばあちゃんの85才のお誕生日を祝う会」が開かれ、私が地元食材だけを使って出張料理をさせて頂きました。
数時間前に自ら漁船に乗り、獲ってきた新鮮な魚介類を使って御料理するのは、私の長年の夢でしたが、それが、「オリーブ収穫祭」で訪れた小豆島で、思いがけずに実現出来たことは、とても有難く、本当に嬉しかったです。
定番の「地元野菜15種類と車海老のテリーヌ」も、野菜それぞれに力強さがあり、いつも以上に美味しく出来ましたし、鯛、平目、カワハギなどの新鮮な白身魚と、先程まで生きていた天然海老の「和風カルパッチョ仕立て」も、上質のオリーブオイルと金両さんの御醤油とのハーモニーが絶妙で、シンプルながら、しみじみと美味しかったです。
メインディシュには、小ぶりな鯛で「和風アクアパッツァ」を作ってみました。「アクアパッツァ」とは、イタリアの代表的な魚料理の名前ですが、基本的には、水とオリーブオイルだけで、新鮮な魚を丸ごと煮込みます。
シンプルな料理法ですが、上質のオリーブオイルを使いますと、本当に美味しく出来ますので、是非、皆様もお試し下さいませ。
次の(4)では、「和風アクアパッツァ」の作り方を解説させて頂きます。







小豆島オリーブ収穫祭 (4)

小豆島の「金両醤油」さんで作らせて頂いた「和風アクアパッツァ」の作り方を簡単にご説明させて頂きます。
細かい調味料の配合などは、気にせずに、とにかく、良いオリーブオイルと御醤油、新鮮な魚を使って頂ければ、おそらく美味しく出来ると思います(笑)。是非、お試し下さいませ。
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<作り方>
①フタ付きの浅めのお鍋を用意し、ハラワタを除いた丸ごとの白身魚と、味に深みを出すためのアサリ、プチトマト、(あれば)オリーブの実の新漬けを各適宜加えます。
②上質のオリーブオイルとパセリのみじん切りを適宜加えます。ちなみに、オイルは多目な方が美味しくなります。
③御醤油を適宜加えます。
④水を魚が隠れる寸前くらいまで加えます。
⑤今回は、季節柄、旬の牡蠣も加え、フタをして5-6分煮ます。
⑥お皿に盛り、お好みで、オリーブオイルを振り掛け、香りを引き立てます。






2009年11月29日

信濃毎日新聞・洋食の定番(11月) 「サーモンの赤味噌チーズ焼き」

信濃毎日新聞に毎月連載させて頂いております<コグレ流・洋食の定番>、11月は「サーモンの赤味噌チーズ焼き」です。
とても簡単で美味しいメニューですので、是非、皆様もお試し下さいませ。
エッセーとレシピを御紹介させて頂きます。
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秋も深まり、各地で初雪のニュースも耳にしますが、みなさまはお元気でしょうか?
先日、出張料理の仕事で、北海道の知床半島に行って来ました。
大雪が降り、凍えるほどの寒さでしたが、川岸を歩いてみますと、物凄い数の鮭が川を
懸命に遡上しようとしている姿がとても神秘的で、感動致しました。
地元の小売市場にも伺いましたが「秋鮭」の殆どは、塩漬けされた状態で売られています。
日本では「鮭=塩鮭(大衆食材)」のイメージが強いようで、なかなか高級レストランでは
メイン料理にしにくい印象がありますが、私が修行したフランスでは「サーモン」は、高級食材の代表選手で、三ツ星レストランの定番メニューには、必ずと言っていいほど、使われています。
パリの書店でも「お洒落なサーモン料理だけのレシピ本」が、何冊も並んでいるほどです。
私は、日頃から、フランスに負けない「上質のサーモン」を、全国で探し続けていましたが、思いもよらず、海に接していない長野県飯山市で、昨年出会うことが出来ました。
「信州サーモン」というブランド名もあるようですが、美しい紅色でキメの細かい肉厚な身は、まったくクセが無く、まずは、お刺身で食べてみて、そのとろけるような美味しさにびっくり致しました。
次に、フライパンで軽く焼いてみたのですが、適度な脂分もあるために、シットリとした味わいで、ヨーロッパの高級レストランで出されるサーモンにも負けない美味しさに感激致しました。
色々と「信州サーモン」を調べていきますと、長野県の水産試験場が10年以上の歳月をかけて研究し、開発されたものだそうで、長きに渡る御努力と御苦労には、心から敬意を表したいです。
このように素晴らしい食材に出会いますと、プロの料理人として、創作意欲が掻き立てられ、本当に嬉しくなります(笑)
「(信州)サーモン」と「信州味噌」の相性は抜群ですので、そこにアクセントとしてオリーブオイルと粉チーズ(パルメザンチーズ)を加え、シンプルに焼きますと、「高級レストラン」の味わいになりますので、是非、みなさまもお試し下さいませ。
ここで、ポイントがひとつだけあります。サーモンは、火を通し過ぎますと、固くなってしまいますので、7割ほど火を通す感覚で調理して下さい。余熱で丁度良い焼き加減になりますので。
ちなみに、焼いた身をほぐし、熱いご飯に載せて食べるのも美味しいことに気が付きました。
結局、私も「ご飯に鮭」が大好きなのです(笑)
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<材料・2人前>
(A)
・鮭切り身  2枚  ・塩、胡椒 各少々 

(B)
・赤味噌 大さじ1杯  ・味醂 大さじ1杯  ・オリーブオイル 大さじ1杯

(C)
・パルメザンチーズ(粉チーズ) 大さじ2杯

(D)
・なす 2本  ・オリーブオイル(焼き油として) 大さじ2杯

(E)
・パセリ(みじん切り) 大さじ1杯  ・白ゴマ 大さじ1杯

<作り方>
①鮭に塩、胡椒各少々を振っておく。
②(B)を合わせて良く混ぜ、①の上に塗る。
③②の上に(C)をかけて、200℃のオーブン(トースター)で7-8分焼く。
④なすは、厚さ5mm程度にスライスし、オリーブオイルで焼く。
⑤皿に④を盛り、③をのせて、パセリと白ゴマを振る。





2009年11月30日

小豆島オリーブ収穫祭 (5)

小豆島のオリーブ収穫祭では、当日の午前中にオリーブの実を収穫し、すぐに搾った「出来立てオイル」の風味、美味しさを皆様に楽しんで頂くために、地元の方々や、NHKワールドTVの撮影スタッフの皆様にも、快く収穫のお手伝いをして頂きました。(笑)
酸度の低い、上質なオリーブオイルに仕上げるには、手早い収穫後、出来るだけ早い時間に搾り始めることが、とても重要なのですが、今回は、チームワークも良く、皆様と会話を楽しみながら、短時間で収穫し、搾ることが出来まして、本当に嬉しく有難かったです。
ここで本心を申し上げますと、何しろ、皆様から御提供して頂いた地元の食材は、とても新鮮で力強い物ばかりでしたので、あとは、オリーブオイルと御醤油が美味しければ、「絶対に<鬼に金棒>なのだ」と秘かに思っておりましたので、収穫が終わった時点で、既に「収穫祭の成功」を、半分以上確信したことは言うまでもありません!(笑)
オリーブ収穫中には「幸運のハート型の葉」も見つけることが出来ました。
「自分の好きな事を仕事に出来て、しかも全国の皆様に喜んで頂ける」こんなに幸せで有難いことはないと、太陽に照らされてシルバーに輝く「ハート型の美しい葉」を見つめながら、改めて思いました。
御協力して頂いた皆様、本当に有難う御座いました。この後、私が作るお料理にご期待下さいね!






2009年12月21日

小豆島オリーブ収穫祭 (6)

午前中に収穫したオリーブの実は、素早く岬工房さんの搾油所に持ち込まれ、早速、本場スペイン製の最新型の機械で搾り始めました。
オリーブオイルの作り方は、「ただ、潰して搾るだけ」と、とてもシンプルで明快です。
添加物を入れ、脱臭、脱酸、脱色など化学処理して人工的、均一的に作られる他の種子油とは違い、オリーブオイルは、「オリーブの実の上質なフレッシュジュース」ですから、例えば、オレンジジュースにも色々な味わいがあるように、オリーブの種類が違えば、味も変わりますので、「数種類のオリーブの実のブレンドの割合や、その熟成加減をどうするのか?」が、その搾油所の腕の見せ所になりますし、何よりも「オリーブオイルには、旬がある!」ことが、自然の摂理に合っていて、とても素晴らしいことだと思います。
今回も、御醤油や和風出汁に合う、とても美味しいオリーブオイルが搾れました。
「これも、手早い収穫に御協力して頂いた皆様のおかげです」と、心より感謝しております。
北半球では、10月中旬から11月上旬にかけてが、短い収穫の時期ですので、そう簡単に、旬の搾り立てオイルを味わえるわけではありません(笑)ので、参加して頂いた皆様には、お料理する前の新鮮で濃厚なオイルをパンに漬けて味見して頂きました。
ヨーロッパのトップクラスのオイルにも負けない、本当に風味豊かで美味しいオイルでしたので、試食した皆様からは「初めての味!」、「美味しい!」と、次々に大歓声があがり、一生懸命に準備して下さった岬工房さんも、とても嬉しそうで、「1年前から、このイベントを企画して本当に良かった」と、私まで、幸せな気持ちになりました。





2010年02月23日

長崎県五島市で「椿オイル」が主役の講演&試食会 (1)

2月19日から21日まで、五島市福江商工会議所様からのご依頼で、長崎県五島市に初めて伺い、「椿まつり」に合わせて、地元の特産品である「椿オイル」がテーマの講演&試食会をさせて頂きました。
快晴の福岡空港から39人乗りのプロペラ機に乗り換え、約40分ほどで、五島・福江空港に到着致しましたが、上空から見た五島列島と、その周りを取り囲む海の色が、どこまでも透明で美しく、とても感動致しました。
五島市では、雄大な自然の中で、日本人にとって一番大切な「昔ながらの伝統的食文化」が、頑なに守られており、人々はとても親切で優しく 「心のふるさと」として、私はすぐに「五島のファン」になりました(笑)。
これから、何回かに分けまして、「素晴らしい五島の食文化と魅力」をお伝えしたいと思います。



2010年02月24日

長崎県五島市で「椿オイル」が主役の講演&試食会 (3)

五島列島の特産品のひとつに「平釜で炊き上げた美味しい天然塩」があります。
講演会の前日には、その作業風景を見学させて頂きましたが、昔ながらの伝統的製法による、こだわりの塩作りには、とても感動致しました。
作り方は、一見シンプルですが、手間暇かけた「昔ながらの勘や経験」がモノを言う、とても奥深い職人ワザ、食文化が、この五島の地で継承され続けていることが、何より素晴らしいと思います。
原料となるのは、海水だけですが、まずは、五島灘沖合いのきれいな海水を汲み上げるところから始まります。それを均等に凝縮出来るように、厚手の平釜に移し、五島の薪(廃材)で炊き上げます。地球環境を考え、一切、燃料は使わないそうです。
約10倍の濃度に煮詰めましたら、一晩、瓶(カメ)に移し、砂等の不純物をゆっくり取り除いて、再度、火にかけ、塩の味を決める、最も大切な作業「仕上げ」に入ります。
火加減には、細心の注意を払い、最後まで強火で炊き上げますと、パウダー状の「細かい塩」になり、途中から弱火にしますと、ゆっくりと結晶化した「大粒のあら塩」になるのですが、火加減ひとつで、味が左右されますので、昔ながらの「勘や経験」が大切になってくるわけです。
当然のことですが、生産効率を上げ、人工的に製造するための「合成添加物」は、こちらでは、一切使われていません。昔は、「合成添加物」自体、存在しませんでしたからね。
人類は、海から生まれてきました。「海のミネラル(恩恵)」に感謝し、「有難く頂くこと」の大切さを、これからも、全国のお子さん達に伝えて行きたいと思っております。
今回、御協力して頂きました「五島椿物産館」の皆様、本当に有難う御座いました。心よりお礼を申し上げます。


海水を煮詰める平釜と、一晩寝かせるためのカメです

最初は10倍の濃度まで、強火で煮詰めます

とても美味しい、出来立ての天然塩です



五島産の伝統的製法による天然塩の数々です

長崎県五島市で「椿オイル」が主役の講習&試食会 (4)

五島市の特産品として、忘れてはいけない物に「五島手延べうどん」があります。
その昔、五島は遣唐使の帰港地でもあり、海賊王直の根拠地だったこともあって、そこで生産される「五島手延べうどん」のルーツは、かなり古く、「8世紀頃に中国から入って来た」と伝えられています。
大自然豊かな五島の地で、良質の小麦粉と多量のミネラル分を含んだ天然塩だけで丹精込めて練り上げ、隠し味に五島産の上質な椿オイルを使用して、じっくり時間をかけながら熟成させた、まさに日本が誇る「伝統的なスローフード」、素晴らしい「食の文化遺産」だと思います。
しかし、そこまで惚れ込み、感動しているのは、もしかしたら、私だけでしょうか(笑)?「灯台、元暗し」と申しますが、意外に地元のみなさんにとりましては、ごく身近にある普通の食べ物で、そこまで考える方は、いらっしゃらないのかもしれませんね(笑)。
「五島手延べうどん」の会社にも伺わせて頂きましたが、工場内は小麦粉と椿オイルの良い香りに包まれており、手作業で丁寧に伸ばされ、乾燥中の麺は、とても艶やかで美しかったです。
「柚子胡椒」も、とても美味しい手作り品に出会うことが出来ました。地元産の有機無農薬の柚子と、天然塩が味のベースとなっており、自然な旨味と辛味がダイレクトに伝わってきます。
翌日の「椿オイルクッキング講習会」では、この「柚子胡椒」と「椿オイル」のマリアージュ、相性の良さをご披露させて頂くことに決めました。翌日のイベントが、参加される皆様に喜んで頂けそうで、とても楽しみになってきました(笑)。
快く「五島手延べうどん」の工場を見学させて下さいました「うまか食品(株)」の土岐社長様、柚子胡椒をご提供して下さった「五島椿物産館」の本岡様、どうも有難う御座いました。心よりお礼を申し上げます。


「五島手延べうどん」の歴史は、8世紀から始まります

歯応え良く、アゴ(小魚)の出汁がとても美味しいうどんです。

「うまか食品」さんの工場内です

天然塩が決め手の「柚子胡椒」です

優れた食材が揃う「五島椿物産館」の本岡さんとご一緒に


2010年05月26日

人気雑誌「自遊人」 (7月号) で特集されました

5月26日発売の人気雑誌「自遊人」(7月号)に特集記事が掲載されております。
「おうちごはん・プレミアム」というタイトルでして、5回連載の第1回目は「春の金沢」です。
その前書きを少し引用させて頂きます。
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一流シェフが全国津々浦々を巡り、その土地ならではの最高の旬の食材を探し、現地で腕を振るったら、どんなメニューが生まれるのか。そんな夢のような企画が「出張料理人・小暮剛シェフ」と調理家電のトップメーカー、パナソニックのコラボレーションで実現した。第1回は、加賀百万石の栄華が薫る金沢を訪ねる・・・・・。
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という内容でして、こんなに素晴らしいご縁を頂いたことに、本当に感謝しております。
詳しくは、是非、書店にて「自遊人」を、直接手にお取り頂き、御覧頂きたいと思いますが、簡単に内容を御説明させて頂きたいと思います。
今回のメイン食材であります「加賀野菜」は、加賀太きゅうり、加賀蓮根、さつま芋など15品目がブランド認定されておりまして、それらをパナソニック社製の、高性能で使い易い「IHホットプレート」を使わせて頂きながら、インスピレーションで御料理させて頂き、食材の生産者の皆様に、目の前で御試食して頂きました。
その際の生産者の皆様のコメントも、大変に興味深い内容でしたので、詳しくは、紙面を御覧下さいませ(笑)。
私自身も、何度か仕事で、金沢に来させて頂いておりますが、今回の取材・撮影を通しまして、さらに「金沢の魅力」に触れることが出来ました。
今回の取材・撮影に、心良く御協力して下さった地元の皆様、本当に有難う御座いました。
心よりお礼を申し上げます。そしてまた、お会い出来る機会を楽しみにしております。


私自身も、以前から「自遊人」の読者であり、大ファンです(笑)。

パナソニック社製のIHホットプレートは、本当に使い易いです。

金沢(石川県)は、魅力的な食材の宝庫です。

近江町市場内の調理室をお借りしての撮影でした。

特集は4ページに渡り、文章も丁寧で、写真も、とても綺麗です。

オリーブオイルとバルサミコ酢が決め手の、とても美味しいホットサラダです。

新鮮な加賀野菜と豊かな海の幸が織り成す、滋味深い1品が完成致しました。

コグレの自信作「オリーブオイルを入れて炊く美味しい玄米御飯」です。

金沢(石川県)は、美味しいお米の産地でもあります。


2010年07月28日

「自遊人」9月号は、コグレの「北海道・石狩特集」です。

7月26日発売の人気雑誌「自遊人」(9月号)に特集記事が掲載されております。
「おうちごはん・プレミアム」というタイトルでして、5回連載の第2回目は「夏の北海道・石狩」で
す。その前書きを少し引用させて頂きます。
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一流シェフが全国津々浦々を巡り、その土地ならではの最高の旬の食材を探し、現地で腕を振るったら、どんなメニューが生まれるのか。そんな夢のような企画が「出張料理人・小暮剛シェフ」と調理家電のトップメーカー、パナソニックのコラボレーションで実現した。第2回は、食材の宝庫、北海道・石狩を訪ねる・・・・・。
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という内容でして、こんなに素晴らしいご縁を頂いたことに、本当に感謝しております。
詳しくは、是非、書店にて「自遊人」を、直接手にお取り頂き、御覧頂きたいと思いますが(笑)、簡単に内容を御紹介させて頂きます。
今回のテーマ食材は、「紫アスパラガス」と「望来豚(モーライポーク)」でした。
パナソニック社製の、とても機能が充実しており、高性能の「電気圧力鍋」を使わせて頂き、御料理させて頂いたのですが、食材にも恵まれまして、とても楽しく、美味しい経験をさせて頂きました。
味付けのポイントとしましては、地元産の手作り味噌や、鮭醤油など、伝統的調味料に上質なオリーブオイル(今回は、アルゼンチン産)を加えることで、素材の持ち味を活かそうと考えたのですが、予想以上に、とても美味しく、ヘルシーな2品が誕生致しました(笑)。
御協力して頂いた、地元の生産者のみなさま、本当に有難う御座いました。
心より、お礼を申し上げます。
是非、みなさまも、この美味しさを、お試し下さいませ。


7月26日発売の人気雑誌「自遊人」9月号に特集されています。

紙面の一部、石狩の生産者のみなさまを訪ねている風景です。

今回の2品です。詳しいレシピは、本誌を御覧下さいませ。

「紫アスパラガス」の生産者・田中様御夫妻です。

「望来豚」の生産者・笠谷様です。


2010年09月06日

八戸市のさくら野百貨店で「宝飾展のお持て成し」 (1)

8月の末に青森県八戸市の「さくら野百貨店」に伺い、宝飾展に来て頂いた御客様へのお持て成しの御料理を作らせて頂きました。
百貨店の催事会場をお借りして、完全予約制の、1回限りの御食事会でしたが、募集開始早々から、定員の60名様を大幅に上回る予約が入るほどの大人気だったそうで、本当に有難く、勧誘に走り回って下さった主催者「ミワ宝飾店」のみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
ビュッフェ形式の御食事会でしたら、私ひとりでこなすことも出来ましたが、今回は、「コース仕立てのお持て成し」でしたので、主催者様の計らいで、八戸プラザホテルのレストランスタッフのみなさまに御協力して頂きまして、無事に御食事会をこなすことが出来ました。
細かい段取りを含め、八戸プラザホテルのみなさまには、完璧にお手伝いをして頂きました。
さすがは、プロですね(笑)。今後も、出張料理の仕事で、一緒に全国を回らせて頂きたいくらいです(笑)。レストランスタッフのみなさまにも、改めて、お礼を申し上げます。
気持ち良く御料理をさせて頂きまして有難う御座いました。今後とも、宜しくお願い致します。


八戸市の老舗、さくら野百貨店の外観です。

華やかな雰囲気の宝飾展会場の入口です。

お手伝いして下さった、八戸プラザホテルのみなさんです。

今回も、世界№1のオリーブオイルをお楽しみ頂きました。

60数名分の盛り付け風景は、迫力があります。

明るく和やかな雰囲気での御食事会となりました。

私のトークコーナーも盛り上がり、大好評でした。

2010年09月10日

八戸市のさくら野百貨店で「宝飾展のお持て成し」 (2)

八戸市は、新鮮な魚介類や野菜、フルーツの美味しいところですので、食材の仕入れには、地元の人達で賑わう、八戸漁港近くの、ローカルな青空市場に伺いました。
まずは、魚屋さんを回ってみましたが、本当に、新鮮な魚介類が、どれも安くて驚きました。
シメサバにしたら美味しそうな、大きめのサバが、何と、1本50円でしたし、ヒラメやイナダ、サンマ、イカなども、鮮度抜群な物が、東京の半値以下でした。
地元のみなさんに言わせますと「魚は、買う物でなく、自分で釣る物」だそうです(笑)。いやぁ、本当に羨ましいですね。時間に余裕があれば、是非、釣りもしてみたかったです(笑)。
野菜や果物類も、種類が豊富で、生命力に満ち溢れており、とても魅力的でした。
特に、印象的だったのは、ナスやズッキーニ、冬瓜、キュウリなどで、とにかくデカイのです。こちらの方に言わせますと、「これが普通」なのだそうですが、ソフトボールより大きいサイズの丸ナスが2個で100円、ヘチマのような巨大ズッキーニが1本200円でした(笑)。畑が、かなり肥沃なのでしょうね。「情熱大陸」で訪れた、南イタリア・シシリアの市場を思い出しました。
サイズは、不揃いながら、生命力に満ち溢れた食材を見ていますと、創造意欲が大いに掻き立てられまして、これから開催されます、さくら野百貨店での「宝飾展のお持て成し」が、とても楽しみになってきました。
屋台で、地元の豆腐の味噌田楽と、帆立貝の串焼き、せんべい汁を朝食に頂き、その素朴な美味しさに、やる気をみなぎらせながら、仕入れをした、大きな袋をいくつも持って、百貨店の催事用キッチンに向かいました(笑)。


八戸漁港近くのローカルな青空市場は、魚介類がとても新鮮で安いです。

生ウニも色々な種類と味があり、フレッシュな物ばかりでした。

串焼きの魚介類は、どれも艶やかで、美味しそうでした。

地元の美味しい豆腐を使った、味噌田楽は、屋台の人気メニューです。

初物のリンゴやブドウをはじめ、新鮮なフルーツ類も豊富にあります。

巨大な冬瓜と田子のニンニク、リンゴとブドウの濃厚なジュースです。

2010年09月29日

「自遊人」11月号は、コグレの「高知・四万十川特集」です (1)

9月26日発売の人気雑誌「自遊人」(11月号)に特集記事が掲載されております。
「おうちごはん・プレミアム」というタイトルでして、5回連載の第3回目は「高知県・四万十川特集」
です。その前書きを少し引用させて頂きます。
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一流シェフが全国津々浦々を巡り、その土地ならではの最高の旬の食材を探し、現地で腕を振るったら、どんなメニューが生まれるのか。そんな夢のような企画が、「超一流の出張料理人・小暮剛シェフ」と調理家電のトップメーカー、パナソニックのコラボレーションで実現した。金沢、北海道に続き、第3回を迎えた今回は、「日本最後の清流・四万十川」の景観も美しい高知県を訪ねる・・・・・。
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という内容でして、こんなに素晴らしいご縁を頂いたことに、本当に感謝しております。
詳しくは、是非、書店にて「自遊人」を、直接手にお取り頂き、御覧頂きたいと思いますが(笑)、簡単に内容を御紹介させて頂きます。
今回のテーマ食材は、「天然うなぎ」と「ぴゅあトマト」でした。
「天然うなぎ」とは、四万十川で育った「ニホンウナギ」のことでして、グアム島近くのマリアナ諸島沖で産れた稚魚が回遊してきて四万十川を遡り、そこで5-10年過ごします。
ちなみに、蒲焼に使われる大きさに育つまでの期間は、養殖では、10ヶ月ほどですが、天然物は5-6年かかるそうです。自然の旨味が凝縮した「天然うなぎ」は、最高の味わいでした。
「ぴゅあトマト」とは、高知空港から、四万十川に向かう途中にある仁淀川町の標高800-900mの高原で、水分を極限まで控え、糖度8以上に育てた、こだわりのフルーツトマトのことでして、夏から秋にかけて収穫されます。甘味が強いだけでなく、酸味と旨味とのバランスが絶妙でした。
高知県は、殆どが山地で、台風が直撃しやすいなど、とても厳しい自然条件ですが、地元の人々は、自然を敬い、受け入れて、自然と巧く共存しており、伝統の漁法や食文化を守り続けている点でも、大変に素晴らしいなと、深く感銘を受けました。
高知県でお世話になったみなさま、貴重な体験をさせて頂きまして、本当に有難う御座いました。心より御礼を申し上げます。


只今、好評発売中の人気雑誌「自遊人」11月号を是非、御覧下さい。

今回のテーマ食材は、高知県の「天然うなぎ」と「ぴゅあトマト」でした。

四万十川沿いの食事処「四万十屋さん」で御料理させて頂きました。

地元のみなさまに「コグレ流・創作料理」を楽しんで頂きました。

「天然うなぎ」と「ぴゅあトマト」で3品を作らせて頂きました。

2010年10月21日

「自遊人」11月号は、コグレの「高知・四万十川特集」です (2)

只今、好評発売中の人気雑誌、「自遊人」11月号内の私の特集コーナーでは、高知県・四万十川の魅力的な食材、「ぴゅあトマト」と「仏手柑(ブシュカン)」、そして「天然ウナギ」がテーマでした。
「ぴゅあトマト」とは、高知空港から、四万十川に向かう途中にある仁淀川町の標高800-900mの高原で、水分を極限まで控え、糖度8以上に育てた、こだわりのフルーツトマトのことでして、夏から秋にかけて収穫されます。甘味が強いだけでなく、酸味と旨味とのバランスが絶妙でして、今回は、究極のトマトソース作りに挑戦することに致しました。
「仏手柑」は、四万十周辺の各家の庭先に100年以上前から、品種改良されずに植えられている、とても生命力の強い柑橘類でして、地元では、刺身に添えたり、果汁を焼酎に入れたりして、食卓に欠かせないものなのですが、殆ど外部には流通していないそうです。「仏手柑」を丸ごとかじってみましたが、皮も種も、すべて美味しくて、びっくり致しました。今回は、「天然ウナギ」にのせて、オリーブオイルをかけ、一緒に焼いてみることに致しました。
「天然うなぎ」とは、四万十川で育った「ニホンウナギ」のことでして、グアム島近くのマリアナ諸島沖で産れた稚魚が回遊してきて四万十川を遡り、そこで5-10年過ごします。
ちなみに、蒲焼に使われる大きさに育つまでの期間は、養殖では、10ヶ月ほどですが、天然物は5-6年かかるそうです。自然の旨味が凝縮した「天然うなぎ」は、私が考案致しました、蒲焼のタレと生クリームを合わせて煮詰めた特製ソースとの相性も抜群で、高級フランス料理かと思えるほどの、最高の味わいでした(笑)。撮影の様子を写真で御紹介させて頂きます。


「ぴゅあトマト」の生産者のみなさんと、標高900mにあるハウスにて。

朝晩の気温差が、美味しいトマト作りの秘訣だそうです。

四万十周辺で、美しい「オクラの花」を見つけました。

温暖の地、高知県ならではの、見事な「オクラ」ですね。

撮影に御協力して頂いた「四万十屋」さんの風情ある店構えです。

「四万十屋」板長の佐田さんには、「天然うなぎ」のすべてを教えて頂きました。

「仏手柑」生産者の大塚様(左)、「四万十屋」社長の田村様と御一緒に。

生命力溢れる、素晴らしい「天然うなぎ」に感激致しました。

「天然うなぎ」とオリーブオイルの相性の良さは、絶妙でした。

「蒲焼のタレと生クリーム、オリーブオイル」がベースのオリジナルソースも大好評でした。

「究極のトマトソースペンネ」と「天然うなぎのコグレ流ソースかけ」の完成です。

「仏手柑」を乗せて焼いた、シンプルな「天然うなぎ」も美味しかったです。

御試食風景、左からお二人目は、川漁師暦50年の山崎さんです。

2010年10月22日

「自遊人」11月号は、コグレの「高知・四万十川特集」です (3)

四万十川の初日には、朝6時前から漁に同行させて頂きました。
舟も、昔ながらの手漕ぎの小舟でしたし、漁の方法も、厳しい自然の摂理に張り合うことなく合わせて、いつまでも、うまく自然と共存していけるような、本当に魚の習性を知り尽くした、伝統的な手法で、このように素晴らしい食文化が残されていること自体に、とても感動致しました。
小舟に乗り込みながら、どこまでも美しい清流・四万十川を見渡しますと、遠くに、岩を積み上げている様子が、いくつも目に留まりました。
川漁師暦50年の山崎さんに、それを尋ねますと「あれは、石ぐろ漁といいます。積み上げた岩の隙間に天然うなぎが入り込む習性を利用した、伝統的な漁法ですよ」と、笑顔で教えて下さいました。
そして、「もうひとつの伝統的漁法、柴漬け漁をお見せしましょう」と、山崎さん。勉強不足の私が「えっ!漬物の柴漬けですか(笑)?」と、思わず質問しますと「いや、葉の付いた木の枝を柴といい、それを束ねて川に沈めておくと、天然うなぎが寝床にして、入ってくるんですよ(笑)」とのこと。私は、深く感銘を受け、益々、四万十の地が大好きになりました(笑)。柴漬け漁で獲れた天然うなぎは、生命力に溢れ、シェイプアップされていて、朝日に輝き、とても美しかったです。
この日の漁場は、四万十川河口から10kmほど上流の、新四万十川橋付近でしたので、天然うなぎのほかにも、アカメや黒鯛、ボラ、ナマズなど、新鮮な海の魚と川魚の両方を収穫することが出来ました。特に、アカメは、1m近くある大物で、四万十川の豊かさを、つくづく実感致しました。
漁に同行させて下さり、貴重な体験をさせて頂いた、川漁師の山崎さん、そして、四万十屋の板長・佐田さん、本当に有難う御座いました。心より、御礼を申し上げます。


岩を積み上げる、四万十の伝統的漁法「石ぐろ漁」の風景です。

葉付きの枝を利用する、四万十の伝統的漁法「柴漬け漁」の風景です。

柴に入り込んだ天然うなぎを、大きな網で引き上げます。

伝統的な漁法では、便利な機械等を使わない為、体力勝負になります。

網の中には、元気な天然うなぎが2尾入っていました。

生きている天然うなぎを持つのは、初めてでした(笑)。

1m近い、大きなアカメには、感動致しました。

愛嬌のある、大きなナマズは、ずっしりと重かったです。

川魚の他にも、黒鯛等の海の魚も収穫出来ました。

四万十川の名物、沈下橋にて。

2010年10月27日

信濃毎日新聞・洋食の定番(10月) 「カボチャと玉葱のソテー」

「今年の夏の猛暑は何だったのか?」と思うほど、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、みなさまは、風邪など引かずに、お元気でお過ごしでしょうか?
信濃毎日新聞に、毎月好評連載中の「コグレ流・洋食の定番」、10月のメニューは「カボチャと玉葱のソテー(リヨネーズ)」です。
私も修行時代を過ごした、フランス・リヨン地方の伝統的な郷土料理なのですが、ご家庭でも、簡単に出来て、とても美味しい1品ですので、是非、みなさまもお試し下さいませ。
今月も、私が書きましたエッセーとレシピを御紹介させて頂きます。
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10月も中旬になり、日々、秋の深まりが感じられるようになってきましたが、みなさまは如何お過ごしでしょうか?
先日、出張料理の仕事で、風情ある蔵の町、須坂市に伺ったのですが、長野電鉄の須坂駅の構内に、地元の生産者のみなさんが持ち寄った、色取り取りで新鮮な農産物を販売する、無人の青空市場風の売店があるのを発見し、思わず、足を止めて、見入ってしまいました。
新物のリンゴや梨、ブトウなども美味しそうでしたが、なんと言いましても、「カボチャ」の種類の多さにはびっくり致しました。
何しろ、色も、普通の緑色の物から、赤身がかった物、黄色やオレンジ色の物まで、実に沢山あり、形や大きさも、丸い物から長細い物まで、大小さまざまで、とても興味深かったです。「ここは、ヨーロッパの市場かな?」と、錯覚しそうなほどでした(笑)。
今月の末には、ここ数年で根付いてきました「ハロウィン・パーティー」を楽しむ方々もいらっしゃると思いますが、この時にも、お面のようにくりぬいた「カボチャ」が登場致します。世界的にも、「カボチャ」は、秋を代表する食材のひとつなのですね。
今が旬の「カボチャ」には、緑黄色野菜の代表選手として、これから寒くなる時期に、体を、ゆっくりと温めてくれる「自然のエネルギー」が豊富に含まれていますので、特に、冷え性の女性や、育ち盛りのお子さん達には、積極的に食べて頂きたいですね。
夏が旬の食材には、夏の暑さで火照った体を冷やす力があるのと同様に、秋や冬が旬の食材には、外の寒さで冷えた体を温めてくれる力があります。このことからも「旬を大切にすれば、自然と健康でいられる」という、とてもシンプルで、上手く出来た「自然の摂理」の奥深さを改めて実感し、「身近な自然の恵み」、「旬の食材」に感謝の気持ちを込めて、毎日、美味しく頂きたいものですね。
今回のメニューは、とても簡単に出来て、私も大好きな「カボチャと玉葱のソテー」です。
軽く素揚げした「カボチャ」や「じゃが芋」などに、玉葱のソテーを合わせた料理を、フランスでは「リヨネーズ(リヨン風)」と言いますが、私も修行時代を過ごした、フランス・リヨン地方は、玉葱の名産地であると同時に、世界的に有名な「美食の地」であることから、玉葱の美味しいソテーを合わせた料理を「リヨネーズ(リヨン風=美食風)」と言うのだと思います。フランスでは、家庭でもレストランでも、よく食べられている、人気の「定番料理」のひとつであることには、間違いありませんし、私も、修行時代の賄いで、よく作らされました(笑)。
ポイントは、「カボチャ」にしっかりと焼き色が付くまでソテー(素揚げ)することと、「玉葱」も、ゆっくりとソテーして、充分に甘味を引き出すことだけですので、是非、みなさまも「今が旬の美味しいカボチャ」で、お試し下さいませ。
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<材料・2人前>
(A)
・カボチャ(中)             1/4個
・オリーブオイル          大さじ3杯
・塩・胡椒               各少々
(B)
・玉葱(中)               1/2個
・オリーブオイル          大さじ1杯
・塩・胡椒               各少々
(C)
・パセリみじん切り           少々
・白炒りゴマ              少々

<作り方>
①カボチャは、種を取り、厚さ5mmくらいの薄切りにする。
②フライパンにオリーブオイルを入れ、①をきれいな焼き色がつくように焼く。
③仕上げに塩・胡椒を振り、フライパンから取り出しておく。
④玉葱は、厚さ3mmくらいの薄切りにする。
⑤フライパンにオリーブオイルを入れ、④がしんなりするまで炒める。
⑥仕上げに軽く、塩・胡椒を振り、③を加える。
⑦カボチャが崩れないように軽く炒め合わせ、パセリみじん切りと白炒りゴマを仕上げに加える。


とても簡単で美味しい「カボチャと玉葱のソテー(リヨネーズ)」です。

カボチャは、しっかりとキツネ色になるまで焼いて、甘味を引き出します。

私のスタジオでの、自然光を活かした撮影風景です。

お酒のおつまみにもなり、御飯のおかずにもなる、今が旬の1品です。


2010年11月27日

熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (1)

11月18日から21日まで、熊本県天草市五和町に伺い、地元食材とオリーブオイルが主役の料理教室&講演会をさせて頂きました。
きっかけは、今年の4月に頂いた天草市五和支所・地域振興課の大田様からの、お問い合わせに始まりました。
天草市では、温暖な気候と耕作放棄地を活かし、今年度より「オリーブの島づくり」に着手していらっしゃるそうで、今年の春先には、九電工さんが五和町に1600本のオリーブの木を植栽されたとのこと。
そこで、地域のみなさまを対象にして「オリーブオイルの勉強会」をするために、是非とも、私に講師として来て欲しいという、とても有難いお話を頂いたのです。
天草市は、バランスの取れた豊かな自然の中で、優れた食材に恵まれており、以前から訪れたいと思っていましたので、「念願が叶った!」とばかりに、すぐにお受け致しました(笑)。
福岡空港から天草航空のプロペラ機に乗り継ぎ、約30分で快晴の天草空港に到着しますと、出迎えて下さった大田様、同じく地域振興課の西崎様と共に、早速、1.8haもある見晴らしの良い、広大なオリーブ農園に向かいました。
ここの管理を担当されている方にも、色々とお話を伺ったのですが、元々、土壌の性質としましては、オリーブ向きではなかったようです。つまり、水はけも良くなく、酸性質の土地だったということで、排水管を設置したり、アルカリ質のクド石灰をまくなどして、最初は、御苦労の連続だったようですが、その甲斐あって、今では、とても元気に、9種類のオリーブの苗木は生育しておりました。
この辺では、イノシシも出るそうですので、農園の周りには、電気柵を巡らせており、「上質のオリーブを栽培し、守るための準備は万端」といった感じで、オリーブの実が生る、近い将来がとても楽しみになってきました(笑)。
オリーブ農園を視察させて頂いた後には、五和地区の生産者のみなさまのもとに伺い、御挨拶を兼ねて、実際に「目からウロコ」の、優れた食材をたくさん見せて頂きました。
天草での感動の滞在の模様を、数回に分けてレポートさせて頂きます。


福岡空港から天草エアーのプロペラ機で天草空港に向かいました。

日当たりの良い広大な農園で、オリーブは元気に成長しています。

どの品種がこの地に最適なのか観測データーも記録しています。

農園の周囲には、電気柵が張られ、イノシシの侵入を防いでいます。


熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (2)

オリーブ園の視察後には、「天草大王」という地鶏を育てていらっしゃる「公元」の堤田さんにお会いして、実際に鶏舎を見せて頂きながら、色々と「飼育方法のこだわり」を教えて頂きました。
ブロイラーの鶏は、一般的に50日前後で出荷出来るそうですが、堤田さんの「天草大王」は、その約3倍の120-150日間に渡る長期飼育をしていまして、その理由は「鶏は、長く飼えば飼うほど味が出る」と言うのが堤田さんの持論です。
飼育面積も、1㎡当たり3羽以下の薄飼いを実行しており、ゆったりとした環境でストレス無く育てることで、病気にも強くなり、運動によって程好い歯応えの肉質になるそうです。
もちろん、餌にもこだわっており、遺伝子組み換えは排除し、抗生物質の入っていない自然の
粗飼料を与えているそうです。
「天草大王」の、とても可愛らしい「ひよこ」を持たせて頂きました。こんなに小さな「ひよこ」が、手間暇と愛情を注ぐことで、4-5ヶ月後には、立派な親鶏になり、それを我々人間が食するわけですから「(我々人間が)尊い命を頂いて命を繋ぎ、生かして頂いている」ことの意味を、もう一度考え、常に「命ある食材に対する感謝の気持ち」を持つことが大切なのではないでしょうか。
堤田さんとのお話の中で、ふと、そんなことを思いましたが、翌日の料理教室で「天草大王」を、初めて使わせて頂き、そのしみじみとした美味しさに「堤田さんの熱い想い」が伝わってきまして、感激致しました。
これからも「天草大王」を応援させて頂きますので、今後共、宜しくお願い致します。


手間暇と愛情をかけて飼育された熊本の地鶏「天草大王」です。

ゆったりとした環境の鶏舎で「天草大王」は飼育されています。

とても可愛らしい「天草大王」のひよこを持たせて頂きました。

改めて「命を頂いて命を繋いでいること」の意味を考えました。

翌日の料理教室でも「天草大王」を使わせて頂き、大好評でした。

熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (3)

熊本の地鶏「天草大王」の鶏舎の次には、山田さんが経営する「天草元気黒豚の牧場」に伺いました。
五和町御領の鬼の城公園に隣接する山に、その牧場はあるのですが、ほとんど自然の状態で放牧されている黒豚のパワーに最初は、ビックリ致しました(笑)。
まずは、体長1m程の子豚達がぴったりとくっついて昼寝中の洞穴の入口に近づいてみたのですが、人の気配を感じると、すぐに、物凄い勢いで、しかも集団で、砂煙を巻き上げながら、豚舎の中を逃げ回るのです。
そうかと思うと、ある程度大きくなった豚達は、のんびりと池の中で水浴びしていたり、泥を掻き出して作った、自分専用の寝床で爆睡しており、我々が近づいても、ビクともせずに、本当にマイペースで、なんだか羨ましい限りでした(笑)。
一番奥の最も豚舎らしい小屋に近づきますと、そこには、生後間もない、可愛らしい子豚達が、体長2m位ありそうな巨大な親豚達に、優しい眼差しで見守られながら、スヤスヤ眠っており、その風景が、とても微笑ましくて、親子豚の強い絆を実感致しました。
「ところで、餌は、何を食べているのだろう?」と思いましたら、何と、いたる所に置いてある、かなりの量の栗の実やサツマ芋をボリボリとかじっており、山田さんにお聞きしましたら「時々、蒸した玄米も食べさせている」とのこと。
これは、どんぐりを、ある期間だけ食べさせていることで世界的に有名な、スペインのブランド豚<イベリコ>にも「全然負けていないではないか!」と、かなり感激致しました(笑)。
翌日の料理教室では、スライスした黒豚肉をしゃぶしゃぶのように軽く湯がき、オリーブオイルと醤油を絡ませてみたのですが、これが、本当に美味しかったです。<イベリコ豚>に負けていませんでした。
山田さん、これからも「安全・安心で美味しい黒豚」を宜しくお願い致します。
私も微力ながら「天草元気黒豚」のPRをさせて頂きます。


「天草元気黒豚牧場」を経営されている山田豊喜さんと御一緒に。

自然な状態でのんびり生きている「天草元気黒豚」です。

牧場内の池で水浴びを楽しむ「天草元気黒豚」です。

餌には、地元産の栗の実やサツマ芋、時々蒸した玄米も。

屋根付きの豚小屋で、親豚に守られて眠る子豚達です。

料理教室では、スライスした黒豚のロースをしゃぶしゃぶ風にしました。

オリーブオイルと醤油を絡ませた「天草元気黒豚」は、とても美味しかったです。


熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (4)

山田さんの「天草元気黒豚牧場」の次に伺ったのが、山﨑保さんのデコポン農園でした。
早速、見事なデコポンを試食させて頂きましたが、「今まで私が食べてきたデコポンは何だったのだろうか?」と思うほど、皮は薄くて、果実は大粒、皮をむいた瞬間に良い香りが、あたり一面に広がり、本当に美味しくて、まさに「目からウロコ」でした(笑)。
この優れもののデコポンは、このまま食べるのが一番良いとは思ったのですが、この自然の甘味、旨味を活かし、砂糖は一切使わないで、何かヘルシーなスイーツは出来ないものかと考えてみました。
そして、地元の食料品店を巡っているうちに、突然ひらめいたのが「コッパ(地元産の干し芋)とデコポンのオリーブオイル焼き」です(笑)。
コッパは、こちらでは、蒸してお餅に混ぜたりするようですが、私は、なるべく手間をかけずにシン
プルに作ろうと思い、コッパの下拵えは、形が崩れないように、薄めの和風出汁で軽く煮るだけにしました。
実は、この和風出汁がポイントなのですが、もちろん、甘くない、おでんや煮物に使うような普通の出汁を用意します。その醤油ベースの塩加減を含んだコッパとデコポンの甘味、オリーブオイルのコクが見事に融合して、極上のスイーツが出来る・・・(笑)。これが、私の計算でしたが、砂糖を一切使わずに、思った通りの美味しくてヘルシーなスイーツが完成致しました。
天草滞在の最終日に開催されました講演会でも、参加者のみなさまに試食して頂きましたが、大好評で、とても嬉しかったです。
その他には、デコポンやユズ等の柑橘類の絞り汁とオリーブオイルを1対3で合わせれば、簡単に、美味しいドレッシングが出来ることも実演させて頂きましたが、その際には、空のペットボトルを使うと、道具が少なくて、しかも、保存にも便利だという「プロの裏ワザ」も御披露させて頂きました(笑)。
今回のデコポンのように、優れた食材に出会いますと、創造意欲が掻き立てられまして、色々なアイディアが浮かぶものだということが、よく分りました。
デコポン生産に携わっていらっしゃる山﨑さんをはじめ、生産者のみなさまには、心より御礼を申し上げます。本当に、素晴らしい機会を有難う御座いました。


素晴らしいデコポンの生産者、山﨑保さんと記念の1枚です。

皮は薄く、果実は大粒で香り豊かな、美味しいデコポンです。

砂糖不使用のヘルシースイーツ「コッパとデコポンのオリーブオイル焼き」です。

コッパ(干し芋)は、薄めの和風出汁で軽く煮ておくのがポイントです。

コッパの上にデコポンの薄切りを乗せ、オリーブオイルをかけて焼きます。

お手伝いのみなさんに、手際良く盛り分けて頂きました。

ペットボトルを使った、簡単で美味しい柑橘系ドレッシング作りの実演中です。

オリーブオイルと柑橘系ジュースを3対1で合わせるだけで美味しいドレッシングの完成です。


熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (5)

山﨑保さんの「デコポン農園」の次に伺ったのは、美味しい「柚子胡椒」を手作りしていらっしゃる加工グループ「芹生の杜」鳥羽瀬さんの工房でした。
早速、手作りの「柚子胡椒」を見せて頂きましたが、グリーン色がとても鮮やかで、フタを開けますと、柚子のフレッシュな香りが立ち上り、それは、今までの柚子胡椒のイメージとは、まったく違うものでした。じっくり時間をかけて天日干しした天然塩と柚子の絞り汁、青唐辛子だけが原料なのですが、「生きている感じ」とでも言うべきなのでしょうか、「柚子胡椒」からにじみ出る力強さが感じられて、とても感動致しました。
もちろん、試食もさせて頂きましたが、辛味の中に旨味、コクが感じられて、しみじみと美味しく、まさに「目からウロコ」でした(笑)。
翌日の料理教室では、天然ブリのお刺身に、この柚子胡椒を塗り、オリーブオイルをかけた「カルパッチョ」を実演させて頂きましたが、こちらも大好評で、とても嬉しかったです。
「芹生の杜」で生産に携わっていらっしゃるみなさま、本当に美味しい柚子胡椒を有難う御座いました。これからも、是非、この品質を維持出来ますように、手間暇を惜しまずに頑張って下さい。
私も、微力ながら、応援させて頂きます。


上質な柚子胡椒を手作りしている工房「芹生の杜」に伺いました。

出来立ての柚子胡椒が入っている大瓶を見せて頂きました。

フタを開けますと、新鮮な柚子の香りが部屋中に広がりました。

時間をかけて海水を天日干しした天然塩が味の決め手かもしれません。

美味しい柚子胡椒の小売用の小瓶です。

ブリの刺身に柚子胡椒を塗り、オリーブオイルをかければ「カルパッチョ」の完成です。

背の青い魚と柚子胡椒、オリーブオイルの相性は抜群です。

熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (6)

天草市五和町では、9月1日から12月31日まで「アワビ祭り」が開催されているということを事前に教えて頂いておりましたので、「アワビ」は、最も興味のある食材のひとつでした。
二江の美しい海で「アワビの養殖」をされている中元さんの船に伺い、生簀から上がったばかりの「アワビ」を見せて頂きましたが、あまりの元気の良さに一瞬たじろいでいますと、中元さんの方から笑顔で「丸かじりしてみますか?」との有難いお言葉を頂きました。
「丸かじり」なんて贅沢なことは、今までしたことがありませんでしたが、近くに水道があるわけでもなく、このまま、洗わずに食べることを考えますと、「大丈夫かな?」とも思いましたが、こんなチャンスはめったにありませんから、喜んで「丸かじり」させて頂きました(笑)。
私の中で、「養殖アワビは固い物」というイメージがあったのですが、このアワビは、食べていて心地よい弾力を持ちながらも、まったく固くないのです。海水の塩加減も絶妙のハーモニーで、こんなに美味しい「アワビ」を食べたことはありませんでしたので、その理由を中元さんにお聞きしますと、やはり「環境、餌の違いによる」ことが分りました。「この養殖アワビ」でしたら、天然物にも全然負けていませんし、育った環境次第で、こんなにも美味しくなることがわかり、ここでも私は「目からウロコ」でした(笑)。
翌日の料理教室では、お手伝いのみなさんに手際良く、アワビの下処理をして頂き、身の方は、大勢のみなさんでも試食して頂ける様にスライスしまして、軽くボイルしておきました。
深緑色が鮮やかな「肝」は、ザル漉しして、ペースト状にしてから、醤油少々と煮切った味醂、オリーブオイルを加えて、ソースを作り、最後にアワビの身と合わせました。とてもふくよかな味わいで、オリーブオイルを入れて炊いた玄米御飯とも良く合い、美味しかったですね。
中元さん、本当に美味しいアワビを御提供して下さり、有難う御座いました。「アワビ丸かじり」の醍醐味は、一生忘れません(笑)。


年末まで、「秋の天草アワビ祭り」は開催されています。

天然物に負けてない「養殖アワビ」を持ってポーズです(笑)。

生命力の強い、中元さんが育てた「養殖アワビ」です。

とても贅沢な「活けアワビの丸かじり」は、最高の味わいでした。

アワビ漁師の中元公広さんと記念の1枚です。

二江のきれいな海で、天然物に近い環境で養殖されているアワビの生簀です。

お手伝いのみなさんには、さすがに慣れた手つきで下拵えしてもらいました。

裏漉したアワビの肝と、スライスして軽くボイルしたアワビの身です。

アワビの肝には、オリーブオイルを加えて、特製ソースを作りました。

特製ソースとアワビの身を合わせているところです。

「アワビの特製肝入りオリーブオイルソース和え」です。


2010年11月28日

熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (7)

天草市五和町、通詞島の美しい海岸沿いに「完全天日干しで上質な天然塩を、昔ながらの伝統的手法にこだわって作っていらっしゃる方がいる」という情報を頂きまして、早速、伺いました。
自然食品研究会の木口孝さんが、その方なのですが、色々と塩にまつわるお話をお聞きしていきますと、木口さんの「天然塩にかける熱い想い」が、ひしひしと伝わってきまして、とても感激致しました。
「完全天日干し塩」の作り方を簡単に御説明致しますと、まずは、工房の目の前にある、とてもきれいな早崎海峡の海水をポンプで汲み上げるところからスタート致します。
工房の敷地内には、丸太を組み上げて作った、相当に年季の入った、迫力のあるヤグラがありまして、そこにネットをかけて、海水を循環させることで、徐々に濃度の濃い塩水(カンスイ)にしていきます。温泉に例えて言うならば、「湯の華」を採るための長い水路「湯畑」のようなものでしょうか。
「カンスイ」が出来ましたら、ヤグラのとなりにあるハウスの中の結晶棚に移され、あとは、太陽光によって、塩が結晶化するのを待つだけです。夏場の日差しで2-3週間、冬場では、1-2ヶ月かかるそうですが、時間をかけた分だけ、まろやかでミネラル豊富な美味しい塩になるわけです。
ヨーロッパ的な発想で言うならば、これは、まさしく「スローフードの極み」ですね。木口さんの天然塩は、大きめの粒ひとつひとつが、とても美しく輝いており、今までの天然塩のイメージが変わるほどの美味しさに衝撃を受けました(笑)。
帰り際には、この美味しい塩で作った「塩アイス」も頂きました。ミルクベースの塩アイスに、さらに塩をまぶして頂きますと、至福の高級アイスクリームに変身致します(笑)。みなさまも、天草に行くことがありましたら、是非とも、お試し下さいませ。
木口さんに頂いた天然塩を翌日の料理教室でも使わせて頂きましたが、オリーブオイルとの相性も抜群で、ドレッシングソースや、和風出汁、スープの味にも、自然なコク、深みが増しました。
手間暇がかかり、大変な作業の連続だとは思いますが、木口さんには、この伝統的手法による天然塩を守り続けて頂き、次の世代にうまく引き継いで頂きたいと思っておりますし、私自身も、微力ながら、精一杯応援させて頂きます。なぜならば、「良い塩は、生命の源」であり、「命をつなぐために無くてはならない大切な物」だと思うからです。
これからも、木口さんには、塩に関する様々なことを学ばせて頂きたいと思っております。この度は、お世話になりまして、本当に有難う御座いました。この御縁に、心より御礼を申し上げます。


木口さんの工房は、五和町通詞島の海岸沿いにあります。

木口孝さんと御一緒に、出来立ての美味しい天然塩を持って。

早崎海峡のきれいな海水を汲み上げて、天然塩作りはスタートします。

丸太を組み上げて作ったヤグラにネットを張り、カンスイを作ります。

ハウスの中で、太陽光の力を借り、ゆっくりと塩を結晶化させます。

結晶化して美しく輝く、完全天日干しの天然塩です。

地元産「塩アイス」に天然塩をまぶすと、至福の美味しさになります(笑)。

熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (8)

木口さんの天然塩の工房に近い、五和町通詞島の美しい海岸沿いを歩いていましたら、丁度、潮が引いた岩場に、地元の人達が、次々に下りて行き、しゃがんで作業をしている姿を目にしました。
好奇心旺盛な私は、もちろん岩場に下りて行き、何をしているのかお尋ね致しますと「小さな天然の牡蠣を採っている」とのこと。岩場に目を凝らしますと、確かに、小さな牡蠣の殻が、たくさんへばりついているのです。
「これは、私もやりたい!」と、即座に思い、殻を開けるための斧(オノ)をお借りして、小さな牡蠣の殻を開け始めたのですが、これが、かなりの重労働でした(笑)。何しろ、牡蠣の身は、アサリくらいの大きさしかありませんでしたので、それなりの量をとるには、かなりの根気が必要です。
それでも、私は頑張りまして(笑)、自分ひとりが食べられるくらいの量を収穫し、醤油とオリーブオイルをかけて食べてみたのですが、とても滋味深く、地元産の焼酎との相性も抜群でした(笑)。
天草市五和町は、本当にいたる所に、何気なく、優れた食材があり、私にとりましては「食材の宝島」にいるようで、益々、天草の大ファンになりました(笑)。


岩場に張り付いた「天然牡蠣」の収穫は、初めての経験でした。

小さい殻を開けるのは、かなり大変でしたが、楽しかったです。

殻は小さくても、中の身は、香り高く、ふっくらとしていました。

夢中になって頑張り、これだけ収穫出来ました。

天然の牡蠣と醤油、オリーブオイルの相性は、抜群でした。

熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (9)

オリーブオイルと相性の良い醤油を求めて、五和町鬼池にある名門醸造元「池崎しょうゆ」さんに伺いました。
こちらは、地元で100年以上続く、老舗の醤油醸造所でして、今回、説明して下さった製造部主任の池嵜謙五さんが5代目にあたるそうです。
早速、蔵の中を見せて頂きますと、年代物の熟成樽があったり、丸太の柱には、酵母菌が付いていたりして、醤油作りの歴史の重みが、ヒシヒシと伝わってきました。
味のベースとなる「もろみ」も、樽から直接、試食させて頂きましたが、滋味深く、とても美味しかったです。
醤油は、「うすくち」、「こいくち」、「さしみ用」の3種類を用意して頂き、それぞれ鯛のお刺身に浸けて食べさせて頂きましたが、オリーブオイルとの相性が良いことは、すぐに分かりました。
翌日の料理教室でも、これらの醤油は、大活躍致しました(笑)。例えば、醤油とオリーブオイルを同割り(1対1)で合わせた物を用意しておき、白身魚のお刺身や豆腐、白菜の浅漬け、ゴボウや大根の煮物、しゃぶしゃぶポーク等にかけて試食して頂きましたが、参加して頂いたみなさんからは、大絶賛して頂きまして、謙五さんも、とても嬉しそうでした。
このように、みなさんが笑顔になれる空間に、いつも立ち会える私は、本当に幸せ者だと思いますし、この「笑顔の輪」を、これからも<食>を通して、世界中に広げて行きたいと思っております。
御協力して下さった「池崎しょうゆ」のみなさま、本当に有難う御座いました。今後共、宜しくお願い致します。


「池崎しょうゆ」さんの暖簾(のれん)の前で記念の1枚です。

醸造蔵の中には、歴史を感じさせる熟成用の木樽もありました。

醤油の味の基本となる「もろみ」が入った木桶(おけ)です。

酵母菌が付いた丸太の柱からも、醤油作りの歴史が感じられます。

3種類の美味しい醤油ともろみを、お刺身に浸けて試食させて頂きました。

豆腐と醤油、オリーブオイルの相性は、抜群です。

鯛のお刺身には、山葵醤油とオリーブオイルをかけました。


熊本県天草市で「オリーブの島づくり」料理教室&講演会 (10)

天草市五和町滞在の最終日(11月21日)には、コミュニティーセンターの大ホールで「地元天草の食材が主役の和風オリーブオイルクッキングでヘルシーに!」と題した講演会が開催されました。
実は、この日は、地元での大イベント「天草マラソン大会」と重なっておりましたので、そちらに借り出された方も多く、主催者の皆様も「小暮先生には申し訳ありませんが、30-40人集まるかどうか、微妙なところです・・・」と、数日前から大変に恐縮されていました。
私としましては、たとえ数人でも、来て下さった方々に大満足して頂き、その方々のクチコミで、次に繋がるように全力投球するだけですから、まったく気にしてはいませんでしたが、やはり、講演会の当日になりますと、入場者数が気になり、何度も、ソワソワしながら、会場を覗いてしまいました(笑)。
そんな時でも、大ホールから少し離れたキッチンでは、お手伝いのみなさんが本当に手際良く、前日の料理教室で実演させて頂いた料理を忠実に再現して下さり、どんどん御試食用の盛り付けが進んでおりまして、アッと言う間に、40食分の準備が終了していました。「素晴らしい!」ですね(笑)。
ちなみに、御試食用メニューは、かなり豪華版に致しました。何しろ、マラソン大会にはタッチせずに、こちらを優先して来て下さる「数少ない、本当に有難いみなさま」なのですから、それなりの恩返しをしなければいけませんよね・・・(笑)。「ブリのカルパッチョ」、「大根とゴボウの煮物」、「白菜の浅漬け」、「冷奴」、「玄米おにぎり」、「デコポンとコッパのスイーツ」、「焼き立てのパケット」・・・・。これらすべてに、コグレお薦めの世界№1極上オリーブオイルをかけて食べて頂く・・・。「凄いですよね!(笑)」
開演まで、まだ少しの時間がありましたので、余裕で、お手伝いのみなさんと記念撮影したり、著書にサインしたりしていたのですが、開演直前になって、流れが急変してきました(笑)。
主催者の方がキッチンに駆け込んで来るやいなや「小暮先生、大変です!100人を越えそうな勢いです!テーブルも足りないし・・・!」と、かなり慌てていらしたので、盛り付けの追加に関しましては、前日にお会いしたばかりのお手伝いのみなさんを全面的に信頼して、お任せし、私は会場内のテーブル設営にまわりました(笑)。
実は、今回、お手伝いして頂いた方々は、普段から、手作りで美味しい「お惣菜やお弁当」を作っていらっしゃる「加工グループ」のみなさんでしたので、いわば立派なプロですから、本当に助かりました。「頼もしかったです!(笑)」
これから全国で開催される「食のイベント」に、アシスタントとして一緒に回って頂きたいくらいですね(笑)。
遅れて来られたみなさまの中には、楽しみにしていらした御試食が、まったく無かった方もいらしたようで、多目に用意していなかったことを、かなり悔やみましたが、是非とも、次回に御期待して頂けましたら幸いです。
講演会では、天草の豊かで上質な食材の活用方法のお話から、世界の食文化のお話まで、実に様々な話題で、楽しくお話させて頂きまして、アッと言う間の100分間でしたね。しかも、講演会の最後には「私を天草市五和町の名誉町民にして下さい!」などと、かなり調子に乗ってしまい、拍手喝采を頂きましたが、それだけ、天草市五和町は、私にとりましても「魅力的な町である」ということですので、今後とも、宜しくお願い致します。
講演会が終了し、天草空港に向かう途中で、遅めの昼食として、野菜がたっぷりの「ちゃんぽん」を頂いたのですが、とてもサッパリとしていて美味しかったです。「天草市のちゃんぽんも、かなり有名」とのことですので、次回は、是非「ちゃんぽんに合うオリーブソース」の開発もさせて下さい(笑)。
夢は、どんどん広がりますが、主催者のみなさま、今回は、大変に貴重な御縁を頂きまして、本当に有難う御座いました。心より御礼を申し上げます。


オリーブカラーの講演会のポスターを、町の各所に貼って頂きました。

講演会場となった五和町コミュニティーセンターの入口にて。

演題をバックに、お気に入りのオリーブオイルを持って。

オリーブオイル入りの玄米御飯も美味しく炊けました。

御試食用の盛り付けも、本当に手際良くして頂きました。

オリーブオイルが主役のかなり豪華な御試食メニューです。

お手伝いして下さった「加工グループ」のみなさんと記念の1枚です。

予想以上に多くのみなさまに御参加頂き、有難かったです。

「和風オリーブオイルクッキング」の御試食も大好評でした。

講演終了後には、オイルと著書を多くのみなさまに買って頂きました。

次回は、是非「ちゃんぽんに合うオリーブソース」の開発もさせて下さい(笑)


2010年12月09日

「自遊人」1月号は、コグレの「新潟・魚沼特集」です (1)

11月25日発売の人気雑誌「自遊人」(1月号)に特集記事が掲載されております。
「おうちごはん・プレミアム」というタイトルでして、5回連載の第4回目は「新潟県・南魚沼特集」です。その前書きを少し引用させて頂きます。
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一流シェフが全国津々浦々を巡り、その土地ならではの最高の旬の食材を探し、現地で腕を振るったら、どんなメニューが生まれるのか。そんな夢のような企画が、「超一流の出張料理人・小暮剛シェフ」と調理家電のトップメーカー、パナソニックのコラボレーションで実現した。金沢、北海道、四万十川に続き、第4回を迎えた今回は、本誌のホームグラウンドとも言える新潟へ出張し、小暮シェフに最高の料理を作ってもらう・・・・・。
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という内容でして、こんなに素晴らしいご縁を頂いたことに、本当に感謝しております。
詳しくは、是非、書店にて「自遊人」を、直接手にお取り頂き、御覧頂きたいと思いますが(笑)、簡単に内容を御紹介させて頂きます。
今回のテーマ食材は、「和豚もちぶた」と「南魚沼産コシヒカリ」でした。
「自遊人」は、お米に拘っている出版社でして、都内から南魚沼にオフィスを移し、農業生産法人まで立ち上げていますので、「コシヒカリ」は外せない食材のひとつなのです(笑)。
実際に、JAS有機認証を受けている最高ランクの「コシヒカリ」を使わせて頂きましたが、本当に炊き上がりが素晴らしく、お米が透き通っていて、まさに「銀シャリ」そのものでした。「この御飯があれば、あとは何も要らない!」ほどの美味しさに感激致しました。
「南魚沼産コシヒカリ」というだけで十分にブランド力があるのに、それに胡坐(あぐら)をかかずに、より安全で美味しいお米を作るために、手間暇のかかる有機栽培に挑む農家のみなさんの努力には、本当に頭が下がる思いです。今回の撮影では、コシヒカリ生産者の阿部さんと松井さんにもお越し頂きましたので、私も、いつも以上に気合と愛情を込めて御料理させて頂きました(笑)。
もうひとつの食材「和豚もちぶた」と、それから作った発色剤や保存料を使っていない「自家製ベーコン」も、とても上質で美味しかったです。今回は、ホットプレートの蒸し鍋を使わせて頂き、地元産の肉厚な「八色しいたけ」や、甘味たっぷりの「白菜」と共に、「蒸し料理」を作らせて頂きましたが、本当に、素材の持ち味が生かされて、シミジミと美味しく、改めて「新潟・魚沼の食の豊かさ」を実感致しました。
「蒸し料理」に使った後の出汁を味見してみました。はじめはシンプルだった和風出汁ですが、素材の旨味が見事に凝縮された「極上のスープ」に生まれ変わっており、私のインスピレーションで、赤味噌とオリーブオイルを加えてみますと、さらに美味しい「蒸し料理の絶品ソース」が誕生致しました。
「極上のスープ」と「最高のコシヒカリ」」で、最後に「リゾット」も作らせて頂きましたが、こちらも大好評で、本当に美味しかったです。
素材と調理器具が良いと、本当にシンプルな調理方法でも「美味しい最高の料理」が出来ることを、読者のみなさまにも実感して頂けましたら嬉しく思います。是非、「素材を生かした美味しさ」を体験して頂き、料理のレパートリーを増やして下さいね(笑)。


人気雑誌「自遊人」1月号は、コグレの「新潟・魚沼特集」です。

「南魚沼産コシヒカリ」と「和豚もちぶた」が、テーマ食材でした。

初めて「稲刈り」をさせて頂き、米作りの大変さがよく分りました。

自遊人本社(南魚沼)で御料理させて頂きました。

優れもののホットプレートで簡単に「美味しい蒸し料理」も出来ます。

キッチン全体が、美味しそうな匂いと笑顔に包まれていました。

「和豚もちぶたの蒸し物」と「新米と極上スープの贅沢リゾット」を作らせて頂きました。

「もちぶた蒸し汁」に赤味噌と上質のオリーブオイルを加えて「極上ソース」の出来上がりです。

最高のコシヒカリ「銀シャリ」と「和豚もち豚の蒸し物」は、毎日でも食べたくなる美味しさです。

左からコシヒカリ生産者の松井さん、阿部さん、もち豚卸し問屋の小倉さんです。

極上の新米と蒸し汁で作った「贅沢リゾット」も最高に美味しかったです(笑)。

「自遊人」1月号は、コグレの「新潟・魚沼特集」です (2)

「自遊人」1月号の撮影で伺った新潟県南魚沼市では、農業生産法人「自遊人」が管理していらっしゃる「自遊田」で、稲刈りも体験させて頂きました。
我々は、簡単に「有機栽培」という言葉を使いますが、実際に現地に伺ってみますと、本当に管理が大変で、雑草だらけで収穫が見込めない有機栽培の田んぼも幾つかあり、いかに有機栽培は手がかかり、雑草や害虫との闘いであるかが、身に沁みてよく分りました。
でも、自然の中で、爽やかな風を肌で感じながら、土と水に触れられるのは、素晴らしいことだと思います。やはり、人間は「自然の摂理」の中で、自然の抱擁力に包まれながら、「生かせて頂いている」ことを改めて実感致しますし、自然の中で、夢中になって作業していますと、なんともいえない安心感、心地良さが感じられ、気持ちもポジティブになってゆくような気が致します。
最近も「米の価格が下落して、国内の生産者の方々を苦しめている」というニュースを耳にしましたが、これには、本当に心が痛みます。
「稲作」は、私達の御先祖様が残して下さった「大切な日本の食文化」であり、「日本人が命を繋いで行くうえで、無くてはならないもの」ですので、私自身、微力ではありますが、これからも生産者のみなさまを応援させて頂きたいと思っておりますし、世界中に向けても、日本の食文化の素晴らしさを、さらにPRして行きたいと思っております。
今回の貴重な体験をさせて下さった、日頃からお世話になっております「自遊人」の編集長・岩佐様、そして副編集長の西澤様、心より御礼を申し上げます。本当に有難う御座いました。
お土産に頂いたお米も、とても美味しく、アッと言う間に頂きました(笑)。


初めての「稲刈り」体験は、とても楽しかったです(笑)。

黄金色に輝く稲穂は、とても美しかったです。

稲を束ねる作業にも、段々慣れてきました(笑)。

右から「自遊人」編集長の岩佐様、私、副編集長の西澤様です。

手間はかかりますが、1-2週間ほど「かけ干し」すると、お米の旨味がアップ致します。

「自遊人」スタッフの方々が作って下さった「銀シャリおにぎり」も最高でした。

2011年02月04日

「自遊人」3月号は、コグレの「鹿児島・桜島特集」です 。

1月26日発売の人気雑誌「自遊人」(3月号)に特集記事が掲載されております。
「おうちごはん・プレミアム」というタイトルでして、5回連載の最終回は「鹿児島県・桜島特集」です。その前書きを少し引用させて頂きます。
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一流シェフが全国津々浦々を巡り、その土地ならではの最高の旬の食材を探し、現地で腕を振るったら、どんなメニューが生まれるのか。そんな夢のような企画が、「超一流の出張料理人・小暮剛シェフ」と調理家電のトップメーカー、パナソニックのコラボレーションで実現した。金沢、石狩、四万十川、魚沼に続き、第5回(最終回)を迎えた今回は、冬の鹿児島・桜島へ出張し、小暮シェフに最高の料理を作ってもらう・・・・・。
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という内容でして、こんなに素晴らしいご縁を頂いたことに、本当に感謝しております。
詳しくは、是非、書店にて「自遊人」を、直接手にお取り頂き、御覧頂きたいと思いますが(笑)、簡単に内容を御紹介させて頂きます。
今回のテーマ食材は、「海の桜勘(おうかん)」というブランドの「カンパチ(養殖)」と「桜島大根」でしたが、「海の桜勘」は、桜島の南にある垂水市漁業協同組合が、とても美しく波の穏やかなな鹿児島湾で、お茶と焼酎の酒粕を混ぜたエサを与え、健康的に育てているカンパチでして、人間の体にも良い「カテキン・ビタミンE」を多く含んでいるために、鮮度が長く保たれ、刺身で食べても、まったくクセが無く、コレステロールが少ないのが特徴です。
もちろん、水質や養殖履歴が分るトレーサビリティで安全管理も徹底しており、世界的に天然の魚が減っている現状で「循環型の健全に育てる漁業」に積極的に取り組む姿勢には、とても感銘を受けましたし、応援させて頂きたいなと思いました。
「桜島大根」は、鹿児島の伝統的な野菜のひとつでして、大きい物は、30kg以上にもなり「世界一大きな大根」として、ギネスブックにも登録されています。
8-9月に種をまき、12-2月に収穫しますが、繊維が少ないので、キメが細かく、甘味があって、とても美味しい大根です。1月上旬に、撮影で畑に伺った時には、丁度、収穫の真っ最中でして、畑脇の農道には、人の頭くらいある大きさの立派な大根がたくさん並べられており、かなり壮観で、迫力がありました(笑)。
今回のメニューは、「海の桜勘のグリル、桜島大根おろしソース」と、「茶葉をエサにした茶美豚(チャーミートン)のサイコロステーキ、野菜ディップソース」の2品でしたが、どちらも、上質のオリーブオイルを隠し味にしており、素材の美味しさがストレートに伝わる、とても美味しい御料理が、完成致しました。
撮影場所となりました、垂水魚協の味処「桜勘食堂」で、普段、ランチの調理をしているスタッフのみなさまにも試食をして頂きましたが、とても好評で「いつもと同じ食材なのに、シェフが作ると、こんなに美味しくなるのですね!」とか「是非、コグレ先生に、ここの食堂のメニュー開発もお願いしたいです!」との、有難い御言葉も頂きまして、とても嬉しかったです(笑)。
今回のパナソニック様とのコラボレーションで、全国に伺わせて頂き、たくさんの生産者のみなさまとの御縁を頂きましたし、各地で、初めて手にする優れた食材に出会い、毎回が感動の連続でした。
このチャンスを下さった「自遊人」の副編集長・西澤さんをはじめ、毎回、沖縄から出てきて、素晴らしい写真を撮って下さった名カメラマンの飯野さん、食とお酒の知識が豊富なライターの桑畑さん、脇でいつも応援して下さった博報堂の相良さん、大変にお世話になりまして、有難う御座いました。
心より御礼を申し上げますと共に、また、このチームで仕事が出来る日を楽しみにしております。


1月26日発売の人気雑誌「自遊人」3月号に「鹿児島・桜島特集」が紹介されています。

「海の桜勘(おうかん)」というカンパチと「桜島大根」が、テーマ食材でした。

鹿児島でも、生産者のみなさまの「食に対する熱い想い」を実感致しました。

パナソニックの「オーブンレンジ」と「フードプロセッサー」は、かなりの優れものです。

素材の持ち味が生かされた、とても美味しいメニューが2品、完成致しました。


2011年03月14日

「東日本・東北大地震」の御見舞いを申し上げます。

大地震の発生した11日から、毎日報道されております「東日本・東北大地震」の被害状況には、本当に辛い気持ちで、心を痛めております。
特に、宮城県には、一昨年の入院で、大変にお世話になりました、私にとって、かけがえのない「命の恩人」が何人もいらっしゃるのですが、そんなみなさんとは、現在でも連絡が取れない状態なのです。
毎日の仕事も手に付かずに、今すぐにでも、現地入りしたいところなのですが、何しろ、交通手段も無い状態です。先程も、自宅付近に、車のガソリンを入れに行ったのですが、どこも閉鎖されており、現時点では、為すすべも見つかりません。
今は、ただ、みなさんの御無事を祈ることしか出来ない、無力な自分が、本当に悔しいです。
こんな状態の私のもとにも、安否を気遣って下さる全国の皆様から、本当に有難い激励のメールやお電話を頂いておりまして、とても感謝、感激しております。
「私は」と言いますと、5日から海外出張に出ておりまして、11日の地震情報・第一報は、ロサンジェルスから戻るJAL便内での機長アナウンスで知りました。ちょうど、仙台沖を下降体制に入りかけた時でして、地震発生から30分後、着陸予定の1時間前でした。
「成田、羽田とも、滑走路が閉鎖され、札幌に緊急着陸する」とのこと。機内には、多少のざわめきがありましたが、無事に新千歳空港に降り立つことが出来ました。
その夜は、運良く、札幌市内のホテルを取ることが出来ましたが、JAL便の後には、20機の国際線が、札幌に緊急着陸したようでして、ホテルは、すぐに満杯になり、仕方なく空港のロビーで仮眠した方も多かったようです。
翌日は、羽田に戻るためのチケットを取るために、早朝から、空港に向かいましたが、結局、キャンセル待ちで取れたのが、最終便でした。そして、電車を乗り継ぎ、自宅に戻ることが出来ましたのは、日付の変わった深夜でしたが、ウチの中に入りますと、いたるところで、落ちた食器類が、割れて散乱しておりまして、被害の大きさを実感致しました。
今回の震災を通し、「普段、当たり前のことが、実は、奇跡の連続で、どれだけ有難いことだったのか」を、改めて実感し、これからは、どれだけ時間がかかろうとも、「日本再生のために、食を通して、さらに全力で頑張ろう!」と、強く思っております。
全国の皆様、これからも宜しくお願い致します。


成田到着の1時間前に地震発生を知り、仙台沖から急遽、札幌に方向転換致しました。

札幌に緊急着陸した国際線は20機にもなり、空港ロビーはキャンセル待ちで大混雑でした。

ホテルも満杯で、空港ロビーで毛布を借り、眠れぬ夜を過ごした方も多かったようです。

2011年04月03日

信濃毎日新聞・洋食の定番 (3月) 「炊き込み風シーフード パエリア」

4月に入り、各地から桜の便りも届き始めておりますが、みなさまは、風邪など引かずに、お元気でお過ごしでしょうか?
信濃毎日新聞に毎月好評連載中の「コグレ流・洋食の定番」も、いよいよ最終回となりました。
3月のメニューは「炊き込み風シーフードパエリア」です。
「パエリア」を本場スペインと同じように、御家庭で美味しく作るには、それなりのテクニックと手間、道具類が必要になってきますが、今回、御紹介させて頂く、幾つかの「ポイント・裏ワザ」を御理解して頂きますと、御家庭でも簡単に出来て、とても美味しい1品になりますので、是非、みなさまもお試し下さいませ。
今月も、私が書きましたエッセーとレシピを御紹介させて頂きます。
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一昨年の4月から2年間に渡り連載させて頂きました「洋食の定番」も、今回が最終回になりました。今まで、御愛読して下さったみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
この連載を頂くようになりましてから、その取材のために何度も長野県を訪れましたが、行く先々で、素晴らしい食材と、生真面目で、心の温かい生産者のみなさんに出会うことが出来ました。今では、私も長野県の気候、風土、食文化の大ファンになりまして、自称「長野県の食文化応援団長」を名のっております(笑)。
これからも、「食を通した地域活性化」のお手伝いを喜んでさせて頂くつもりですので、宜しくお願い致します。
さて、今回のメニューは「炊き込み風シーフードパエリア」ですが、「パエリア」と言いますと、スペインを代表する人気定番メニューのひとつで、みなさんも、その名前は、ご存知かと思います。
一般的には、平たいフライパンのような鍋を直火に乗せ、オリーブオイルで、お米と具材を軽く炒めてからスープを注ぎ、グツグツと煮込めば出来上がりなのですが、具材やスープを変えることで、何種類ものバリエーションが広がります。地元スペインでは、イカ墨入りの真っ黒な「パエリア」や、お米の変わりにパスタを使った「ヌードルパエリア」もあるくらいで、自由な発想さえあれば、みなさま流の美味しい「パエリア」が出来ると思いますので、是非、チャレンジしてみて下さいね。
でも、パエリア用の鍋は、そう簡単に手に入るわけではありませんし、直火で上手く炊き続けるには、それなりのテクニックも必要となりますので、今回は、失敗せずに出来る「取って置きの裏ワザ」をお教え致しましょう(笑)。
ポイントは、炊飯器を使い、炊く前にオリーブオイルをはじめとした調味料を入れてしまうことです。本来ならば、色と香り付けの「サフラン」も入れたいところですが、「サフラン」は、とても高価で、なかなか手に入りませんので、「カレー粉」で代用致します。
「パエリア」は、スペインの定番家庭料理でもあり、アレンジも自由なわけですから、身近にある食材を気軽に使えばよいと思います。
シーフードも、スペインでは、新鮮なムール貝が安く買えますので、それを使うことが多いですが、日本では、なかなか手に入りませんので、「あさり又はハマグリ」で代用致します。
これからの時期、歓送迎会等のおもてなしや、ホームパーティーをされる機会も増えると思いますが、そんな時に、お洒落な1品として、「炊き込み風シーフードパエリア」を作って頂けましたら、みなさんに喜んで頂けること請け合いです(笑)。
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<材料・2-3人分>
(A)
あさり(又は蛤) 200g むき海老 150g 水 3カップ 日本酒 60cc  
(B)
玄米 2カップ (A)の煮汁 3カップ   エキストラバージンオリーブオイル 30CC
カレー粉 30CC ガーリックパウダー 15CC トマトピューレ 15CC
天然塩・胡椒 各少々
(C)
しいたけ 4枚   たまねぎ 1/2個   パプリカ(赤・黄) 各1/2個   
ピーマン 3個 エキストラバージンオリーブオイル 40CC    塩・胡椒 各少々

<作り方>
①(A)の食材をすべて鍋に入れ、沸かして、あさりと海老に火を通し、しばらく置き冷まししてから、煮汁と具材を分けておく。
②玄米は、研がずに、軽く、分量外の水ですすいでから、(B)の他の調味料と共に炊飯器に入れて、普通に炊く。
③(C)の具材は、一口大にカットして、(C)の調味料で炒める。
④②が炊けたら、①のシーフードと③を混ぜ込み、出来上がり。


身近な食材で美味しく作れる「炊き込み風シーフードパエリア」です。

シーフードは、しばらく煮汁に浸け込むと、身がふっくらとします。

野菜類は、オリーブオイルで、彩り、歯応えを残し炒めておきます。

炊飯器で炊いた玄米と具材を、最後に混ぜ合わせます。

私のスタジオでの、自然光を活かした撮影風景です。

ホームパーティーやお弁当にも最適なメニューで、私も大好きです。

2011年07月30日

熊本県天草市で「オリーブ料理コンテスト」が開催されました

2011年2月13日に、熊本県天草市に伺い、「オリーブ料理コンテスト」の審査委員をさせて頂きました。
天草市では、以前から「オリーブの島づくり」を目指しておりまして、素晴らしい自然の恵み・天草の食材に感謝の気持ちを込め、数年後には、地元でも生産されることになるであろう「上質のオリーブオイル」を、家庭料理に上手く取り入れることで「日々の食生活を、より美味しく、よりヘルシーにして頂く」ことを目的として、初めて開催された「コンテスト」なのです。
正直なところ、私の中では、初めての試みですから、エントリーする方は少ないだろうと思っていたのですが、何と、25品もの出展があり、感激致しました。しかも、すべての御料理のレベルが高く、本当に美味しくて、甲乙付け難く、採点には、かなり苦労致しました(笑)。
本来ならば、3位まで、つまり、ベスト3の御料理を選べば良いのですが、これが「困難の極み(笑)」でして、絞り込むことが出来ずに、あれこれ迷っているうちに、時間だけが、どんどん過ぎてゆくものですから、多少の焦りを感じながら、私の独断で、急遽「特別賞」を4名様に差し上げることに致しました(笑)。
今回の受賞作品を写真で御紹介させて頂きますが、今、見返しても、それらの美味しさの記憶が、鮮明に蘇ってきます(笑)。これは、本物ですね。


「オリーブ料理コンテスト」の会場となった、五和町の「おおくす」は、木造りの素敵な空間
でした

まずは、完成した料理の撮影をして、後日、御洒落な「レシピ集」にまとめられます

初回にも関わらずに、25品ものハイレベルな「オリーブオイルクッキング」が集まりました

すべての料理を試食させて頂きましたが、どれも甲乙付け難く、審査に悩みました(笑)

1位「干し野菜のオリーブ炒め」は、干し野菜とオリーブオイルの
相性が抜群でした

2位「タコサラダ」は、レモン汁とオリーブオイルのソースが絶妙で
美味しかったです

3位「ゆずとおからのオリーブケーキ」は、おからとゆず、オリーブ
オイルのバランスが良かったです

特別賞「高菜まんじゅう」は、オリーブオイルで炒めた高菜が美味しかったです

特別賞「かきもちのオリーブソース」は、香ばしい揚げもちとオリーブ
ソースの相性が良かったです

特別賞「干し野菜サラダ」は、カリカリに炒めた干し野菜にオリーブ
ソースが良く合っていました

特別賞「ボタン鍋」は、オリーブオイルを入れた煮汁が美味しかった
です

エントリーした皆さんの目が、あまりにも真剣なので、審査発表は、内心ドキドキでした(笑)

入賞した皆さんには、コック帽子とオリーブオイルにサインを入れてプレゼント致しました

入賞した皆さんにもコック帽子をかぶって頂き、記念の1枚です

審査発表のあとは、一般来場者の皆さんも含めて、楽しく美味しい「試食タイム」でした(笑)

「料理コンテスト」終了後に、同会場で「オリーブオイル」をテーマにした講演をさせて
頂きました

講演後に行われた「著書とオリーブオイルの販売・サイン会」も、大好評で嬉しかったです(笑)


◎「第2回オリーブ料理コンテスト」が8月6日に天草市五和町通詞島の「総合交流ターミナル・ユメール」で10時から開催されます。
◎さらに、前日の5日には「五和町コミュニティーセンター」で、「食育の講演会」が19時半から開催されますので、お近くの方は、御気軽に御越し下さいませ。
      
     詳しくは、天草市五和支所・TEL0969-32-1111まで、お問い合わせ下さい。


2011年08月19日

真夏の天草市で「第2回オリーブオイル料理コンテスト」が開催されました(1)

猛暑が続く8月上旬に熊本県天草市に伺い、「第2回オリーブオイル料理コンテスト」の審査委員をさせて頂きました。
今年の2月に初めて行われた時にも、そのレベルの高さに驚きましたが、今回も、さらにレベルアップした御料理ばかりで、しかも、エントリー数も増え、本当に感激致しました。
自然の恵みが豊かで、素晴らしい土地柄の天草は、何度伺っても新しい発見があり、毎回、感動の連続ですが、そんな天草での滞在の模様を、今回は、4回に分けてレポートさせて頂きます(笑)。
福岡空港から天草エアーに乗り換え、空路で天草入りさせて頂きましたが、上空から見渡す天草は、とても美しく、水田の稲穂が各所で、黄金色に輝いていました。
天草空港から、会場に向かう道すがら、丁度、稲刈りと、かけ干し作業をしている農家の方々がいらしたので、急遽、車を止め、稲刈りの御手伝いをさせて頂きました。
かけ干し作業は、とても手間暇がかかりますが、愛情込めて作られた有機無農薬の早場米は、かけ干しによって、さらに美味しさがアップすること、請け合いですね。
五和町御陵にある「オリーブ園」にも伺いました。昨年の11月以来、2度目の訪問ですが、広大なオリーブ園のすべてのオリーブの木々は、確実に逞しく、大きくなっており、とても嬉しかったです(笑)。数年後には、地元産のオリーブオイルが誕生しそうですね。
次に、五和町二江の漁協に伺いました。今は、とても美味しい「赤ウニ」漁のシーズンでして、夕方になりますと、その日の収穫を持った漁師さん達が、次々に漁協を訪れます。
「ウニ」と言いますと、黄色の鮮やかな物が上質だと思ってしまいますが、ここで見たウニの殆どが、浅茶けた感じで、不思議でした。その理由を漁師さんにお聞きしましたら、浅茶けたウニは、海底10mくらいの深いところにいた物で、餌である「カジメ(薄い昆布)」を沢山食べているので、このような色になり、とても味が濃厚で美味しいとのこと。逆に、黄色の鮮やかな物は、浅瀬にいて、あまり「カジメ」を食べていないので、味は、あっさりしていることが分かりました。知らなかったです。「目からウロコ」ですね(笑)。それにしても、命綱を着けて10m以上も素潜りとは、命がけですよね。これからは、もっと有り難く頂かないといけませんね。


天草では、有機栽培・早場米の稲刈りが始まっていました

手間暇かかる「かけ干し」が、美味しさアップの秘訣です

天草では、数種類植えているオリーブの木々も、確実に成長しています

わずかですが、オリーブの実もなっていました(笑)

「ネバディロブランコ」という品種が、天草の土地に合っている気がします

今が旬の赤ウニは、殻の色が微妙に違うのが特徴です

赤ウニの身を殻からすくって食べるのは、最高の贅沢ですね

ウニ漁師さん達が、漁協に採れ立ての赤ウニを、むき身にして持って来ます

カジメ(昆布)を食べて浅茶けているウニの身が、味が濃厚で美味しいのです

2011年08月24日

真夏の天草市で「第2回オリーブオイル料理コンテスト」が開催されました(3)

8月6日に天草市五和町通詞島にて、「第2回オリーブオイル料理コンテスト」が開催されました。
2月に開催された初回よりもエントリー数が増え、しかも、どの料理も季節感が豊かで、プロの私からみましても、かなりハイレベルなものばかりで、審査するのが本当に大変でした(笑)。
特に、優勝作品の「地魚と地元野菜のブイヤベース」は、本場南フランスをしのぐ、本格的な美味しさでしたし、オリーブソースが決め手の「地元野菜たっぷり・ちゃんぽん」も、とても美味しかったです。
この2品を作って下さった宮崎文子さんは、五和町鬼池で、民宿「光浜荘」を経営されており、みずからも毎日キッチンに立ち、日々、地産地消にこだわった愛情溢れる料理で、訪れた御客様に喜んで頂いています。私も、何度か、その料理を頂いたことがありますが、はるかに民宿のレベルを越えた素晴らしい味わいに、とても感激致しました。
9月からは、天草市恒例の「あわび祭り」が始まりますが、そのPRの一環として、この「ブイヤベース」を和風にアレンジしたものを、私が開発させて頂きまして、11月まで、五和町の光浜荘さん、イルカ館さんで味わうことが出来ます。「遠くから車に乗ってでも、食べに来る価値のある料理」ですので、天草市におでかけの際には、是非、御試し下さいませ(笑)。

          光浜荘さんの連絡先は、 TEL0969-32-0034
          イルカ館さんの連絡先は、 TEL0969-33-0085 です


「第2回オリーブオイル料理コンテスト」は、かなりハイレベルでした(笑)

天草市五和町通詞島の温泉施設「ユメール」さんが会場でした

レシピ集を作るために、すべての料理の写真とレシピを記録します

前回を上回るエントリー数とレベルの高さに感動致しました

彩り豊かな料理の数々は、今すぐにレストランで出せそうですね(笑)

優勝した民宿・光浜荘の宮崎文子さんと記念の1枚です

優勝作品の「地魚と地元野菜のブイヤベース」は、本格的な美味しさでした(笑)

「地元野菜たっぷりのちゃんぽん」は、特製オリーブオイルソースとの相性が抜群でした(笑)

9月からの「あわび祭り」を記念して、私が開発した「和風ブイヤベース」は、光浜荘さん
イルカ館さんで食べることが出来ます。超!お薦めですよ(笑)

  

2011年08月25日

真夏の天草市で「第2回オリーブオイル料理コンテスト」が開催されました(4)

「第2回オリーブオイル料理コンテスト」での、入賞作品を御紹介させて頂きます。
準優勝は、「パリッと焼いたそうめんサラダ」でしたが、夏に食べたいトマトやオクラ、きゅうり、みょうが、生姜等のヘルシー食材がたっぷり入ったオリーブオイルソースと、香ばしいそうめんの相性が抜群でした(笑)。カップレタスを器にして、見た目も涼しげで良かったです。これは、飲食店で出せば、ヒットメニューになりそうですね。
3位は、「うつぼのホルモンサラダ」でした。うつぼの白身は、とても淡白で美味しいですが、ホルモン(腸)の湯引きは、私も初めて食べました(笑)。うつぼのホルモンは、それ自体が新鮮で、丁寧な下処理もしてありましたので、クセも無く、心地よい食感で美味しかったです。ポン酢とオリーブオイルを合わせたソースとの相性も良かったですね。この1品を作って下さった方は、コンテストの会場となった、天然温泉施設「ユメール」内のレストランのキッチンで働いていらっしゃるそうでして、事前にリクエストすれば、レストランでも出して頂けるそうです。
当初の予定では「3位まで」ということでしたが、今回も、ハイレベルな作品ばかりでしたので、3品だけに絞りきれずに、この他4名の方に「特別賞」を差し上げることに致しました(笑)。
1品目は、「焼いた豆腐のイタリアンホットサラダ」です。まず、地元産のやや固めの豆腐をオリーブオイルで焼き、香ばしさを引き出して、ソースとの絡みを良くしたところが素晴らしいですね。玉葱の甘味とトマトのコクを生かしたソースには、食感も心地良いキュウリのソテーを加えており、センスの良さを感じます(笑)。
2品目は、「大葉シソのジェノベーゼ・アンチパスト」です。「ジェノベーゼ」とは、一般的に、バジルとオリーブオイルを合わせてペーストにしたものを指しますが、和風に大葉シソで代用した柔軟な発想が素晴らしいと思います。オリーブオイルで焼いた季節野菜やシーフードとの相性も見事でした。ビールやワイン以外にも、焼酎や日本酒とも合いそうですね(笑)。
3品目は、「完熟トマトのオリーブ風味・冷製ポタージュスープ」です。トマトのコクや甘味とオリーブオイルのバランスが良く、毎日飲んでも飽きない美味しさでした(笑)。野菜嫌いな子供達でも、このヘルシースープなら飲んでもらえそうですね。
4品目は、「切り干し大根が入ったお饅頭」です。第1回コンテストでは、オリーブオイルでソテーした高菜が入ったお饅頭を出展して頂き、とても美味しかったのですが、今回は、切干大根を使って、さらにパワーアップしたような美味しさでした(笑)。これは、地元の加工グループ「わだちの会」のみなさんの作品でして、この他にも何品かエントリーして頂きましたが、どれも高水準で美味しく、もはやプロのレベルだと思いました。自然の恵み豊かな天草の伝統的食文化に工夫を加え、さらに美味しい料理を作ろうとしているみなさんの姿勢は、本当に素晴らしく、感動致しました。
その他、審査対象にはなりませんでしたが、とても豪華な「和風シーフードパエリア」を、民宿イルカ館さんが差し入れして下さいました(笑)。何と、天然の魚はもとより、大きな天然の車海老とサザエまで入っており、それらの旨味が凝縮したパエリアは、本場スペインをしのぐ美味しさでした。もはや、民宿のレベルではないですね。「素晴らしい!」のひとことです(笑)。
コンテストに御参加下さったみなさん、本当に感動を有難う御座いました。みなさんの愛情に溢れた作品から、多くのことを学ばせて頂きました。11月に、またお会い出来ることを楽しみにしております。


ハイレベルな作品ばかりで、審査して3品選ぶのに苦労しました(笑)

準優勝の「パリッと焼いたそうめんサラダ」は、飲食店のヒットメニューになりそうですね

3位の「うつぼのホルモンサラダ」は、地元ならではの新鮮な味わい
が素晴らしかったです

特別賞の「焼いた豆腐のホットサラダ」は、素材の持ち味を見事に引き出していました

特別賞の「大葉シソのジェノベーゼ」は、大葉シソとオリーブオイル
の相性が抜群でした

特別賞の「完熟トマトとオリーブの冷製スープ」は、お子さん達にもお薦めです

特別賞の「切干し大根のお饅頭」は、オリーブオイルでソテーした
切干大根が美味しかったです

民宿イルカ館さんが差し入れして下さった「和風シーフードパエリア」は、豪華、絶品でした

コンテストの最後は、みなさんで楽しい試食会、とても盛り上がりました(笑)

食べた感想をコメントし合うのは、とても良い勉強になり、レベルアップにつながりますね

2012年03月04日

四万十市で「農商工連携イベント」の講師をさせて頂きました(2)

昨年11月23日に、高知県四万十市で「農商工連携イベント」の講師をさせて頂いた後に、御祭りが行われている「一條神社」に行ってみました。
かなり長い荘厳な石段を登りきりますと、そこでは、重要無形文化財にも指定されています「幡多神楽」がしめやかに演じられていました。寒い夜でしたが、多くのみなさんが鑑賞していらして、私も、足を止めて、思わず見入ってしまいました。
夜店もたくさん出ていまして、楽しそうに見て回る地元の子供達にとりましては、素敵なふるさとの思い出になることでしょうね。このような各地方に残る「素晴らしい伝統的文化」を、よい形で次の世代に継承してゆくことの大切さを改めて実感致しました。
夜店の中には、四万十市らしいものも多く、特に「ウナギ釣り」には、驚きました。最後の清流と言われています四万十川には、天然のウナギが遡上してくることでも有名ですが、まさか「ウナギ釣り」が出来るとは思いませんでした。
早速、私も、知り合いの柑橘類生産者のお子さん達と一緒に挑戦してみましたが、まったく歯が立ちませんでした。それに比べ、お子さん達は、とても上手で、感心しました。「ウナギ料理」ならば負けないのですが(笑)。


四万十市の「一條神社」入口には、荘厳な長い階段があり、歴史の
重みを感じます

重要無形文化財に指定されている「幡多神楽」を鑑賞させて頂きました

「ウナギ釣り」の夜店があることにビックリしましたが、四万十らしくていいですね

知人のお子さん達と挑戦しましたが、かなりのめり込みますね(笑)

お子さん達との勝負に負けて、御覧のようなバツを受けました(笑)


2012年03月10日

天草市で「オリーブの島づくり講演会」が開催されました(2)

2月11日に開催されました「オリーブの島づくり講演会」の会場・ポルト周辺では、「天草・食の祭典」も同時開催されていました。
ポルトを取り囲むように続くアーケード内には、日頃から大変に御世話になり、私もよく知る、こだわりの生産者のみなさんや加工グループのみなさん達が、小雪ちらつく寒さにも負けずに、頑張って御商売されている姿があり、私も、講演会直前まで、引き寄せられるように各ブースを回らせて頂きました。
天草は「食の宝庫」、「宝島」だと称されていますが、今回、出店して頂いている商品を見渡しましても、充分に、それが納得出来ます。
それでは、写真を交えながら、会場の様子をレポートさせて頂きたいと思います。


天草海道博のゆるキャラ「キャプテン海道くん」のお出迎えに、会心の笑顔の私です(笑)

中央の特設ステージでは、地元の可愛らしいお子さん達による伝統芸能が繰り広げられて
いました。たくさんのご家族連れが楽しそうに御覧になっていて、素晴らしい雰囲気でした

自然農法による「生命力に満ちた野菜や柑橘類」、「モリンガ茶(ハーブティー)」なども
大人気でした

自然農法生産者の馬場照昭さんと、彩農園の竹内陽子さんには、大変に御世話になって
います

とてもカラフルな天草名物「ひおぎ貝」の網焼きも、帆立貝に似た食感で美味しいですね

何と言っても、「天草のアワビ」は、良いえさを食べているので、風味があって柔らかく
最高に美味しいですよ!

「天草大王」のカレーです。何と贅沢なんでしょう!しみじみと地鶏の
美味しさを味わうには最適かもしれませんね

手打ちの「だご麺」は、軽い味噌仕立てのスープとの相性も良く、会場でも人気がありました

私は、このように素朴な味わいで、コシのある麺類が大好きです。おかわりしたい気分
でしたが、講演開始時刻が迫っていましたので、1杯にしておきました(笑)

天草の食文化で、全国に誇れる素晴らしいことのひとつに「加工グループさん達のレベルの
高さ」があります。この日も、早くから完売してしまった加工グループさんもあり、すごいなと
思いました


天草漁協様の海産物とオリーブオイルで新商品の開発を始めました(1)

2月11日に天草市内で開催されました「オリーブの島づくり講演会」の直前2日間は、天草市二江にあります天草漁協様に伺い、地元で獲れる海産物とオリーブオイルのコラボによる新商品の開発の御手伝いをさせて頂きました。
まず、初日には、朝から漁船に乗せて頂き、沖合いの漁場や、なまこの素潜り漁などを見学させて頂きましたが、改めて、漁師さん達の命懸けの仕事ぶりに間近で接し、「オリーブオイルを使った商品開発も、命懸けで真剣にやらなくては失礼になるぞ」と、気持ちを引き締めました。
その後、簡単な打ち合わせのために作業場に伺いますと、加工担当の江上さんが、あまりにも新鮮で美味しそうな「うつぼ」を捌いていましたので、思わず、それを使わせて頂くことをお願いし、即興で3品ほど試作させて頂きました。
まず、作らせて頂いたのが、中骨を軽く煮出して作った「スープ」なのですが、物凄くコラーゲンが豊富で、本当にコクと旨味があり、オリーブオイルとの相性も抜群で、これでラーメンでも作ったら、大ブレークするだろうなと思いました。
次に、「カルパッチョ」を作らせて頂きましたが、地元産の上質な昆布「クロメ」のペーストと醤油、オリーブオイルの組み合わせが最高に美味しくて、これを「カルパッチョ」のソースに致しました。
このソースをかけますと、上品な白身魚である「うつぼ」の旨味が存分に引き出され、パンにも御飯にも合う完成度の高い1品に仕上がりました。
最後に作らせて頂いたのが、「うつぼ」の、味噌・醤油・オリーブオイルソテーなのですが、少し焦げた味噌・醤油の風味がうつぼの旨味を何倍にも増幅させて、これも本当に美味しかったです。
早速、これらを御試食して頂いた江上さんの満足そうな笑顔が、私にも嬉しくて、今日は、予定外の試作でしたが、させて頂いて良かったとつくづく思いました。
江上さん、色々な御準備をして頂き、有難う御座いました。心より、御礼を申し上げます。


「天草漁協・五和支所」様で、2日間に渡り商品開発の御手伝いをさせて頂きました

二江漁港から漁船に乗せて頂き、漁の現場を見学させて頂きました

見渡す限り、美しい色の海が続き、天草の自然の豊かさを実感致しました

なまこの素潜り漁も見せて頂きましたが、本当に命懸けだと思いました

見た目とは違い、「うつぼ」は、上品で美味しい白身魚なのです

「うつぼ」は、身も皮も内臓も、余すとこ無く、美味しく食べられます

「クロメ(昆布)」入りオリーブオイルソースを「うつぼ」の刺身にかけているところです

完成した「うつぼのカルパッチョ」を持って、江上さんと記念の1枚です

皮つきのまま細切りした「うつぼ」を、オリーブオイルと味噌・醤油でマリネし、強火で
一気に炒めているところです

完成した「うつぼの味噌・醤油炒め」を持って、記念の1枚です。加工場中に食欲をそそる
美味しそうな香りが漂っていました

即興で完成させた「うつぼ料理3品」です。食べたら元気になれる逸品ばかりです

天草漁協様の海産物とオリーブオイルで新商品の開発を始めました(2)

熊本県天草漁協・五和支所様の海産物とオリーブオイルをコラボさせた新商品の開発・御指導2日目は、五和町漁村センター内のキッチンで、市の関係者のみなさまにも大勢お越し頂き、賑やかな雰囲気の中で行われました。
前日に引き続き、食材の下準備は、加工担当の江上さんにお願い致しましたが、かなり気合を入れて頂き、10種類以上の魚介類を準備して頂きました。
この日、御指導させて頂いた「万能ソース」は、大きく分けて3種類でした。
まずは、オリーブオイルに味噌と酒粕を加えたソースを作らせて頂いたのですが、これは、カルパッチョ(刺身)用にもなりますし、味噌漬け用にもなる、大変に使い勝手の良いソースです。最後の御試食でも一番評判が良かったのが、このソースでした。
次に作らせて頂いたのが、オリーブオイルに柚子胡椒とメカブのペーストを混ぜ込んだソースです。
メカブを加えることで、色合いも綺麗になりますし、ボリューム感も増します。思った以上に美味しいソースになりました。
最後は、シンプルに、オリーブオイルと醤油を混ぜ合わせただけのソースなのですが、複雑さが無い分、素材の持ち味がよく分かり、これもなかなか美味しかったです。
いずれにしましても、オリーブオイルは、もちろんエキストラ・バージンの高品質なものを使うことが、美味しさの決め手になります。
では、写真を交えながら、解説させて頂きます。


「天草市五和町漁村センター」内のキッチンで御指導させて頂きました

試作用に御用意して頂いた新鮮な魚介類は、10種類以上になり
ました

オリーブオイルと味噌、酒粕を混ぜているところです。関係者のみなさまには、まず、ソース
だけの味を確かめて頂きました

オリーブオイルと味噌、酒粕の相性は、抜群に良いのです

ブリの切り身に「味噌・酒粕・オリーブオイルソース」を塗ってみました。このまま、お刺身
として食べても美味しいですし、普通の味噌漬けのように焼いても美味しいです

開きにしたアジやイサキ、カサゴ等にも「味噌・酒粕・オリーブオイルソース」を塗ってみま
した。しばらく味を馴染ませてから焼きましたら、オリーブオイル効果で、身は、しっとりと
柔らかく、風味があって、とても美味しかったです

オリーブオイルに柚子胡椒とメカブのペーストを加えたソースも作らせて頂きました。
彩りも綺麗で、とても美味しい「カルパッチョ(刺身)用ソース」になりました

「ブリのカルパッチョ、柚子胡椒・メカブ風味」の完成です。パンにも御飯にも御酒にも合う
逸品です

本日の試作品は、すべて真空パックにして、冷凍保存の耐久性を検証致します

漁協や天草エアー、市の関係者のみなさまにも大勢お越し頂き、御試食して頂きました
どのソースも大好評で「あとは、売り方ですよね」とか「小暮さんPR宜しくお願いします!」
といったコメントが多かったです

関係者以外の地元のみなさまにも、モニターとして、御試食に加わって頂きました
多くのみなさんが「味噌味が慣れていて美味しい」とおっしゃっていました

「なまこ」には、オリーブオイルと醤油だけを加えて混ぜてみましたが、歯応えも良く
とても美味しかったです

「カワハギ」や「あおりイカ」の刺身には、オリーブオイルと醤油だけをかけてみましたが
素材の旨味が引き出されて、とても美味しかったです。このまま、軽くあぶってもいいですね

とても大きな「アナゴ」には、「味噌・酒粕・オリーブオイルソース」を塗って焼きましたが
とても香ばしくて、好評でした。
本当に美味しいと「美味しい!」以外のコメントが、なかなか出ないものですね(笑)

2012年04月18日

札幌・芸術の森スタジオでジャズギターの渡辺香津美さんと「特別な夜会」を開催させて頂きました(1)

まだ雪が降り続き、寒さも厳しい3月24日に札幌市南区の「芸術の森スタジオ」に伺い、世界的に有名なジャズギターリストの渡辺香津美さん御夫妻とコラボさせて頂き、題して「特別な夜会」を開催させて頂きました。
「芸術の森スタジオ」には、あの坂本龍一さんが絶賛したと言われる素晴らしいスタジオがあることはもちろんですが、オシャレな暖炉付きのレストランスペースや宿泊施設も完備しており、私が第一部で、地元産の食材をふんだんに使わせて頂いたフルコースディナーをみなさまにお楽しみ頂き、リラックスして頂いたところでスタジオに場所を移し、渡辺香津美さん御夫妻の素晴らしいギター演奏とピアノを御堪能頂くという、とても贅沢な趣向でして、まさに「特別な時間」を、御参加して下さったみなさまと共有させて頂くことが出来ました。
御紹介させて頂く写真の数々から、その時の楽しかった様子がみなさまにも伝わりますでしょうか。


まだ雪が降り続く札幌市南区の「芸術の森スタジオ」でジャズギター
の渡辺香津美さん御夫妻とコラボさせて頂きました

この日のためにユニフォームまで揃えて頑張って下さった御手伝いのみなさんです

みなさまに喜んで頂けるように、テーブルコーディネートにも趣向を凝らしました

こんなに新鮮で特大なボタン海老を初めて見ました。さすがに北海道ですね!

オリーブオイルでマリネした白身魚のカルパッチョを盛り付けているところです

「北海道産・海の幸づくしの和風カルパッチョ」です。ボタン海老の迫力がすごいでしょ!

完成した御料理を持って、会心の満足顔で記念の1枚です(笑)

ワインも進み、和やかな雰囲気の中、御客様の前では、御料理の解説もさせて頂きました
私のちょうど前に、渡辺香津美さん御夫妻が座っていらっしゃいました

各テーブルを回らせて頂き、すべての御客様と記念撮影させて頂きました
みなさまから感謝の御言葉を頂き、とても嬉しかったです

2012年04月22日

福島県須賀川市の「木の家・KUMIKO」展示場に伺い、「福島の安全な食材とオリーブオイル」がテーマのセミナーを開催致しました(2)

4月20日に福島県須賀川市に伺い、「木の家・KUMIKO」展示場を会場にして「安全な福島産食材を美味しく食べるためのオリーブオイルセミナー」を開催させて頂きました。
その前日には、食材の仕入れと準備のために、郡山市開成2丁目にあります自然食品のお店「とみや」さんに伺いました。
「とみや」さんには、徹底して、全国から厳しい放射能検査に合格した食材ばかりが集められておりまして、その品揃えには、本当に感心致しました。スタッフのみなさんも、よく勉強されており、知識も豊富で、素晴らしいお店です。このようなお店が、全国に出来ればいいなと、つくづく思いますね。
今回のセミナーでは、地元産の安全で美味しい玄米と、キャベツを使わせて頂くことにしましたが、他にも、素晴らしい食材がたくさんあって、ワクワク嬉しくなってきました(笑)。
セミナー会場は、住宅展示場であり、電気の許容量も限られていますので、お言葉に甘え、オリーブオイル入り玄米御飯は、当日の朝、「とみや」さんで炊いて持ってきて頂くことになりました。
私は、「とみや」さんとは、初対面でしたが、色々なリクエストを、快く受けて下さり、本当に有難かったです。やっぱり、大切なのは「人と人の絆」なのですね。私も、この御縁を大切にしたいと思います。
打ち合わせも終わり、お店を出る時に、同じ敷地内に雰囲気のある建物があることに気がつきま
した。かつては、イベントスペースとしても使われていたそうですが、昨年の震災で半崩壊してしまい、これから時間をかけて修復されるとのことでした。この建物がリニューアルオープンした際には、是非とも、日本一安全・安心な地元食材をふんだんに使わせて頂き、御料理させて頂きたいなと思います。
セミナー前日の夜には、須賀川市内の飲食店で、主催者の折笠さん、羽生さんと、打ち合わせを兼ねた懇親会をさせて頂きました。おふたりとも、お酒が大好きということで、地酒を頂きながら、とても盛り上がり、楽しい御食事会になりました。
今回も、素晴らしい御縁を頂いたみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。心より御礼を申し上げますと共に、これからも「福島の食」を応援させて頂きますので、宜しくお願い致します。


全国からの安心・安全な食材だけを扱う自然食品のお店「とみや」さんの入り口です

「安全な食」に対する知識も豊富なスタッフのみなさんと記念の1枚です

「とみや」さんには、全国から厳しい検査に合格した食材だけが集められています

「アトピー除去食品」も多種類あり、アトピーに悩む方々の頼もしい味方です

今回のセミナーでは、安全で美味しい「玄米」と「キャベツ」を使わせて頂きました

「玄米の美味しい炊き方」の御指導中です。「玄米」の5割増しの水を入れますと、普通の
炊飯器でも美味しく炊けます

「玄米」を炊く前に、天然塩とオリーブオイルを加えるのがポイントです

「とみや」さんの御協力で、翌日のセミナー会場に、美味しく炊けた玄米御飯を持って来て
頂きました

セミナー前夜には、主催者のみなさんと、打ち合わせを兼ねた懇親会をさせて頂きました
地元産食材が主役の美味しい御料理と地酒を充分に堪能させて頂き、楽しいひと時でした

玄葉光一郎外相の御実家は、福島県田村市で地酒を造っていらっしゃるそうで、早速
玄葉さんの銘酒「あぶくま」を頂きました。本当に、日本酒らしい味わいで美味しかったです!


2012年04月24日

宮崎県が大好きな人達が大集合!「ノンジョルノ2012」が渋谷で開催されました

4月22日の夕方から、渋谷のレストラン「DIVERTA」を会場にして、宮崎県出身者や宮崎県が大好きな人達が集まるイベント「ノンジョルノ(飲んでるかい?)・ミヤザキ2012」が、盛大に開催されました。
私も、日頃からお世話になっております、宮崎市内の高級スーパーマーケット・フーデリーのカリスマ企画部長、宮田理恵さんからお誘いを頂きまして、「OLIVE JAPAN2012」の直後に、急遽、会場に駆けつけましたが、開場前にも関わらずに、レストラン前の歩道には、FACEBOOK等で知ったという、多くの若者達が集まっており、もしかして、私などは、場違いなのではないかと、一瞬思ってしまいました。
この企画は、色々な意味で、実に面白いなと思ったのですが、宮田さんにお聞きしましたら、なんと、宮田さん自身が発案者だそうでして、会場のシェフに相談して、即決で決めてしまったそうです。
日頃から、宮田さんの行動力には、一目置いていましたが、250人を超える、こんなに大きなイベントを大成功させてしまう宮田さんのパワーを私も見習わなければいけないなと思いました。
このイベントは、簡単に言えば、宮崎産の食材を使った美味しい料理と宮崎産の美味しい御酒を楽しみながら、宮崎好きな参加者同士が親睦を深めるという、とてもシンプルでありながら、実は、ものすごく奥の深いパーティーであることに気がつきました。
なぜかと言いますと、宮崎県の「地産地消」をこんなにも分かり易く、普段「地産地消」とは無縁であろう全国の若者達に伝える方法は、たぶん、他には無いだろうと思いますし、何よりも、楽しみながら、自然に学べるというのがいいですよね。
プログラムも、かなり思考を凝らしていまして、会場のスクリーンには、生産者のみなさんの飾らない生の声が映し出されていましたし、地元人気DJ氏のお笑いコーナーや、これから巣立つ弾き語りのミュージシャンの卵が、ゆるキャラ君と演奏したり、極め付けは、花魁姿の女性までもが会場に現れ、大歓声が上がっていました。この花魁さんは、宮崎市中央通り「OTENBar」のママさんだそうで、5月4日に開催される「花魁道中」というイベントのPRのために来て下さったそうです。着物の重さをお聞きしましたら、おそらく15㎏くらいはあるとのことでした。本当に、お疲れ様でした。ママさんからのお誘いも頂きましたので、次回、宮崎に伺った時には、普段着のママさんを拝見しに行きたいと思います。
このイベントの成功の裏には、スタッフとして頑張って下さった大勢のみなさんがいらっしゃることもよく分かりましたし、スポンサーのみなさんも心良く人気商品を大盤振る舞いで提供して下さっていたのには、感動致しました。改めて、みなさんの宮崎県に対する愛情の深さを実感致しました。私も、素晴らしい空間と時間を共有させて頂けたことに心より感謝を申し上げます。本当に有難うございました。


「ポンジョルノ(こんにちは)」と「飲んじょるの?(飲んでるの?)」をかけ合わせた造語ですが
絶妙ですよね。雑誌「アエラ」に売れそうですね(笑)

250人以上の若者でする「乾杯」は、ものすごいパワーと熱気で、圧倒されそうでした(笑)

店内は、超満員で、こういう状況に居合わせたことはあまりないものですから、とても新鮮
な感じでした

レストランの外では、上質な宮崎産の地鶏やポークの炭火焼きも
振る舞われました

宮崎県らしく海産物も豊富でした。サザエの壺焼きや原木椎茸のグリルは、絶品でしたね

「スティック野菜のバーニャカウダ風」や「青菜の白和え」、「きんぴらごぼう」、「トマトと
チーズのカプレーゼ」等々、メニューも豊富で、すべて美味しかったです!

会場内のスクリーンでは、地元生産者のみなさんの飾らない生の声も映し出され、御料理
が益々美味しく感じられました

レストランモナリザの河野透シェフ、宮田理恵さん、県商工観光労働部の甲斐さんと記念
の1枚です。河野シェフも私も、同じ1985年にフランスで修業していました。当時、人気
絶頂の名シェフ、ジョエル・ロブュション氏と3人で撮って頂いた写真があり、河野シェフも
それを覚えていてくれました

艶やかな花魁の登場に、会場中が大歓声に包まれました。
実は、宮崎市内「OTENBar」のママさんでして、5月4日の
イベント「花魁道中」のPRのために来て下さいました


2012年04月25日

明日(4月26日)から「ホビークッキングショー」が開催されます

今月上旬に、九州出張に向かう飛行機に乗っていましたら、御覧のように美しい富士山を見ることが出来ました。やはり、富士山は、日本人にとって神聖で特別な「日本一の山」なんですよね。
明日から、東京・お台場のビックサイトを会場にして「ホビークッキングショー」が28日まで3日間、開催されます。私が「ナビゲーター」に就任させて頂いて3年目ですが、昨年は、震災直後にも関わらずに11万人以上の方々にお越し頂き、支援活動にも御協力して頂きました。感動に包まれ、「日本人の絆」を実感させて頂いた3日間でした。
このイベントの凄いところは、一切のイベント会社や代理店に頼らずに、すべてを自分達、手弁当で運営しているところです。この3日間のために362日間、じっくりと準備を重ねてきました。
私も、「自称・営業マン」として、全国でお会いしたみなさまにPRさせて頂いてきました。目標は、もちろん、「ホビークッキングショーを、日本一楽しく、内容のある食のイベントにすること」です!
今年は、どんなドラマに遭遇出来るのか、今からワクワクしています(笑)。どうか、みなさまも、御時間の許す限り、御来場して頂き、日本全国に「食を通した元気」を発信する御手伝いをして下さ
い。みなさまからの熱い御声援を楽しみに、会場中をマイク片手に歩き回りながら、御待ちしております。


九州に向かう飛行機から見た「美しい富士山」です
奥に、うっすら雪の残る南アルプスの山々が見えますね

こんなに間近で富士山を見るのは初めてでしたので、とても感動致しました
「日本一の富士山」にあやかり、「ホビークッキングショー」も、「日本一楽しく内容のある
食のイベント」にしていきたいと思っています。みなさまの熱い御声援を宜しくお願い致
します


2012年05月16日

熊本県上天草市の豊かな自然の恵みを体験させて頂きました(1)

4月上旬、満開の桜が美しい熊本県上天草市の「あまくさ四郎観光協会」様より御招き頂きまして、上天草市の豊かな自然の恵みを視察、体験、満喫させて頂きました。その素晴らしかった模様を何回かに分けてレポートさせて頂きます。
まずは、嵐のような強風と激しい雨が降り続く3日の早朝に、「あまくさ四郎観光協会」千原光明会長様の御案内で、市内の漁港2ヶ所を訪れました。行きの車中で、千原様からは「この悪天候ですから、今日は、殆ど水揚げが無いかもしれませんね」とお聞きしまして、「まぁ、雰囲気だけでも味わえればいいかな」と思っていたのですが、漁港に到着致しますと、確かに漁獲量は少ないのかもしれませんが、天然の伊勢海老や旬の桜鯛、サヨリをはじめ、活けのイカやフグ、コノシロ、昆布類等々、本当に、バランス良く、色々な種類の魚介類が並んでいて、感激致しました。
「競り」の様子も見学させて頂きましたが、本当に活気があって面白く、この場面を観光客のみなさんに見て頂いたり、一般市民の方々が気軽に利用出来る「朝市」を、農産物も含めて開催したら、漁業に対する理解も深まると思いますし、何よりも、新鮮な地元産の食材を安く買うことが出来たなら、どんなに素晴らしく、喜ばれることか、勝手に色々と想像を巡らせていました(笑)。
そうしている間にも、次々に「コノシロ漁」から戻った小型ボートが岸壁に横付けされまして、大量の「コノシロ」が、大きなケースに移し替えられ、山積みされていきます。ボートに近づいて、漁師のみなさんに色々なお話を伺ったのですが、驚いたのは、こんな重労働を年老いた御夫妻ふた
りだけでされているケースが多いのです。命がけで、腰痛と闘いながら頑張っても「コノシロ」は、安値で取引され、家畜のエサに回されてしまうような現状の中で、なかなか若い後継者が育たない環境は、早急にどうにかしないといけないなと思いますね。
天草には、「コノシロ」を丸ごと1尾使った美味しい姿寿司もあります。「コノシロ」は、「シンコ→コハダ→コノシロ」と名前の変わる、縁起の良い出世魚でもありますし、天草、ひいては、日本の伝統的食文化には、欠かせない貴重な食材です。
大量に獲れた時には、私が得意とするオリーブオイルを使った加工品を作るのもいいかもしれませんね。「オイルサーディン」のような「オイルコノシロ」とか、オリーブオイルと麦味噌を合わせて「味噌漬け」にするとか、ゆず胡椒とオリーブオイルを使って「カルパッチョ」を作るとか・・・・。アイディアは、いくらでもありますので、何とか、漁師さん達の苦労に報いて、後継者を育てるためにも、「コノシロ」に付加価値を付ける工夫をしたいですね!「あまくさ四郎観光協会」のみなさま、いつでも御連絡をお待ちしております(笑)。


「あまくさ四郎観光協会」千原光明会長様の御案内で、上天草市の活気ある漁港2ヶ所を
見学させて頂きました。

とても威勢の良い「競り風景」です。観光客のみなさまにお見せしたら、とても喜ばれ、漁業
に対する理解も深まると思うのですが、如何でしょうか?

全国的な悪天候にも関わらずに、素晴らしい「天然の伊勢海老」が水揚げされていました

とても美しい「天然の桜鯛」です。このくらいのサイズが塩焼きには最高ですね!

春を呼ぶ「サヨリ」も、輝いていました。お刺身にオリーブオイルと醤油をかけて食べたい
ですね

市場のいけすで、「生きている紋甲イカ」を見たのは、初めてかもしれません!

「ブイヤベース(フランス版・漁師鍋)」に入れたら美味しそうな小魚もたくさん有りました

水揚げされたばかりで新鮮な「コノシロ」を持って、満面の笑顔です!

「コノシロ」は、大量に獲れ過ぎて、想像を絶する安値で取引きされ
ているのが現状です。漁師さん達の生活を守るためにも、付加価値
の付けられる「加工品」の開発が必要だと思いました。オリーブオイ
ルを使って、色々な物が出来そうな気が致します

漁協で見つけた歴史を感じる「いけす」です。「競り」の無い日には、ここに活けの「コノシロ」
を泳がせ、一般市民や観光客のみなさんに「網ですくい放題」買って頂くのは如何でしょうか?

漁師さんから頂いた「コノシロ」を、宿泊先の「ろまん館」さんで、早速
お刺身と塩焼きにして頂きました。もう、最高に贅沢な朝食でしたよ!
朝からお酒を頂きたい気分でしたね(笑)。

熊本県上天草市の豊かな自然の恵みを体験させて頂きました(2)

4月上旬、満開の桜が美しい熊本県上天草市の「あまくさ四郎観光協会」様より御招き頂きまして、上天草市の豊かな自然の恵みを視察、体験、満喫させて頂きました。その素晴らしかった模様のレポート(2)では、「天草梅肉ポーク」の浦中一雄さん、「天草大王」の山口逸美さん、「大矢野有機農産物供給センター」の小林辰雄さんを御紹介させて頂きます。
まずは、「天草梅肉ポーク」の浦中さんですが、簡単に申しますと「黒砂糖を混ぜて3ヶ月間発酵させた梅肉エキス」を飼料に混ぜて豚に与えることで、抗生物質を投与しなくても、豚のストレス解消につながり、肉質も良くなって、鮮度保持期間も飛躍的に向上させることが出来るようになったそうです。
現在では、熊本市や東京都内の高級スーパー等で販売されており、健康志向が高まりつつあるアメリカでも、そのノウハウで生産を始めようと頑張っていらっしゃいます。
次に、熊本の地鶏「天草大王」を生産されている山口さんですが、徹底した品質管理とこだわりが、その味の良さに表れています。エサも、地元天草で獲れる海藻、ちりめん、いわし、貝の粉を混ぜており、ビタミン、ミネラル、カルシウムをバランス良く取れるように工夫しているそうです。お話を聞いているだけでも、どれだけ「天草大王」に愛情を注いでいらっしゃるのかがよく分かります。
「大矢野有機農産物供給センター」の小林さんの有機農業にかける熱意にも感動致します。もちろん、除草剤は使いませんから、毎日、地道に手で雑草を抜いていらっしゃるそうです。今が旬の「新玉葱」を頂いて、早速、オニオンスライスを作り、オリーブオイルをかけて食べてみましたが、もう、言葉にならないほどの美味しさでした。
今回、取材させて頂いた3名様に共通することは「仕事に対する誇りと情熱」だと思いました。日頃は、ほんとうに地味な作業の連続ですが、それが、やがては、我々の健康につながって行くわけですから、これからも頑張って頂きたいと思いますし、心より応援させて頂きたいと思います。
この度は、お忙しい中、貴重な苦労話を聞かせて頂きまして、本当に有難う御座いました。この素晴らしい御縁に感謝しております。


浦中さんの「天草梅肉ポーク」の豚舎は、見晴らしの良い高台にありました

社長の浦中一雄さん、息子さんで営業担当の宏誌さんと記念の1枚
です。これから、豚舎を見学させて頂くために、作業着を着なくては
いけないのですが、サイズが小さく、3枚を張り合わせるようにして
着てみました。どうしても、見学したいという私の執念が伝わって
いますでしょうか(笑)

衛生管理も完璧で、豚舎の入口には、御覧のような看板が張ってありました

豚舎内は、空調管理もしっかりと行き届いており、想像以上に、とても衛生的でした

生まれたての子豚ちゃん達です。母乳を一生懸命に飲む姿が本当に可愛らしかったです

生後7ヶ月になり、出荷直前の豚がいる豚舎です。本当に元気がよく、柵を越えて飛びだし
そうな勢いでした(笑)

山口さんの「天草大王」鶏舎前で記念の1枚です。こちらの作業服は、きつきつながら着る
ことが出来ました(笑)

鶏肉の旨さを決めるエサには、地元産の海藻、ちりめん、いわし、貝の粉を混ぜています

まだ可愛らしいヒヨコに、これから愛情と時間をたっぷりかけて大切に育てていきます

100日経って3.8㎏前後になった「天草大王」です。あと20日間ほどで出荷致します

「大矢野有機農産物供給センター」の小林さんと、自慢の新玉葱を持って記念の1枚です
高台にある畑を吹き抜ける風が心地良かったですね

本当に美味しい新玉葱ですが、緑色の葉の部分まで、残さずに食
べられます

小林さんの有機畑の回りを取り囲むように、黄色が美しい菜花が咲き誇っていました


2012年05月17日

宮崎市内のメンタルクリニック様に併設するレストランで「オリーブオイル講演会」を開催させて頂きました

4月15日に、宮崎市佐土原町にありますメンタルクリニック「ピア・メンタルささき病院」様が経営されているレストラン「カフェ・トリエステ」に伺い、「オリーブオイルで健康な食生活」をテーマにした講演会&御試食会を開催させて頂きました。
今回は、レストラン横に併設されたパン工房「アトリエ・トリエステ」のオープンを記念しての催しだったのですが、早くから定員をオーバーするほどの御予約を頂きまして、御来場頂いたみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。ちなみに、この2つの施設では、「心の障害を抱えた人々が、レストラン業務やパン作りを通して自立し、社会参加を目指している」ということも、事前にお聞きしていましたので、そのような方々に「何とか勇気と自信を持って明るく頑張って頂けるようなお手伝いをさせて頂こう!」と、心に決めていました。
講演会前日の14日には、このレストランのアドバイザーをされている「トラットリア・トシ」の宮崎シェフにもお越し頂きまして、「コグレプロデュースの期間限定特別メニュー」のレシピ作りに立ち会って頂きました。
私の考えたメニューは、いつも通りの和のテイストとオリーブオイルを融合させた「コグレ流」でして、メニュー名は「宮崎産麦味噌風味のオリーブオイルソース・春パスタ」だったのですが、仕込みでいきなり、カツオ削り節と昆布で和風出汁を取り、日本酒や味醂、醤油で味を整えたものですから、正統派イタリアンを作っていらっしゃる宮崎シェフは、かなり驚かれていました(笑)。
一連の仕込みを、最初は一歩引いて見ていた宮崎シェフですが、試作品が完成し、御試食して頂きますと「いいですね!」と、笑顔で合格を頂き、ホッと致しました。結局、このパスタは、4月末まで、ランチメニューに載せたのですが、「定番メニューにしてほしい!」というリクエストが出るほど大好評だったようで安心致しました。
講演会当日の御試食メニューは「オリーブオイルで炊いた玄米御飯」、「豆腐のカルパッチョ」、「ズッキーニの刺身」、「トマトサラダ」、「ブロッコリーのミモザ風サラダ」、「高級オリーブオイル・ラビダが入ったパン」の6種類でして、どれも、上質のオリーブオイルさえあれば、簡単に美味しく出来るものばかりでした。
御参加下さったみなさまの多くは、1品ずつ口に運びながら、一生懸命にメモを取って、しっかりと味を覚えようとして下さり、その真剣な表情には、とても感激致しました。
このように素晴らしい御縁を下さった佐々木達郎院長先生御夫妻、そしてスタッフのみなさまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。心よりお礼を申し上げます。有難う御座いました。
また、お伺い出来る日を楽しみにしております。


「ピア・メンタルささき病院」様が経営されているイタリアンレストラン「カフェ・トリエステ」と
パン工房「アトリエ・トリエステ」です。どちらも素晴らしいお店でして、佐土原町の隠れた
穴場になること間違い無しですよ!

「カフェ・トリエステ」の入口付近で、スタッフのみなさまと記念の1枚です。中央が、この
レストランのアドバイザー「トラットリア・トシ」の宮崎シェフです

宮崎シェフは、和風出汁を作り始めた私にビックリしていましたが、完成したソースを試食
して頂きますと、納得した表情で「美味しいね!」と言って下さいました(笑)

特製パスタソースの製作中です。麦味噌を和風出汁で溶かし、オリーブオイルを加えます

期間限定特別メニューの「麦味噌オリーブオイル風味の春パスタ」です。おかげさまで
大好評でした!

ポスター用に(?)「コグレ特製・春パスタ」を持って、会心の笑顔で記念の1枚です(笑)

講演会のタイトルは、スタッフの方のお父さんが心を込めて書いて
下さった「力作」です

超満員の会場で、簡単な「オリーブオイルクッキング」のデモンストレーションを交えながら
講演させて頂きました

御試食中のみなさまは、和やかな雰囲気の中でも、味を覚えようと真剣な様子でした

ワンプレートに盛り付けられた「オリーブオイルクッキング」です。どれも簡単で美味しい
ですよ!

私の講演中に、後ろの厨房では、スタッフ総出で完璧な盛り付け
作業をして頂きました。みなさん、有難う御座います!

佐々木達郎院長先生御夫妻と記念の1枚です。素晴らしい御縁を有難う御座いました!

本当に手際良く、丁寧にお手伝いして下さったスタッフのみなさんと記念の1枚です。


2012年05月28日

熊本県上天草から見事な「渡り蟹」が届きました

先日、熊本県上天草市の御客様から、とても見事な「天然の渡り蟹」を送って頂きました。
早速、8分間ボイルして頂きましたが、殻を開きますと、中には、ずっしりと重くキメの細かい身と卵がたくさん詰まっておりまして、「今まで食べていた渡り蟹は何だったのか?」と思うほどの美味しさでした。
先月上旬には、実際に上天草市に伺い、こだわりの生産者のみなさんを取材させて頂きまして、「天草の豊かな自然の恵み」を満喫させて頂きましたが、これほどまでにバランス良く、海の幸、山の幸に恵まれている場所は、「とても貴重な自然遺産」だと思いますので、これからも、環境保護に全力を注いで頂いて、「豊かな自然の恵み」を全国に発信し続けて頂けたら嬉しいですね。私も、是非、その御手伝いをさせて頂きたいと思っています。
この渡り蟹は、もちろん、そのまま食べても美味しかったですが、上質のオリーブオイルを少しかけますと、さらに風味が増し、至福の美味しさになりました。是非、みなさまも、チャンスがありましたら、天草を訪れ、豊かな自然の恵みを堪能してみて下さいね。一度でも天草を訪れましたら、再度、訪れたくなるのが天草の魅力、素晴らしさだと思います。


上天草から、とても見事な「天然の渡り蟹」が届きました。こんなにずっしりと重く大きな
渡り蟹は初めて見ました!

ぴったり8分間ボイルしますと、殻の色も鮮やかなオレンジ色に変化します

キメの細かな身が、ぎっしりと詰まっており、上質なタラバガニを食べているようでした

濃厚な旨味が凝縮した卵も絶品でした。口の中で甘くトロける感じが最高でしたよ!

そのままでも美味しい渡り蟹ですが、上質のオリーブオイルをかけますと、さらに風味が
広がり、至福の味になります。天草の豊かな自然の恵みには、本当に感謝・感激ですね!

2012年05月29日

宮崎県日南市・谷口市長様を表敬訪問させて頂きました

4月中旬に宮崎県日南市を訪れ、谷口義幸市長様を表敬訪問させて頂きました。
日南市と言いますと、海の幸、山の幸がバランス良く揃う「自然の恵みの宝庫」というイメージがありましたが、実際に日南市に伺わせて頂き、市の職員のみなさまや、地元の生産者のみなさまから、色々とお話を伺っていくうちに、「そのイメージは、まさしく本物だった!」ということを、しっかりと確認、体験することが出来ました。
日南市では、数年前から、歴史のある「酒谷の段々畑」を中心に、オリーブの木を植え始めていまして、将来的には、地元産のオリーブオイルと豊かな自然の恵みを融合させることで「地元の活性化を図ろう」としています。ならば、私も、その経験を生かした御手伝いを、是非ともさせて頂きたいと思い、この日の表敬訪問につながったのですが、本当に、市長様をはじめ、市の職員のみなさまは、「食を通した地域活性化」に真剣に取り組んでいらっしゃることが、よく分かり、嬉しくなってきました。
私は、常々、日本全体を元気にするには「食を通した地域活性化が一番の近道」と考えておりまして、その実現のために、全国を飛び回らせて頂いています。そして、感じることは、「鹿児島、熊本、宮崎を含めた南九州が、リーダーシップをとって、成功事例を作り、全国にその道筋の付け方を発信することが、とても大切なのではないか」ということです。南九州ほど、自然の恵みがバランス良く揃っている地域は無いと思いますし、南九州で「食を通した地域活性化」が達成出来ないのであれば、他の地域で達成することは、更に不可能に近いとさえ思ってしまいます。「南九州のみなさま、この私の熱い気持ちを分かって頂けますでしょうか?(笑)」
「酒谷のオリーブ畑」も見せて頂きました。小雨混じりで霧がかかった段々畑は、とても幻想的なオーラに包まれており、この場所で元気に育っているオリーブの木々に出合った瞬間の感動は、忘れることが出来ません。御案内して下さった日南市職員のみなさま、フーデリーの宮田部長様、本当に有難う御座いました、心よりお礼を申し上げます。
帰りがけに「酒谷の道の駅内の直売所」に立ち寄らせて頂き、地元産の素晴らしい農産物の数々を見せて頂きました。そして、「道の駅脇にある工房」では、近くの山で収穫されたという「よもぎ」をふんだんに使った「よもぎ団子」の製作中でした。「地元産の自家製小豆あん」の良い匂いが漂う中、その作業を見学させて頂きましたが、ひとつひとつ、心を込めて作られる「よもぎ団子」は、とても美しく輝いており、しばらく見入ってしまいました。このような工房が、全国にあったら素敵ですよね!
「道の駅内にある囲炉裏端」で、地元産のそば粉を使った、熱々の「山菜そば」も頂きました。山菜も、もちろん近くの山で収穫したものですし、すべてが手作りで、これほど心がこもった美味しいそばを頂いたことはありません。身も心もすっかり温かくなった、日南市での一日でした。


「食を通した地元の活性化」を進めていらっしゃる日南市長・谷口
義幸様を表敬訪問させて頂きました

日南市役所内で、「日南サンフレッシュレディ」のおふたりと記念撮影させて頂きました

風情のある「日南市酒谷の段々畑」に植えられたオリーブの木々に感動致しました

地元産の素晴らしい食材の宝庫「酒谷の道の駅」にも伺いました

「酒谷の道の駅」直売所では、新鮮な農産物がたくさん売られていました

「酒谷の道の駅」脇の工房では、地元産の「よもぎ」をふんだんに
使った「よもぎ団子」の製作中でした。もちろん、「小豆あん」も
地元産の自家製です

地元産のそば粉で作った美味しい「山菜そば」も頂きました。もちろん、山菜も近くの山で
収穫した天然物で、春の香りが最高でした!

2012年05月30日

今年も「ホビークッキングフェア2012」のナビゲーターをさせて頂きました(1)

今年も、4月下旬に東京・お台場のビックサイトで3日間に渡り開催されました「ホビークッキングフェア2012」の「ナビゲーター」をさせて頂きました。「ホビークッキングフェア」自体は、今年で5年目、私が「ナビゲーター」をさせて頂いて3年目になりますが、今年は、ホビーショーを含め、3日間で14万人弱と、過去最高の入場者数だったということで、とても有難く、感謝の気持ちでいっぱいです。
今年も、この3日間に、たくさんのドラマがありましたので、その模様を数回に分けてレポートさせて頂きます。


「ホビークッキングフェア2012」の会場となったビックサイト周辺の花壇には、たくさんの
チューリップが綺麗に植えられており、満開でした

3日間で、過去最高の14万人弱のみなさまに御来場頂きましたが、3日間とも開場時間の
はるか前から、御覧のような長蛇の列が出来ていました。本当に有難いですね!

メインステージ「食のライブスクエア」でのイベントには、料理業界
各方面で活躍されている方々に御登場頂き、大盛況でしたよ!

私も、毎日「オリーブオイルでアンチエイジング」と題したセミナーを開催させて頂きました

「ホビークッキングクラブ」と題したメルマガ会員のみなさまとは、楽しいバスツアーを実施
したりしています。今年は、「コグレがナビゲートする東北ツァー」を開催する予定です

「コグレお薦めのオリーブオイル」を御購入して頂いた方にお渡しする記念の特製カードに
サインとメッセージを書いているところです

メインステージで、司会進行役の木村光江さん(左)、JA宮城古川のみなさんと記念撮影
させて頂きました。「被災地支援」も昨年に引き続き、今年の大きなテーマのひとつでした

2012年07月28日

朝日酒造(株)様の伝統行事「初呑切り」に伺わせて頂きました

7月27日に、新潟県長岡市朝日にあります「朝日酒造(株)」様にお伺いし、造り酒屋の伝統行事であります「初呑切り」に、初めて参加させて頂きました。
以下、事前にお送り頂いた案内状から引用させて頂きます。
   ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「造り酒屋では<呑切り>という伝統行事が毎年行われています。酒は、貯蔵タンク内で眠り(熟成)に入っており、貯蔵タンクの呑口から少量の酒を取り出し、タンク内の酒の熟成度合を調べ、異常着色はないか、味・香りはどうか、それぞれ貯蔵タンクごとに確認する作業として、呑切りがあります。毎年、気温が上昇してくる6月から7月頃に行う最初の呑切りを<初呑切り>と言い、その後も必要に応じて行われます。これを<間呑切り(あいのみきり)>と言います。弊社では、毎年、初呑切りの時には、御客様を御招きして、各貯蔵タンクから取り出した御酒の香りを<吟味(切り鼻)>し、その後に、きき猪口で<きき酒>を行い、出来具合を確認後、御客様と共に無事を祝って宴を行います。冬の間に造った可愛い我が子が無事に成長(熟成)しているかどうか、最初に確認するため、杜氏以下、蔵人達は、緊張感に溢れ、また、ホッと胸をなでおろす瞬間でもあります。淡麗辛口の中にも、ふくらみと柔らかさを兼ね揃えた、米の旨味・香味バランスのとれた酒質になっていることを、是非皆様、御期待頂きたいと思います。」
  --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
朝日酒造(株)様の酒蔵には、最新鋭の立派な設備が完備されていて、一見、完全オートメーション化されているようにも思えますが、実は、各地から集められた、毎年違う様々なコンディションの材料(米)を使うために、最も重要な「味の方向性」を決める作業には、杜氏さんや蔵人さん達の経験や努力によるところが大きいのです。実際に、冬場の仕込み風景も見学させて頂いたことがありますが、汗をかきながら、一生懸命に大きくて重い木べらでかき混ぜている蔵人さん達の作業は、かなりの重労働で大変そうでした。杜氏さんや蔵人さん達の、伝統的製法・正道で美味しい酒を造ろうとする「どこまでも一途な誠実さ」が、朝日酒造(株)様の伝統であり、それが多くのファンのみなさまのハートをつかんで離さない最大の理由であることを改めて実感させて頂いた「初呑切り」の会でした。
朝日酒造(株)様のみなさまには、心より御礼を申し上げます。本当に、素晴らしい空間と時間を共有させて頂きまして有難う御座いました。これからも、美味しい日本酒を楽しませて頂きます。


新潟県長岡市朝日にあります「朝日酒造(株)」様で、7月末に「初呑切り」が開催されました
冬場の仕込み風景を見学させて頂いた時には、この看板は、深い雪に覆われていましたね

「初呑切り」会場の入口にあった「酒樽」を持って記念の1枚です
ウチにも、この酒樽を飾りたいですね(笑)

最新鋭の設備を誇る酒蔵内で、これから「初呑切り」が始まろうとしています

何種類もの酒を、一人ずつ順番に回して頂き、顔を近づけて「香りを吟味(切り鼻)」します

私の順番です。多少緊張しましたが、どれも良い香りで、素晴らし
かったですね

酒マスをデザインした「朝日山オリジナル手拭い」を膝かけにするのが流儀だそうです

100種類もの新酒を「きき酒」して、コメントを書くのですが、こんなに瓶が並ぶと、さすがに
迫力がありますね(笑)

20種類位「きき酒」したところで、味の区別が分からなくなってきました(笑)でも、どれも
美味しかったですから、本物ですよね!

長岡駅近くの割烹「魚藤」さんに場所を移し、「初呑切り・祝宴」が開催されました。まずは
朝日酒造(株)様からの御丁寧な御挨拶がありました

朝日酒造(株)様の、日本を代表する銘酒ばかりを呑ませて頂き、感激致しました

社長の平澤修様とも、直々にお話しさせて頂き、記念撮影させて頂きました

最新の酒蔵「松籟蔵」杜氏の郷正博様からは、色々な苦労話も聞かせて頂き、感動致し
ました

長岡駅ビル内の素敵なお店「越後の蔵・あさひ山」で二次会をして頂きました

越州という銘酒がベースの「ゆず風味のお酒」が誕生しました。味にコクとキレがありロック
でも、すごく美味しいのですが、少し牛乳を加えると、さらにまろやかになり何杯でも飲めて
しまいそうですね。ちなみに「良寛牛乳」は、新潟の人気ブランド牛乳なんですよね


2012年07月29日

「北海道ブランド育成支援・個別相談会」の講師をさせて頂きました

「北海道ブランド育成支援協議会」様からの御依頼で、7月23日から2日間、札幌市内のホテルに伺い、「商品ブラッシュアップ個別相談会」の講師をさせて頂きました。
今回は、道内にある12社様の商品(食料品)に対して、試食させて頂きながら、コメントさせて頂きましたが、正直なところ、北海道の良さを生かした商品もあれば、そうでない商品もありました。今回は、そうでない商品の方が多かったかもしれません。私は「食のプロ」として、わざわざ札幌まで呼んで頂いたのですから、当たり障りの無い言葉でお茶を濁すのは失礼だと思い、自分が商品開発の責任者になったつもりで、ズバリとコメントさせて頂きましたので、かなり驚きの表情をされていた方もいらっしゃいましたね(笑)。
「北海道の良さを生かしていない商品」とは、どのような物かと言いますと、海外から輸入した原材料を含め、とにかく、ゴチャゴチャいじり回して、添加物(クスリ)まみれの「食の本質から逸脱した、何の個性も無い商品」、つまり、低価格競争に勝つことだけしか頭になくて、その商品の何を食べさせたいのかが分からない商品です。そのような商品を購入する消費者は、価格しか見ていませんので、他に10円でも安い商品があれば、そちらに行ってしまうのです。コストを下げるのには、限界がありますし、そこには、多くの犠牲が出てきます。私が提言したいことは、そんな血みどろの競争をせずに、「他には無い北海道らしさを前面に出した商品開発」をするべきだということです。「ナンバーワンではなくてオンリーワン」を目指すべきなのです。3・11以後、消費者の価値観も大きく変わってきました。時代は、どんどん変化しているのですから、世の中の動向を常に察知して、商品も進化させて行かないとダメなんですね。私は、世界90ヶ国以上に伺い、世界の動向をいつも肌で感じています。我々が思うよりも、世界の動きは早いのです。
「北海道らしい個性的な商品」もいくつかありました。「パリパリ昆布」というおつまみは、一切の合成添加物を使っておらずに、本当に美味しかったです。「北海道の昆布って、すごく美味しいね!」と言って頂ける商品だと思います。「そのまま食べる黒豆(地豆)」も、美味しかったですね。ほんのりとしたコクと甘味があるのですが、砂糖不使用で、地元産の美味しい馬鈴薯のでんぷんをまぶして、美味しさをアップしているのです。この商品は、少しだけアミノ酸(化学調味料)を加えていましたので、次回は、アミノ酸不使用のサンプルを作って頂くことをお願い致しました。私からの提案で、トウモロコシのパウダーをまぶしたバージョンやカボチャのパウダーをまぶしたバージョンも作って頂きます。こうなってくると商品開発がとても楽しくなり、みなさんが笑顔で仕事出来るようになるのです。他にも、「北海道らしい商品」がありましたが、開発途中の物もありましたので、完成しましたら、みなさんにも、自信を持って御紹介させて頂きますね。北海道には、まだまだ、世界に誇れる素晴らしい食文化や食材があります。まずは、それに気づいて頂き、御先祖様に感謝しながら、自信を持って、いい形で、その食文化を後世に残そうと考えたら、商品開発のヒントは、必ず見つかると思います。北海道のみなさん、頑張りましょうね!


札幌市内・時計台近くのホテルが、今回のセミナー会場でした

大通り公園も雲ひとつ無い快晴でした。屋台の「焼きトウモロコシ」
が美味しそうでしたね

2日間で、道内12社様の商品(食料品)に対して、試食とアドバイス
をさせて頂きました

地元テレビ局や北海道新聞社の取材を受けながら、熱の込もった御指導をさせて頂きました

まだまだ改良の余地はありますが、とても美味しい「ラーメンまんじゅう」2種類でした

セミナー終了後の懇親会でも「レベルアッフ゜のヒント」をテーマにお話しさせて頂きました

懇親会が終わり、外に出ますと「テレビ塔」も御覧のようにライト
アップされていました

ススキノで軽く飲みましたが、「利尻産の海水うに」が、最高に美味しかったですね

北海道らしく「喜多里」というメークインで作った焼酎のロックも美味しかったです!


2012年07月31日

札幌近郊の有機農園は、素晴らしい「フルーツの宝庫」でした

7月下旬に、札幌近郊にある「有機栽培の農園」を訪れました。まずは、「とうもろこし畑」を見せて頂きましたが、どこまでも続く広大なとうもろこし畑に、「雄大な北海道らしさ」を実感致しました。農園の方のお薦めで、その場で、生のまま、かじらせて頂きましたが、とても甘くて美味しかったですね!新鮮なとうもろこしは、生でも美味しいことを初めて知りました(笑)。
「サクランボ」の木々も見事でした。真っ赤に完熟したサクランボは、「水門」という銘柄で、食べてみますと、甘味と酸味のバランスが良く、食べ始めると止まらなくなる程の美味しさでした。その他にも、大粒の「佐藤錦」をはじめ、「黄色いサクランボ」まであって、どれも本当に美味しかったですね。「梅の実」や「プラム」もありましたが、こちらは、まだ青く、これから完熟してゆくのが、すごく楽しみです。ハウスの方では「メロン」も、数種類、栽培されていましたが、愛情を込めて、とても丁寧に栽培されていることが、よく分かりました。「ブルーベリー」も、愛らしい実をたくさんつけていましたね。粒も大きく、完熟したものは、とても美味しかったです。
有意義で楽しかった試食を終え、中山峠の方に行きましたら、とても興味深い「ローカルな食材」を売っているプレハブのお店がありましたので、立ち寄ってみました。まずは、私も大好きな「山わさび」を発見し、早速、購入しましたし、「アカシアのハチミツ」も買いました。「アカシアのハチミツ」と言いますと、辻調理師専門学校時代に、ちょっとした伝説を作ってしまった思い出があります(笑)。それは、フランス三ツ星レストランの超有名なシェフの特別授業の時だったのですが、最前列に座った私は、事前に質問事項をたくさん用意していたにも関わらずに「神様」を目の前にして舞い上がってしまい、「メイジヤ(明治屋)のではダメですか?」と、真剣に質問してしまったのです。通訳をしていた辻調の先生は、呆れた顔をして「お前、なにを言いだすんだ!」という顔をしていましたし、教室中が、大きくどよめいたのをはっきりと覚えています。通訳の先生が、何とかフォローして下さり、事無きを得ましたが、その有名シェフは、授業の最後に、熱心に質問をした(?)私を指名し、特別に試食させて下さったことが、一生の思い出になっています。そして、先日、辻調に伺った時に、28年前の「その話題」になり、先生方からは「小暮!いまだに伝説として語り継がれてるでぇ」と言われてしまいました(笑)。まぁ、どんなエピソードでも、覚えて下さっているのは、嬉しいことですよね(笑)。

どこまでも続く広大な「とうもろこし畑」で、記念の1枚です。北海道は、本当に素晴らしい
「食材の宝庫」ですよね!

「サクランボ農園」には、数種類の美味しいサクランボが栽培されていました

真っ赤に完熟して、今が食べ頃の「水門」という品種のサクランボです

「プラム」は、まだ青く、もうしばらくしてから、旬を迎えます

「メロン」も、数種類、愛情を込めて丁寧に栽培されていました

「ブルーペリー」の可愛らしい木々も、たくさん植えられていました

「ブルーベリーの実」は、宝石のような色・形をしており、大粒で美味しかったですよ

中山峠のローカルなお店で「山わさび」や「地豆」等、興味深い食材をたくさん見つけました

28年前に辻調理師学校で「伝説」を作るきっかけとなった「アカシアのハチミツ」を見つけ
思わず購入致しました(笑)

白樺の木に寄生するキノコ「カバノアナタケ」です。とても高価な物で
煎じて飲みますと免疫力を高め、抗ガン作用もあるそうです。

2012年08月02日

28年前に過ごした「想い出一杯の大阪」を久々に満喫しました

28年前に、大阪・阿倍野の辻調理師専門学校(略して辻調)に1年間通っていた私にとりまして、大阪は「心のふるさと」でして、いつでも「初心」を思い出させてくれる、楽しい想い出がたくさん詰まった「パワースポット」なのです(笑)。
先月、仕事で、久々に大阪を訪れた際に、「その懐かしの場所」を歩いてみましたので、気楽に読んで頂けましたら有難いです。
まずは、「黒門市場」です。ここには、関東では見たこともない「関西ならではの高級食材」もたくさんありますので、辻調在学中には、何度も仲間と訪れて、食材の勉強をさせて頂きました。特
に、卒業料理展用にテリーヌを何本も作った時には、先生方の試食審査があるわけでもないのに、わざわざ「天然ヒラメ」を何キロも注文したことを忘れられません(笑)。今から思えば、とても高価な出費で、もっと安い魚でも良かったのにと思いますが、それだけ当時は「純粋でひたむき」だったのですね(笑)。
「道頓堀」も、当時は「大阪らしさ」が凝縮していて、とても楽しい想い出の場所でしたね。久々に訪れてみましたら、グリコの看板をはじめとして、昔からあった物は、すっかり減ってしまい、オシャレで今風の看板や建物ばかりが目立っていました。すごく寂しい気もしますが、これも時間の流れだから、仕方ないですね。「えびす橋」に立ち、脇の靴屋の店員さんにカメラのシャッターを
押してもらったのですが、「御兄さん、どこから?」と、気軽に声をかけてくれるあたりは、フレンドリーで大阪らしいなと思いました。
えびす橋から見て、ものすごく目立つ遊園地の観覧車のような建物がありましたので、近づいてみましたら、何と「ドンキホーテ」だったのですが、この派手さは、大阪ならではですよね。「コナモンミュージアム」をはじめ、飲食店から薬局に至るまで、色々なお店の看板が立体的で派手なのも大阪らしくて、久々に見る「インパクトの強さ」でした(笑)。
「道頓堀」と言いますと、「くいだおれ太郎くん」が有名ですが、もう引退して、ここにはいないと思っていましたら、旧くいだおれ会館から30mほど行ったところに「節電モード」で立っていて、まさかの再会に感動致しました。この日も、相変わらずの人気者でして、カメラを持った大勢の観光客に囲まれていましたね。
お昼になり、道頓堀から「天王寺」に移動致しました。ここには、どうしても立ち寄りたい「餃子の王将」があるからです(笑)。28年前の辻調時代には、学生専用の民間の寮(辻調直営ではありません)に入っていたのですが、どうも食事が美味しくなくて、食が細り、どんどん痩せてしまいました。顔色も悪くなり、辻調の先生から病院に行くことを勧められたのですが、町医者の先生が面白い方で、「王将の餃子を毎日食べなさい」と言うのです。私は、その教えを守り、ほぼ毎日、天王寺駅前の王将に通って「餃子」を食べ、無事に辻調を卒業することが出来ました。それからは、関西に来ると必ず「餃子の王将」に入ってしまうほどの大ファンなのです。この日も、私の指定席である13番テーブルに座り、「葱・ニンニク多めのマーボ豆腐」と「両面焼きの餃子2人前」を特注し、ビールを飲みながら、至福の時間を過ごさせて頂きました(笑)。
ほろ酔い加減で、次に向かったのは、阪神対巨人戦が行われる甲子園球場でした。阪神梅田駅に着きますと、すでにタイガースのユニホームを着たファンがたくさんいて、ここから、応援はスタートするのですね(笑)。甲子園では、心地良い浜風を肌で感じながら、熱狂的なタイガースファンの応援を見るのが大好きなのです。球場は、外観がきれいになりましたが、昔からの応援グッズや食べ物は相変わらずの人気で、私も、1皿500円の「名物・甲子園カレー」を食べましたが、懐かしい味でしたね。試合は、白熱した熱戦で、とても面白かったです。久々の大阪を満喫することが出来て、本当に楽しい1日でした。


「黒門市場」には、関西の高級食材もあり、辻調時代には、よく通って勉強しました

「道頓堀」には、大阪らしさが凝縮していて、とても好きな場所のひとつです

「えびす橋」に立って記念撮影しましたが、だいぶ雰囲気は変わっていましたね

「道頓堀川」で一番目立っていたのが「ドンキホーテの観覧車」でした

「コナモンミュージアム」が新しく出来ていましたが、看板がかなり
派手ですよね

思いがけずに「くいだおれ太郎くん」と再会することが出来て嬉し
かったです(笑)

辻調時代に毎日通った、懐かしの「餃子の王将・天王寺駅前店」です

なぜか私の指定席である13番テーブルから見た店内ですが、当時の様子そのままですね

私がよく特注していた「葱・ニンニク多めのマーボ豆腐」と「両面焼き
の餃子2人前」です

阪神梅田駅から熱狂的なタイガースファンの応援はスタートするのですね(笑)

日本酒をはじめ、お弁当からオニギリに至るまで、タイガースのロゴが入っているのは
さすがですね

伝統の一戦、阪神対巨人戦は、いつも満員の観衆の中、盛り上がって楽しいですよ

この日は、初めて「アルプススタンド」で観戦しましたが、浜風が心地良かったですね

トッピング無しで1皿500円の「名物・甲子園カレー」は、とても懐かしい味でした

両軍のファンが仲良く並んで応援出来るのも「アルプススタンド」の良さですね

7回には、甲子園名物の「ジェット風船」も夜空を舞いました。ドームでない球場の良さですね!


2012年09月03日

福島県から「日本一安全で美味しい日本酒」が届きました

私も日頃から応援させて頂いている福島県の老舗・造り酒屋さんから、「日本一安全で美味しい日本酒」を送って頂きました。
福島県の生産者みなさんは、風評被害にもめげずに、厳しい検査基準を設け、「福島産イコール日本一安全なブランド」と言われることを目標に、日々、明るく頑張っていらっしゃいます。
「あした福の島」、「明日への架け橋」。夢のあるネーミングですよね!福島県を含めた東北地方の再生無くして、日本の活性化は出来ないと思っていますので、是非、みなさまの御協力のもと、「日本の絆の底力」を全世界に発信して行きましょう!御声援を宜しくお願い致します(^_^)v


「爽やかで福与かな味わいの日本酒」が福島県から届きました
「コグレ流オリーブオイルクッキング」との相性も抜群ですよ!

2012年09月10日

天草市牛深漁港は「海の恵みの宝庫」でした

8月下旬に、熊本県天草市に伺い、天草市と上天草市の中学校の家庭科の先生方を対象に「オリーブ授業」をさせて頂きました。
その前日には、食材の仕入れを兼ねて、牛深漁港を御案内して頂き、改めて「天草は、海の恵みの宝庫である」ことを実感致しました。
本渡の宿舎を早朝5時前に出発し、約1時間かけて漁港に到着するやいなや、朝6時からの「競り」が始まる直前の岸壁の活気に釘付けになりました。御家族で操業していらっしゃるという小型漁船が、次々に岸壁に横付けされると、船底の水槽から、これでもかというほどの新鮮な魚が、容器に移し替えられ、市場内に運び込まれて行きます。そして、サイズを測り、同じ大きさごとに分けて行く作業まで、すべて、漁師さん達の仕事でした。特に、黙々と働く「お母さん達の頑張り」には、感動致しました。天草の女性は、本当に、よく働きますね!
仕事の合間のお母さん達と、少しお話させて頂きましたが、やはり、「後継者不足が悩み」だそうです。まだ、夏場はいいですけれど、寒い冬場は、厳しい仕事ですし、命懸けで頑張っても、「買い叩かれてしまう」のが辛いそうです。次代を担う後継者が、遣り甲斐や夢を持てるようにして行かなくては、「日本の食文化の将来は危うい」ですから、何とか、牛深も活性化出来るような方法を考えなくてはいけませんね。
「競り」が一通り終わりましたら、今度は少し離れた対岸にある漁港で、大型漁船の水揚げを見せて頂きました。こちらでも、小さな「いわし」、「きびなご」から、大型の「シイラ」に至るまで、様々な魚種を大量に見ることが出来ました。水揚げ量が多い分、作業も迅速さを求められますので、岸壁には、ベルトコンベアが設置され、こちらでも、ベテランの女性達による手早い作業で、次々に魚の仕分けがなされていました。
市場の見学の後には、漁港近くの「雑節工場・丸西(株)様」にも伺いました。「鰹節」は、鰹を燻して乾燥させた物ですが、鰹以外の魚を燻して作った物を「雑節」と言うそうでして、牛深は、「雑節生産量日本一」なのだそうです。こちらでは、「うるめいわし」、「かたくちいわし」の小魚から、「サバ」、「トビウオ」等々、色々な種類の「雑節」を作っていて、翌日の「オリーブ授業」のために、全種類の雑節を頂いてきました。
牛深と言いますと「焼きかまぼこ」も、有名ですので、地元で人気の練り物屋「金中商店様」にも伺いました。
地元産の鮮魚にこだわり、手作りの良さを生かした「かまぼこ」は、そのまま食べても、とても美味しかったですが、翌日の授業では、「オリーブオイルと醤油」をかけて食べて頂こうと思いました。
今回が、初めての牛深でしたが、「日本の伝統的食文化」に欠かせない大切な食材がたくさん有り、本当に「海の恵みの宝庫」だと思いました。朝早くから御案内して下さった関係者のみなさまには、心より御礼を申し上げます。本当に有難う御座いました。
帰りには、遅い昼御飯を頂くために、鬼池フェリー乗り場近くの民宿「光浜荘さん」に立ち寄り、私が御指導させて頂いた「オリーブちゃんぽん」を久々に頂きました。ガーリック風味のオリーブソースをかけて食べるのですが、これが、本当に絶品なのです。ちなみに、こちらで出している特別メニュー「ブイヤベース」も、かつて、私が御指導させて頂いたのですが、本場を凌ぐ、その美味しさに、わざわざ東京から食べに来る御客様もいらっしゃるそうです。私の目標は、このようなお店を、上天草を含めた天草全体に、もっともっと増やすことなのですが、それが実現出来れば、地元での魚介類の消費量も増えると思いますし、観光面での活性化にもつながるのではないでしょうか。「魅力的な天草」を、さらに輝かせるために、これからも、「食を通して」頑張りますので、宜しくお願い致します。


「牛深漁港」には、初めて伺わせて頂きました

小型漁船から水揚げされた、大量の鮮魚(イサキ)に、嬉しくなってきました

漁師さん自ら、市場内に運び込み、1尾ずつ魚の大きさを選別していきます

魚の大きさを選別するための「市場版・物差し」の数々です

1本釣りの大きな「真鯛(5kg位)」も水揚げされていました

関東では珍しい新鮮な「キビナゴ」も、大量に「競り」にかけられていました

「種類豊富な活魚」の競り風景です

大型漁船からは、大量の「いわし」が水揚げされていました

大量の魚を手早くさばくために、ベルトコンベアーで流れ作業していました

流れ作業で次々に箱詰めされる「地魚」を持って、会心の笑顔です

牛深漁港近くの「雑節加工場・丸西(株)様」を見学させて頂きました

出来立ての「雑節(サバ節)」を持って、丸西社長様と記念の1枚です

地元で人気の焼きかまぼこ店「金中商店様」に伺いました

近くの海の駅で、「焼きかまぼこの詰め合わせ」も売っていました

民宿・光浜荘さんの「オリーブちゃんぽん」は、何度食べても美味しいですよ!

光浜荘さんでは、生簀用の「ウキ」で作った「クマもん」が出迎えてくれました(笑)


2012年09月11日

天草、上天草市の中学校・家庭科の先生方に「オリーブ授業」をさせて頂きました

猛暑が続く8月下旬に、熊本県天草市五和町のコミュニティーホール「おおくす」を会場にして、天草市・上天草市の中学校・家庭科の先生方を対象に「オリーブ授業」をさせて頂きました。
まずは、「オリーブ全般のお話」からスタートし、実際に地元産の食材を使った「オリーブオイルクッキング」10品を、アドリブを交えながら、楽しい雰囲気の中で、作らせて頂きました。
前日には、早朝から牛深漁港に伺い、「鮮魚」はもちろんのこと、「練りウニ」や「雑節」、「焼きかまぼこ」、「すりみ」に至るまで、本当にバリエーションに富んだ食材を頂いて来ましたので、私自身も創作意欲が掻き立てられ、とても有意義で楽しい授業となりました。
今回の「オリーブ授業」の模様を、料理写真を交えながら解説させて頂きますので、みなさまも「オリーブオイルクッキングのコツ」を、何かしら掴んで頂けたら嬉しく思います。
10月からは、ほぼ毎月、各学校に伺わせて頂き、直接、お子さん達を対象にした「オリーブ授業」もさせて頂きます。目を輝かせた、明るく元気なお子さん達に会えることは、本当に楽しみです。
少しでも、食を通して、お子さん達に「夢」や「目標」を持ってもらえたなら、こんなに嬉しいことはありません。
この素晴らしい御縁を作って下さった天草市、上天草市の関係者のみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。心より御礼を申し上げます。本当に有難う御座いました。


家庭科の先生方を対象にした「オリーブ授業」は、「なぜ、オリーブオイルなのか?」のお話
からスタートしました

「天草産の食材の素晴らしさ」、「地産地消の大切さ」の御説明をしているところです

ここに並んでいる調味料、食材は、すべて「天草産」です。素晴らしいですよね!

前日に牛深漁港で頂いた「鮮魚の数々」も、惜しみなく使わせて頂き、感謝、感激です!

「オリーブ授業のメイン」、これから「玄米」に、オリーブオイルを
入れて炊くところです

炊き上がった「オリーブ玄米」です。美味しくて、「デトックス作用に優れた逸品」です

「鰹の刺身」には、まず軽く塩を振り、オリーブオイルをかけるのがポイントです

醤油とオリーブオイルを1対3の割合でかけた「鰹の和風カルパッチョ」です

ゆず胡椒を適宜塗り、オリーブオイルをかけた「鰹の和風カルパッチョ」です

「切干大根」は、まず、和風出汁で軽く煮て、味を馴染ませるのがコツです

出汁を切り、オリーブオイルを絡ませた「オリーブ風味・切干大根サラダ」です

とても美味しく出来た「切干大根サラダ」を持って、会心の笑顔の1枚です(笑)

牛深名物「焼きかまぼこ」に、オリーブオイルと醤油を1対1でかけます

「焼きかまぼこ」とオリーブオイル、醤油の相性は、とてもいいので、お試し下さいね

バケットに「練りウニ」とオリーブオイルを塗って食べると、すごく美味しいですよ!

「ざく切りキャベツ」に、醤油とオリーブオイルを合わせたシンプルサラダです

「和風出汁」は、「雑節」数種類と「昆布」で取ると、すごく美味しいですよ。ザル漉しして
「アオサ」と「長葱」を加え、仕上げにオリーブオイルを適宜加えます

「白身魚のすり身」にオリーブオイルをかけてマリネしておきます

「白身魚のすり身」をフライパンで焼くだけで、とても美味しいですよ

「きびなご」には、塩・胡椒を振り、オリーブオイルをかけておきます

「きびなご」は、多めのオリーブオイルで素揚げするように焼きます

「きびなご」の下には、オリーブオイルでソテーしたキャベツを敷きます

「シイラ」のフィレには、塩・胡椒を振り、オリーブオイルでマリネしておきます

「シイラ」のソテーには、味噌とオリーブオイルを合わせたソースをかけます

受講して下さった天草、上天草市の中学校「家庭科の先生方」と記念の1枚です

「試食会」には、天草市の関係者のみなさまにも御参加頂き、かなり盛り上がりました

すべて、天草産の食材が主役の「オリーブオイルクッキング」の数々です

2012年09月13日

「味噌だまりオリーブオイルソース」と「上越野菜」で、上越市を活性化させるプロジェクトがスタートしました

6月中旬に新潟県上越市に伺い、味噌作りの老舗「山本味噌醸造場」様からの御依頼で、伝統的製法による味噌作りの工程で出る上澄み液「味噌た゛まり」を使った「和風オリーブオイルソース」の商品開発をさせて頂きました。
上越市といいますと、知る人ぞ知る「上質な発酵食品の名産地」なのですか゜、さらにその知名度を上げ、「日本人の健康作りに欠かせない発酵食品で上越市全体を活性化させたい」との「熱い想い」を山本幹雄専務様から直々に伺い、私も心動かされまして、この御指導が実現したのです。
「味噌だまり」と「オリーブオイル」は、1対3で合わせ、そこに煮切った味醂を少し加えれば、美味しい「和風オリーブオイルソース」が完成するのですが、「味噌だまり」自体に旨味と甘味、コクが凝縮されていますので、作り方はシンプルながら、「とても味わい深い逸品」になったと思います。
そして、昨日(9月12日)、2回目の御指導で上越市に伺ったのですが、「味噌だまりオリーブオイルソース」と、古くから上越の食文化を支えてきたブランド野菜である「上越野菜」を組み合わせることで、まずは、地元のみなさまにも「味噌だまりオリーブオイルソース」の美味しさ、素晴らしさを知って頂こうと、「上越野菜」を使ったレシピ開発をさせて頂きました。
使わせて頂いた「上越野菜」は、この時期に揃う「高田白瓜」、「仁野分生姜」、「正善寺みょうが」、「頸城(くびき)おくら」、「ばなな南瓜」、「錦糸瓜」、「ずいき」、「丸茄子」の8種類でしたが、どれも「生命力に満ちた素晴らしい物」ばかりでしたので、大いに創造意欲が掻き立てられ、御料理の作り甲斐がありました。
会場には、生産者のみなさま、JA様、市役所のみなさまをはじめ、「上越ケーブルテレビ」様や、地元有名新聞3社の記者の方々にも取材にお越し頂きまして、今回のプロジェクトに対する「関心度の高さ」を肌で感じましたし、素晴らしい食材で試作をしていくうちに、「成功への道筋」が、頭の中で鮮明になってきました。
完成した御料理は、全部で7種類でしたが、基本的には、素材とソースの良さを引き立たせるために、必要以上には手を加えずに、シンプルで美味しい「逸品」になりました。
御試食頂いたみなさまからは、「いつもの野菜が、こんなに美味しくなるのですね。家族も喜びます!」とか「毎日食べても飽きないですね。今晩、早速作ってみます!」といった有難いお言葉を頂き、とても嬉しかったです。
いつも思うことなのですが、「まずは、地元の方々に、その土地の伝統的食文化の素晴らしさを知って頂き、実践して頂くこと」が、大切なのです。ややもすると、カッコ良さだけを追求し「遠い都会のマネ」をしてしまいがちですが、「地に足をしっかり付けて、その土地の伝統をしっかり受け継ぐこと」が、何よりもの魅力になり、地域活性化にもつながるのです。
今回の素晴らしい御縁のきっかけを頂いた山本様、そして上越商工会議所の渡部様、上越ものづくり振興センターのみなさまには、心より御礼を申し上げます。本当に有難う御座いました。


全部で16品目が「上越野菜」に認定されていますが、今回は、8種類が揃いました
どれも新鮮、個性的で、生命力に満ち溢れた「素晴らしい野菜ばかり」です!

「上越野菜」の生産者のみなさまに、「料理作りのポイント」を簡単に説明しています

「上越ケーブルテレビ」のニュースコーナーでも、大きく取り上げて頂きました

「上越ケーブルテレビ」様には、上越野菜の下拵えから、丁寧に撮影して頂きました

JA様、市役所のみなさま、地元有名新聞3社の記者のみなさまにも来て頂きました

下拵えでカットした「上越野菜」は、白瓜と丸茄子以外、すべてボイルしておきます

「ずいき(芋がら)」や「みょうが」もボイルしてから、和風出汁に浸けて
おくのがポイントです

「錦糸瓜」は、茹でると、御覧のように、細い錦糸のように、奇麗にほぐれるのが特徴です

どれも、初めて作る物ばかりでしたので、山本さんと味見しながら
仕上げて行きました

「高田白瓜」と「正善寺みょうが」、「仁野分生姜」の浅漬けにソースを合わせました

「丸茄子」は、オリーブオイルで香ばしく素揚げしてから、ソースをかけました

素揚げした「丸茄子」が熱いうちに、軽く塩を振り、ソースをかけているところです

ボイルしてほぐした「錦糸瓜」にソースを加えて、しっかり味を馴染ませます

「錦糸瓜の味噌だまりオリーブオイル風味」の完成です。錦糸瓜とソースの相性の良さを
大絶賛されました!

「頸城おくら」は、大きくても柔らかくて風味があるのが特徴です。ボイルしてから、しばらく
出汁に浸し、ソースと合わせました

地元では「ずいき」は、ボイルして酢漬けにするのが定番ですが、今回は、出汁で煮て味
を含ませてから、ソースと合わせました。「茄子のお浸し」ような味わいで美味しかったです
参加者の中には「ずいき(芋がら)は、戦後によく食べさせられ、美味しいイメージが無かった
けれど、これはすごく美味しくて、イメージが変わりました!」と言う方もいらっしゃいました

「みょうが」は、ボイルして出汁を含ませてから、ソースと合わせました。丸ごと食べても
美味しいですよ!

「ばなな南瓜」は、ボイルしてから出汁で軽く煮て、ソースと合わせました。煮過ぎると、すぐ
に柔らかくなり、水っぽくなりますので、煮加減がポイントになります

これが、究極の「味噌だまりオリーブオイルソース」です
上越市の伝統的食材との相性は、抜群ですよ!

山本さんと、完成した御料理を持って記念の1枚です。これからも、この「万能ソース」の
可能性を追求して行きたいと思います

御参加頂いたみなさまと、完成した御料理の前で、試食中に記念撮影させて頂きました

最後まで丁寧に撮影して下さった「上越ケーブルテレビ」の奥山さん
「山本味噌醸造場」の山本さんと記念の1枚です

2012年09月15日

今年も「ホビークッキングフェア2012」のナビゲーターをさせて頂きました(3)

4月下旬に東京・お台場のビックサイトで3日間に渡り開催されました「ホビークッキングフェア2012」の「ナビゲーター」をさせて頂きました。「ホビークッキングフェア」自体は、今年で5年目、私が「ナビゲーター」をさせて頂いて3年目になりますが、今年は、ホビーショーを含め、3日間で14万人弱と、過去最高の入場者数だったということで、とても有難く、感謝の気持ちでいっぱいです。
昨年の3月11日に津波の被害を受け、今でも風評被害に苦しむ福島県や宮城県、栃木県の生産者のみなさまには、今年も勇気を持って出店して頂き、「ホビークッキング」として、精一杯応援をさせて頂きました。
特に、初日には、福島県出身の「分とく山」野崎洋光料理長様にもお越し頂き、福島県の食材を使った「特別料理講習会」を開催させて頂きました。いつもながらの分かり易い説明と、美味しい試食の数々に、超満員の参加者のみなさまも大満足の様子でした。
私も「ナビゲーター」として、マイクを片手に、各ブースを回らせて頂き、PRさせて頂きましたが、商品が素晴らしいだけに、私の説明にも、つい熱が込もり、さながら、選挙演説のようになってしまいました(笑)。「人が人を呼ぶ」と言いますが、私がしゃべり始めますと、次から次へと御客様が集まり、身動きがとれなくなるほどの大盛況になりまして、おかげさまで商品もかなり売れたようですし、本当に有難かったですね。
「ホビークッキングの絆」は、昨年以上に強いものとなり、これからも、ずっとつながり続けられるように頑張りますので、御声援を宜しくお願い致します。

※ホビークッキングフェアーのレポート(1)、(2)は、5月30、31日にアップしていますので、アーカイブスから、そちらも御覧頂けたら有難いです。


福島県出身の「分とく山・野崎料理長様」にもお越し頂き、福島の安全・安心な食材を使った
特別料理講習会を開催させて頂きました。左からホピークッキングフェア主催者の橋本様、
木村様、野崎料理長様、アシスタントの宇田川さん、福島の食を応援されている(株)パイク
の関根様です。みなさま、それぞれに「福島に対する熱い想い」を持ち、支援活動をされて
いらっしゃいます

本番直前の舞台裏では、福島産の優れた食材を使ったメニューを細かく確認中です

野崎料理長様によるメインステージでの「特別講習会」は、超満員で、感謝、感激です

いつもながらの分かり易いデモンストレーションと試食の数々は、大好評でした

福島県産食材のブースは、「美味しい優れもの」ばかりで、大人気でした

福島県産食材のブースでも、私の「マイクパフォーマンス」は、好評で良かったです

私が、マイクで説明を始めますと、次々に御客様が集まって来て、かなり売れました

宮城県からも、昨年大きな被害を受けた「高砂味噌様」が出店して下さいました

今年は、上質な新商品もたくさん有り、どれも評判が良くて、嬉しかったです

「高砂味噌様」の新商品の数々を、マイクを持って精一杯PRさせて頂きました

今も風評被害に苦しむ栃木県那須塩原からも、優れた商品を持って出店して頂きました

那須塩原のみなさんは、本当に一生懸命で、私のマイクPRにも、かなり熱が入りました

私のマイクPRが始まりますと、那須塩原のブース前は、すごい人だかりで賑わいました


2012年09月24日

函館市・水産物地方卸売市場で「天然マグロの競り」を見学させて頂きました

9月22日から3日間、北海道・函館市を訪れ、「食を通した地域活性化の御手伝い」をさせて頂くための下調べとして、まずは、旧・青函連絡船乗り場近くにある「水産物地方卸売市場」を、函館市農林水産部市場課長・藤谷様の御案内で、見学させて頂きました。
「函館」と言いますと、今から30年前の大学生時代に訪れて以来なのですが、風情ある青函連絡船の汽笛が聞こえていた当時と比べますと、函館駅前も奇麗に整備され、観光名所として有名な「朝市」も、かなりオシャレになっていました。何と言いましても、アジア系の団体観光客が増え、お店の看板に、色々な国の言葉で説明書きがしてあるのが印象的で、30年という時間の流れを感じましたね(笑)。
藤谷様の御好意で、朝6時から始まる「天然マグロの競り」も見せて頂きましたが、これほどまでに、新鮮で見事なマグロがたくさん並べられている様は、かなりの迫力で、見応えがありました。
「イカ釣り漁船」も、岸壁に横付けされ、新鮮なイカが、次々に市場内に運ばれていく様子も見せて頂きましたが、「イカは鮮度が命」ですから、特に、スピーディーに仕分けされてゆき、その手際の良さに、思わず見入ってしまいました。
その他には、これから最盛期を迎える「サケ」や「真ダラ」も、良い物がたくさん有りましたし、「海老・カニ・タコ」や「貝類」も、鮮度が抜群に良かったですね。
市場建物の2階には、知る人ぞ知る美味しい食堂「魚いち亭」が有りまして、一通りの見学の後に、私も食事させて頂きました。私が注文した「天然紅鮭塩焼き定食」は、ワンコインの500円でしたが、ボリューム感があり、塩味がベースの鮭アラのスープも、シンプルながら、とても美味しかったです。こういう食事が、「伝統的な函館の漁師メシ」なんだろうなと思いました。


30年ぶりに訪れた函館空港です。遠くに、夜景で有名な「函館山展望台」が見えていました

赤レンガ倉庫の近くにある「函館市水産物地方卸売市場」を見学させて頂きました

「水産物卸売市場」と「旧・青函連絡船乗り場」は、海岸沿いに並んでいます。この写真は、
産業遺産として保存されている「摩周丸」で、船内の見学もさせて頂きました

「近海物・天然マグロの競り」風景です。本当に函館は「海産物の宝庫」だと思いました

マグロも、これだけ並ぶと迫力が有りますよね!「鮮度が命」ですから「競り」は、アッと言う
間に終わり、完売しました

こちらでは、色々な料理に使われる「北海水ダコの頭」も、たくさん売られていました

こんなに新鮮な「生のホッケ」が見られるのも、北海道・函館ならではですよね!

ずいぶん立派な「真鱈」ですが、「助そう鱈」を含め、これから最盛期に入っていきます

川に溯上する前に「海で獲れた鮭」は、味も良く高級品ですが、これから収穫が増えます

「活けのヒラメやカレイ」は、函館でも人気があり、高値で取引きされます

すでに箱詰めされた「道内産サンマ」や「ハタハタ」、「ニシン」、「イワシ」も、かなり有りました

市場脇の岸壁には、「イカ釣り漁船」が横付けされ、「新鮮なイカ」が陸揚げされていました

「新鮮なスルメイカ」は、透明感があり、赤茶色に輝いていました

市場内で人気の食堂「魚いち亭」で、市場見学後に「美味しい朝食」を頂きました

ワンコイン500円の「天然紅鮭の塩焼き定食」は、「とても素朴な漁師メシ」のイメージでした


2012年09月26日

函館名物「朝市」は、とても楽しい「食のワンダーランド」でした

9月22日から3日間、北海道・函館市を訪れ、「食を通した地域活性化の御手伝い」をさせて頂くための下調べをしてきました。そのレポート第2弾は、「函館名物・朝市」の最新情報です。
「函館」と言いますと、今から30年前の大学生時代に訪れて以来なのですが、風情ある青函連絡船の汽笛が聞こえていた当時と比べますと、函館駅前も奇麗に整備され、観光名所として有名な「朝市」も、かなりオシャレになっていました。何と言いましても、アジア系の団体観光客が増え、お店の看板に、色々な国の言葉で説明書きがしてあるのが印象的で、30年という時間の流れを感じましたね(笑)。
30年前に訪れた「青空朝市」は、四角いスペースに簡易な屋根が付いたくらいでしたので、「建物」という感じではありませんでしたが、今回訪れた同じ場所には、オシャレな建物が立ち並び、昔の面影は、まったく無くて、少し寂しい気もしましたが、市場のみなさんの「元気の良い掛け声」だけは、昔と変わらずに活気があって、とても嬉しかったです。
「函館・朝市」と言いますと、まずは「カニ」や「イカ」をイメージしますが、生け簀内で、元気よく生きているものも多く、観光客のみなさんは、大喜びでした。中には、「イカ釣り」をさせてくれるお店もあり、私もチャレンジしてみましたが、とても難しくて、収穫はゼロでした(笑)。
殻が大きい「黒ホッキ貝」や「真ツブ貝」、厚岸産の見事な「天然牡蠣」、北洋産の「天然紅鮭」等が、氷の敷かれた店先に並んでいる風景は、実に圧巻で、ワクワクしてきますが、観光客に一番人気があったのは、やはり、その場で焼いて食べさせてくれる「実演販売のお店」でしたね。
「帆立貝」や「アワビ」は、その貝殻を器にして、食べ易くカットしたプリプリの身を焼いてくれるものですから、その周囲には、とても美味しそうな匂いが立ち込め、どんどん、観光客が集まって来ました。特に、アジア系外国人に人気が高く、中国語や韓国語が飛び交うこの場所は「一体どこなのだろう?」と錯覚してしまうほどでした(笑)。焼き立ての貝類を嬉しそうに持ち、カメラに向かってポーズを取る姿は万国共通のようで、実際に、私も、海外でよくやりますので、思わず微笑んでしまいました。
青果コーナーでは、「赤肉メロン」や「とうもろこし」、「ジャガイモ」がたくさん売られていましたね。「メロン」も、その場で食べられるようにカットして売られていましたし、注文する度に作ってくれる「メロン100%のジュース」や、濃厚な「メロンソフトクリーム」、「メロンゼリー」等も、本物の味がして、とても美味しかったです。
その他には、私の得意分野である「工夫を凝らした加工食品」を売るお店や、「海鮮丼」の専門店もたくさん有りましたが、そちらのレポートは、次回にさせて頂きますので、御期待下さいませ。


これも「ゆるキャラ」でしょうか?函館・朝市名物「イカール星人」と記念撮影しました(笑)

かつての「青空朝市」があった場所は、とてもオシャレな「室内市場」に変身していました

函館・朝市のイメージと言えば「カニ」ですよね。色々な種類・大きさがありました

店先の生け簀で元気に生きている「カニ」も、たくさんあり、観光客に人気でした

生け簀で泳いでいる「イカ」を釣らせてくれるサービスもあり、盛り上がっていました

苫小牧産の大きな「黒ホッキ貝」や、厚岸産の立派な「天然牡蠣」もありました

東京では「むき身」が殆どですが、函館ならではの、大きな「殻付きツブ貝」です

味の良い北洋産の「天然紅鮭」が揃うのも、「海産物の宝庫・函館」ならではですね

「天然紅鮭」の試食販売風景です。家族連れが多く、子供達も大喜びの様子でした

「珍味・北海水タコのスモーク」です。スライスして食べると美味しいですよ

「帆立貝」や「アワビ」、「カニ足」を焼いて食べさせてくれるお店は、大人気でした

「ウニ」は、殻を器にして、ダイナミックに、このまま食べるのが最高ですよ!

アジア系の外国人観光客のみなさんから、次々に外国語で注文が入っていました

「青果コーナー」では、「赤肉メロン」や「とうもろこし」が、たくさん並んでいました

「男爵ジャガイモ」が、道端に山積みされているのも「北海道らしい」ですよね

その場で食べられるように用意された「カットメロン」も、甘くて大人気でしたよ

その場で作ってくれる「メロン100%ジュース」や「メロンゼリー」も、濃厚で美味しかったです

2012年09月27日

函館の食文化を探るために、地元の有名店を食べ歩きました

9月22日から3日間、北海道・函館市を訪れ、「食を通した地域活性化の御手伝い」をさせて頂くための下調べとして、「地元の方々お勧めの有名店」を食べ歩いてみました。
まずは、テレビで何度も紹介され、超有名な、函館駅前の朝市会場に隣接する「どんぶり横丁」に行ったのですが、どこも似たりよったりで、「ここに入りたい!」という直感が湧かずに、思わず苦し紛れで、近くの土産物屋のおばちゃんに、お勧めを聞いてみましたら、意外な返事が返ってきました。「海鮮どんぶりなんて、ただ刺身を乗せただけで、値段も高いから、私らは、まず食べないねぇ」とのこと。確かに、その通りだと思いましたが、「では、どこがお勧めですか?」と聞きましたら、「ここから、函館山方面に10分位歩くと、赤レンガ倉庫が有って、その中の<まるかつ水産>という回転寿司は、回転寿司としては、やや値段は高めだけれど、鮮度抜群で美味しいよ!」とのこと。結局、「朝市のどんぶり」は、食べずに、「まるかつ水産」に直行致しましたが、確かに「まるかつ水産」の寿司は、はるかに回転寿司のレベルを超えていて、感動の連続でした。このお店が船橋にあったら、毎日通ってしまうかもしれませんね(笑)。
次に伺ったのは、函館山の麓にある、創業開始が昭和10年の老舗「来々軒」です。ここは、入り口の「レトロさ」に惹かれて、衝動的に入ったお店なのですが、ウエイトレス役のおばちゃんが、とてもチャーミングで、このお店が長続きしている理由のひとつだろうなと思いました。周りのお客さん達は、塩ラーメンを頼んでいましたが、なぜか「この内装に合うのは、オムライスしかない!」と思い、オムライスを注文しました。ここのオムライスは、とてもシンプルながら、子供の頃を思い出す味で、しみじみ美味しかったですね。
今度は、函館駅前に戻り、かつて、ロックグループ・グレーのみなさんも通っていて、マクドナルドよりも人気が高いというハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」に行きました。ここの人気№1「チャイニーズチキンバーガー」と「ホタテフライバーガー」を注文しましたが、両方とも、すごいボリュームでびっくりしました。しかも、かなりソース(たれ)の味が濃いのです。これでは、せっかくの素材の持ち味が生かされないのではないかと思い、地元のみなさんにお聞きしましたら「濃い味は、函館の伝統かもしれません」とのこと。思わず、函館の子供達の健康状態が気がかりになってしまいました。また、ある方にお聞きしましたら、これだけ、地元では、近海で水揚げされるイカをはじめ、新鮮な海の幸に恵まれているのに、学校給食の現場では、冷凍のイカリングや輸入物の海産物を使っているとのことでした。
子供達は、将来の日本を背負う「大切な財産」なのですから、我々大人が、「正しい食」に導いていかなければなりません。しかし、全国的に「子供達を取り巻く食の現状」は、どうも逆行しているように思います。アトピー、アレルギー、子供の成人病・・・etc。このままでは、絶対にいけませんよね。これだけ豊かな「自然の恵み」という財産がある函館で、「食育」を含めた「食を通しての地域活性化」が実現出来なければ、他の地域では、もっと出来ないと思います。是非、函館で、「成功事例」を作り、全国へ、その道筋を発信して頂きたいと思います。そのためのお手伝いでしたら、私も喜んでさせて頂きますので、函館市関係者のみなさま、宜しくお願い致します。
函館最後の夜に、スペイン創作料理のレストラン「バスク」に伺いました。深谷シェフが愛情込めて作って下さる一皿一皿が心に響きました。地元産の食材を丁寧に料理されるシェフの姿勢から、改めて「初心」を思い出すことが出来ました。「テクニックよりも、素晴らしい食材に、時間と愛情を込めること」が、一番大切なのですね。このことは、「子育て」にも通じるのではないでしょうか。心が温かくなった函館最後の夜でした。御案内して下さった、関係者のみなさまには、心よりお礼を申し上げます。本当に有難うございました。


まずは、メディアにもよく登場する、函館朝市に隣接する「どんぶり横丁」に伺いました

どんぶり屋さんのショーウインドーには、たくさんの海鮮丼のサンプルが有りました

赤レンガ倉庫街にある回転寿司「まるかつ水産」は、いつも超満員
の人気店です

「まるかつ水産」の、かなりインパクトのある看板をあちこちで見かけました

「まるかつ水産」の店内です。かなり新鮮で魅力的な寿司の数々に感激しました

「さんまの炙り」は、本当に美味しくて、回転寿司のレベルをはるかに上回っていました

ライトの関係で、茶色っぽく見えますが、とても甘くて美味しい「イカのにぎり」でした

函館山の麓にある、創業・昭和10年の「来々軒」は、地元民にも愛
されています

向かい合わせの赤くレトロなシートとテーブルが、たまらなく素敵な店内でした

迷わずに頼んだ「オムライス」は、昔懐かしい味がして、とても嬉しかったです

函館駅近くの超人気バーガー店「ラッキーピエロ」の人気の秘密も探りました

人気№1の「チャイニーズチキンバーガー」は、かなりのボリューム感で、味も濃かったです

「ホタテフライバーガー」も、かなり濃いソース(タレ)の味で、素材の持ち味が生かされて
いなかったのが残念ですね

「地産地消」を実践している創作スペイン料理のレストラン「バスク」は、予約でいっぱいの
人気店です

「前菜の盛り合わせ」ですが、どれも愛情が込められた逸品ばかりで感激しました

深谷シェフ手作りの「極上の生ハム」を、シェフ自らスライスして頂き
ました

脂肪分が溶けかけているのが、「高品質の証」ですが、ヨーロッパでも少ないですね

バケットに乗せて食べると、口の中でフワッと溶け、最高の味わいでした

バスク地方の名物料理「イカスミソースをかけたヤリイカ」は、本場を凌ぐ美味しさでした


2012年09月30日

「函館山の絶景」と、「食の祭典・函館グルメサーカス」を堪能させて頂きました

9月22日から3日間、北海道・函館市を訪れ、「食を通した地域活性化の御手伝い」をさせて頂くための下調べとして、赤レンガ倉庫街にある「豊かな自然の恵みを活かした御土産屋さん」や、函館駅周辺で開催されていた大規模な食のイベント「函館グルメサーカス」に伺い、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
また、「日本3大夜景」のひとつとして有名な「函館山からの絶景」も、昼間に見ますと、夜とは違った迫力、美しさがあり、とても素晴らしかったですので、こちらの御紹介もさせて頂きます。
まずは、「函館山展望台」ですが、函館駅前からスタートし、超人気の朝市や赤レンガ倉庫街を見ながら歩いていくうちに、「ロープウェー乗り場」に到着致します。函館山に登るのは、30年ぶりでして、しかも前回は、夜でしたので、ロープウェーから見える周りの景色がとても新鮮で、感激致しました。
展望台から見える海岸線は、左右ほぼ同じようなカーブを描いており、私が大好きなスペイン・バスク地方のサンセバスチャンにある「コンチャ(貝殻の形をした)海岸」を思い出しました。函館の地形は、そういう意味では、まさしく「ダブル・コンチャ海岸」ですね!
函館山の麓には、異国情緒漂う教会や、レトロな建物が多く、小路の脇では、スケッチを楽しむ方々もいらして、そんな風景を見ながら、目的地を定めずに「ブラリ歩き」するのも楽しいですね。
「函館グルメサーカス」の会場に到着しますと、どこのブースも、大盛況の人だかりでした。地元関係者のみなさんに御案内して頂き、会場中を見せて頂きましたが、どの出店者もレベルが高く、本当に感心致しました。やはり、函館は「豊かな食材の宝庫」なんですね!
函館の対岸に位置する青森県のブースも興味深かったですね。特に、高級マグロで有名な大間のブースでは、「マグロバーガー」が、超人気で、開店1時間で完売してしまったそうです。
私も、食べさせて頂きましたが、プロの厳しい目で見ますと、まだ「絶対的な美味しさ」に辿り着いていませんでしたので、少し辛口なコメントをさせて頂きました。やはり「大間」というブランド名を付けるなら、「マグロの美味しさ」を前面に出すべきなのですが、どうも、濃いソースの味が際立ってしまっており、主材料が何か分からないのはNGですよね(笑)。「大間」関係者のみなさん、是非、私と一緒に「日本一美味しいマグロバーガー」を開発しましょうね。
辛口のコメントの後には、御覧のように、手ぬぐいを頭から巻いて、大間スタッフのみなさんと記念撮影させて頂きました。似合いますでしょうか(笑)。


「函館山ロープウェー」に乗り、日本を代表する夜景で有名な展望台に行きました

スペイン・バスク地方のサンセバスチャン「コンチャ海岸」を凌ぐ美しさでした

昼間に見渡す「函館の雄大な絶景」も、かなり迫力があって素晴らしいですよ

函館山の麓には「カトリック元町教会」をはじめ、異国情緒漂う建物が多いです

函館駅周辺では、食のイベント「函館グルメサーカス」が開催されていました

どこのブースも、大盛況で、御当地グルメは「売れ切れ!」が続出していました

パックに入った「いかめし」も、味のレベルが高く、御土産品として、大人気でした

はじめは驚きましたが、「いかめしキャラメル」も、意外に美味しかったですよ(笑)

「かにまん」は、蟹の身がたくさん入っており、期待以上の完成度の
高さでした

定番人気商品の「函館ラーメン」には、色々なブランド・味がありましたね

「大間マグロバーガー」の包み紙には、「マグロ一筋」のロゴが入っていました

発想はすごく良いのですが、「絶対的な美味しさ」には、まだ努力が必要ですね(笑)

「マグロ一筋・大間あおぞら組」のみなさんと、記念撮影させて頂きました


2012年10月14日

「握り寿司」と醤油、EXVオリーブオイルの相性は、抜群です

私の住む船橋には、「安くて美味しい寿司屋さん」が何軒もあり、仕事の帰りに、よく立ち寄るのですが、必ず、私お気に入りのEXV(エキストラ・バージン)オリーブオイル「ラビダ・クラシックレーベル」を持参して、寿司ネタとの相性を楽しんでいます。
基本的には、醤油と同量のEXVオリーブオイルを合わせて、寿司に付けて食べるのですが、これが、素材の持ち味を生かし、とても美味しいので、是非、みなさまもお試し下さいね。特に、これからの時期の「アン肝」にEXVオリーブオイルと醤油をかけますと、「上質なフォアグラ」のような美味しさで、何貫でも食べたくなること請け合いです(笑)。
その他の食べ方としましては、「イカ」や「白エビ」、「生シラス」、「帆立て貝」等、淡泊で繊細なネタには、上質な天然塩を軽く振り、醤油は付けずにEXVオリーブオイルだけを付けて食べると、その持ち味、美味しさが、より鮮明になり、感動すると思いますね(笑)。
「寿司だけでは、アッサリし過ぎて物足りない」とおっしゃる方でも、EXVオリーブオイルを付けた寿司をお召し上がり頂きますと、コクがあり、満足感にも繋がりますので、これを機会に、魚介類をたくさん食べて頂けると嬉しいですね。


お馴染みの寿司屋さんには「マイ・オリーブオイル」を持参して、ネタとの相性を楽しみます

醤油とEXVオリーブオイルを1対1で合わせ、寿司に付けて食べると美味しいですよ!

「アン肝」とEXVオリーブオイルの組み合わせは、上質なフォアグラ以上の美味しさです!

2012年12月27日

浅草の老舗ふぐ料理店「辻むら」さんで 「すっぽんとオリーブオイルの相性」をテーマに講習会をさせて頂きました

12月24日に、浅草の老舗ふぐ料理店「辻むら」さんに伺い、「すっぽんとオリーブオイルの相性」をテーマに講習会をさせて頂きました。前回の「ふぐ料理」と同様に、「すっぽん」から出た濃厚な和風スープと、上質なEXVオリーブオイルの相性は抜群で、スタッフのみなさんも「目からウロコ」と、感動の面持ちでした。
まずは、「すっぽんの血」にオレンジジュースとEXVオリーブオイルを加えて、飲んでみました。全然、クセも無く、とても飲み易かったですね。次に「すっぽんの新鮮な臓物(卵や肝、心臓等)」にEXVオリーブオイルと醤油をかけてみますと、とても食べ易く、言われなければ「臓物」とは分からないくらい美味しかったです。メインは、焼き葱や白菜、豆腐等を加えた「すっぽん鍋」ですが、この濃厚なスープに上質なオリーブオイルが加わりますと、とても軽くなり、これこそ、まさに「究極のスープ」ではないかと思いました。最後の「雑炊」にも、EXVオリーブオイルを加えてみましたが、スープの旨味を吸収したお米とオリーブオイルの相性が良く、とても満足感のある美味しさでした。素材の旨味を引き立たせるEXVオリーブオイルは、「伝統的な日本の食文化」にも、ピッタリと合うことが分かり、とても嬉しい講習会となりました。店主の辻村さん、有難う御座いました。


浅草の老舗ふぐ料理店「辻むら」さんで「すっぽんとオリーブオイルの相性」をテーマに
講習会をさせて頂きました

「すっぽんの血」に、オレンジジュースとEXVオリーブオイルを加えると、すごく飲み易いです

「すっぽんの臓物(卵、肝、心臓等)」にEXVオリーブオイルと醤油をかけると美味しいですよ

焼き葱や白菜、豆腐の入った「すっぽん鍋」は、とても濃厚で奥深い味わいでした

極上スープの「すっぽん鍋」にも、上質なEXVオリーブオイルを加えてみました

EXVオリーブオイルを加えることで、素材それぞれの旨味が見事に引き出されます

スープの旨味を充分に吸収したお米とEXVオリーブオイルの相性は、もちろん抜群です

「すっぽん料理とEXVオリーブオイルの相性の良さ」に、思わず笑みがこぼれました

隅田川沿いから見るスカイツリーは、クリスマスバージョンで
「キャンドル」をイメージしたライトアップでしたが、凛とした空気
の中で素晴らしく奇麗でした!


2013年04月04日

「桜風味のカプチーノ」がとても美味しいことを御存じでしょうか

桜が美しい季節ですが、「桜風味のカプチーノ」が、とても美味しいことを御存じでしょうか?先日、友人のレストランで、初めて頂いたのですが、カプチーノに「桜風味のリキュール(フランス産)」を適宜加えることで、とても豊かな香りを楽しむことが出来ました。「コーヒー」と「桜のフレーバー」は、とても良く合うのですね。みなさんも、チャンスが有りましたら、是非お試し下さいね。


意外な組み合わせですが、とても香り高くて美味しい「桜風味のカプチーノ」です

「コーヒー」と「桜フレーバーのリキュール(フランス産)」の相性は
抜群でした


2013年06月24日

那須塩原市「ハーレー牧場」さんの乳製品は、「目からウロコ」の美味しさです

先週の栃木県那須塩原市滞在中には、しっかりとした、ぶれない信念を持ち、風評被害に負けずに頑張っていらっしゃる生産者のみなさんを訪問させて頂きました。
まずは「ハーレー牧場・月井さん」を訪れ、とても濃厚で美味しい牛乳を試飲させて頂きましたが、なによりも感動したことは、牛達の毛並みが、とてもきれいで、本当に健康そうだったことです。さらに、蒸し暑い日であったにも関わらずに、牛舎内に、殆ど「臭い」が無かったことにも驚きました。もちろん、毎日の掃除を徹底していることもあるかと思いますが、月井さんにお尋ねしますと「人間と一緒で、良い餌と水をあげて、ストレスの無い環境作りを心掛けているからですよ」と、笑顔で答えて下さいました。
こちらでは、「カチョカバロ」という、ひょうたん型をしたフレッシュチーズも作っていらっしゃいます。私の大好きな南イタリア・シシリアでよく食べられている「カチョカバロ」ですが、まさか、那須塩原で食べられるとは思ってもいませんでした。しかも、本場シシリアのそれは、かなり塩味がきついのですが、ハ―レ牧場さんのは、塩味も程良く、コクもあって、本当に美味しいのです。思わず、嬉しくなって、EXVオリーブオイルを馴染ませたパンに、スライスした「カチョカバロ」を乗せ、オーブントースターで焼いて食べましたら、「もう、最高!」でした(笑)。御土産に、手作りロースハムも頂きましたので、贅沢にも、チーズの上に乗せて焼いてみましたが、これも美味しかったですね。是非、みなさんも「カチョカバロ」を見つけたら、お試し下さいね。


那須塩原市で、上質な乳製品を作っている「ハーレー牧場」の月井美好さんです

環境がよく、殆ど臭いの無い牛舎では、健康的な牛達が、たくさん餌を食べていました

子牛達も、毛並みが奇麗で、とても元気そうに動いているのが印象的でした

牧草にトウモロコシ等を混ぜた「自然の餌」を食べさせるのが、「美味しさの秘密」ですね

クチコミで評判が高まり、お届けする地域、お店も、どんどん広がっているようです

ひょうたん型をしたフレッシュチーズ「カチョカパロ」は、本場南イタ
リア・シシリアを凌ぐ美味しさです!

EXVオリーブオイルを塗ったパンに「カチョカパロ」を乗せ、オーブン
で焼きますと、「もう、最高!」の美味しさですよ

「パンとチーズとオリーブオイルの相性は、とても良い」ことを実感出来る「逸品」ですね

手造りのロースハムも乗せて焼いてみました。ワインとの相性も
バッチリですよ


2013年06月29日

6月上旬の天草市内「花菖蒲祭り」は、本当に素晴らしかったです

6月上旬の天草市滞在中には、ちょうど、西の久保公園で「花菖蒲祭り」が開催されていましたので、私も、早速、伺いましたが、満開の花菖蒲の素晴らしさに感激致しました。
会場を入ってすぐに大きな池があるのですが、そこに浮かぶ水草が、一面に淡い紫色の花を咲かせており、それが、まるでフカフカのじゅうたんのようでしたし、奥の方に広がる花菖蒲も、色々な色合いがあって、本当に見事でした。
遊歩道の入り口には、顔なじみの飲食店さんが、多数、出店していて、世間話にも花が咲きましたね(笑)。お昼時に伺いましたので、私がアドバイスさせて頂いている太巻き寿司の「うまかやさん」で「ゆず胡椒オリーブ風味の太巻き」を買い、有明名物「巨大たこ焼き」も買って頂きましたが、豊かな自然に包まれた公園の中で、花菖蒲を見ながら食べるのは「最高!」でしたよ。


6月上旬の天草市内・西の久保公園で、「花菖蒲祭り」が開催されていました

奥行きの広い公園内では、「25万本の花菖蒲」が、色取り取りに美しく咲いていました


公園入り口付近の池には、「薄紫色の花を咲かせた水草」が、たくさん浮かんでいました

奥まで続く遊歩道の途中で、「見事に咲く花菖蒲」をバックに、記念撮影致しました


「花菖蒲」には、こんなにも、色々な種類があることを初めて知り
とても感激致しました


私がアドバイスさせて頂いている「うまかやさん」の「ゆず胡椒オリーブ風味の太巻き」を
頂きました。「本当に美味しいですよ!」

有明名物「巨大たこ焼き」も、評判が良く、私も買って食べました


私は、出汁に浸して食べる「明石焼き風」を頂きましたが、とても食べ応えがありますね(笑)

2013年07月01日

スウェーデン大使館で開催された「バーベキューを楽しむ会」は、「もう、最高!」でした

昨日(6月30日)は、閑静な六本木の高台にあります「スウェーデン大使館」で開催された「バーベキューを楽しむ会」に、ゲストとして参加させて頂きました。
いつもは、仕事として「作る方」ですので、このような御食事会は、とても新鮮で、嬉しいですね(笑)。心地よい風が通り、開放感もあって、緑豊かな中庭でのバーベキューは、とても美味しく、「もう、最高!」でした。
バーベキューも終わり、お腹も満たされた頃に、領事であるマリアン・ビュールンドさんのお嬢さん、ルイーズさんが、スウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」で軽快な音楽を演奏して下さり、それに合わせて、全参加者が、輪になってユニークな「スウェーデン風フォークダンスを踊る」というサプライズ企画までありました。マリアンさんが、まず、見本を見せてくれるのですが、象や鶏などの動物を真似たり、掃除をするジェスチャーをしたりと、その仕草が、とても面白くて、ついつい夢中になってしまいました(笑)。
最初のバーベキューから、最後のフォークダンスまで、みなさん、大満足の笑顔で、とても素晴らしいパーティーでしたね。主催者のみなさん、本当に、素敵な時間を有難う御座いました。
スウェーデンには、まだ行ったことがありませんので、是非、チャンスをみつけて伺いたいなと思います。



六本木の閑静な高台にある「スウェーデン大使館」で、「バーベキューを楽しむ会」が開催
され、私も、ゲストとしてお伺いしました

緑豊かで素敵な中庭が会場でしたが、特に進行係が挨拶するわけでもなく、自然発生的に
パーティーはスタートしました



バーベキューは、スウェーデン料理レストラン「リラ・ダラナ」さんのケータリングでしたが
下味もしっかりしていて、焼き加減も良く、とても美味しかったです

この「ピクルス」は、酸味がとてもまろやかで、野菜それぞれの歯応えも良く、とても美味し
かったですね


領事のお嬢さん、ルイーズさんが、スウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」を演奏して
くれました。ピアノの鍵盤のようなものが付いており、とても精密な作りに感動しました





領事のマリアン・ビュールンドさんが、ユニークな振り付けで踊り
の手本を見せてくれ、それを全員が輪になって繰り返すのです
が、あまりにも面白くて、大盛り上がりでしたね(笑)

マリアンさん、ルイーズさんと一緒に記念撮影させて頂きました
とても楽しい時間を有難う御座いました!


2013年07月13日

仙台市内で「実のついたオリーブの木」に出会いました

各地で開催させて頂く「オリーブオイルセミナー」で、よく、「オリーブは、どの地域まで栽培可能ですか?」という御質問を頂きます。「真夏の最高気温が45℃を超え、ほとんど雨も降らず、逆に、真冬は零下になる」苛酷な環境の中でも、2000年以上生き続けている「イスラエルのオリーブの木々」の例を出し、「日本国内でしたてら、冬、雪に埋もれない限りは、大抵の場所で栽培可能ですよ」と申し上げるのですが、実際、東北各地でも植えられているのを目にします。
この写真は、先日伺った仙台市内の飲食店の外観なのですが、入口には、大きなオリーブの鉢植えがあり、見事に実をならしていました。このような光景を見ますと、本当に嬉しくなりますね。みなさんも、是非、オリーブを植えてみては如何でしょうか。違う品種を2種類植えると、実がなり易くなりますよ。


仙台市内を歩いていましたら、プランターに植えられて実を付けている「オリーブの木々」に
出会い、とても嬉しくなりました

「オリーブ」は、雪で埋もれない限り、日本中の殆どの場所で、栽培
可能だと思います

「オリーブ」は、2種類の違う品種を並べて植えますと、実がなり易く
なります

2013年07月22日

千葉県内の「道の駅(房の駅)」でも「食を通した地域活性化」を頑張っています

7月も後半になりましたが、みなさまは、暑い夏を如何お過ごしでしょうか。
最近は「食を通した地域活性化」のお手伝いで、全国を回らせて頂いていますが、地元・千葉県にも、良いものがたくさんあります。
昨日は、お隣り鎌ヶ谷市の「道の駅(房の駅)」に行って来ましたが、入口には、たくさんの「野菜の苗」が有りましたし、名産品の「ピーナッツ」や「大粒のビワ」、「ブランド米」、「地豆」、「魚介類の加工品」、「上質なゴマ油や醤油」等々が、見易くディスプレイされていて、かなり楽しい空間でした(笑)。千葉県のゆるキャラ「チ―バくん」のグッズも、随分、増えていましたね。
みなさんも、千葉県を訪れることが有りましたら、是非、各地にある「道の駅」にお立ち寄り頂き、「千葉県の豊かな自然の恵み」を実感してみて下さいね。


千葉県内の「道の駅(房の駅)」には、「千葉県の豊かな自然の恵み」が溢れています

入口付近には「野菜や果物の種や苗」も、たくさん並んでいて、思わず、嬉しくなります

千葉県を代表する名産品である「落花生」や「落花生の御菓子類」も
種類豊富にありました

「南房総の大きなビワ」は、皇室献上品になるほど、上質で美味しい
ですよ

千葉県は「ブランド米の産地」としても有名で、美味しいお米がたくさん生産されています

千葉県では「地元産の大豆(地豆)」が生産されており、美味しい豆腐も作られていますよ

海に囲まれた千葉県は「新鮮な魚介類の産地」でもあり、「加工品」も充実しています

伝統的製法による「上質なゴマ油や醤油、酢」も、千葉県内で生産されています

「缶詰のおでんやカレー」も、あると便利ですし、美味しいですよ

千葉県のゆるキャラ「チ―バくん」グッズも、かなり増えてきましたね


2013年08月03日

北海道白老町の「山本養鱒場」様で、自然の摂理を活かした「素晴らしい鱒」に出会いました

この度、北海道白老町の「食を通した地域活性化」のお手伝いをさせて頂くことになりまして、まずは、虎杖浜にある「山本養鱒場」様に伺いしました。
ここでは、一切、人が手をかけることなく、すべて「自然の摂理」に合わせて、近くのクッタラ湖からの上質な浸透水だけで、養殖しています。クッタラ湖の水は、透明度で全国2位の記録を持ち、ミネラル豊富で、年間を通して水温も安定しており、鱒の養殖には、最高の環境なんですね。
この辺りは、アイヌの文化が残されており、とても魅力的なのですが、アイヌの人々は、「自然を敬い、自然と共生してきた」ことを知り、その伝統を受け継いでいる白老町のみなさんに対して、尊敬の念を抱かずにはいられません。
こんなに素晴らしい白老町の食文化を全国に発信するお手伝いをさせて頂けることに感謝しながら、奥深いアイヌ先住民族の生き方を、これからも一生懸命、勉強させて頂こうと思っています。



白老町虎杖浜の「山本養鱒場」様では、自然の摂理に合わせた方法で、素晴らしい鱒を
養殖しています


クッタラ湖の浸透水は、年間を通して水温が一定で、ミネラル豊富なので、御覧のように
見事な鱒が育つのですね。「自然と共存している生き方」が素晴らしいです!

「鱒づくしの御料理」を堪能させて頂きましたが、どれも、味わい深く、美味しかったです

自分で釣った鱒を、スタッフの方がさばいてくれて、お好みに料理してもらうことも出来ます

山本さんに、オリーブオイルを使って、メニューのバリエーションを広げるコツをアドバイス
させて頂きましたが、かなり前向きで、これからが楽しみですね


2013年08月04日

白老町の「マルカン本間水産」さんで、「茹で立ての海の幸」を 堪能させて頂きました

7月下旬にお伺いした北海道白老町では、「素晴らしい白老町の自然の恵み」を、各所で堪能させて頂きました。
虎杖浜にあります、地元でも有名な「マルカン本間水産」さんの加工場では、今が旬の見事な「毛蟹」や、大きな「真蛸」を、豪快に釜茹でしていまして、実に壮観でした。
私は、いつものように、お気に入りのEXVオリーブオイルを持参しまして、茹で立ての「毛蟹」や「真蛸」にかけて、みなさんと一緒に「超贅沢な試食」をさせて頂きましたが、「気絶しそうになるくらい美味しかった」です。
白老町が、こんなに素晴らしい場所だとは、来てみないと分からないですね。これから続く、生産者訪問が、とても楽しみになってきました。初日にして、すでに「白老町のとりこ」になってしまいました(笑)。


虎杖浜の「マルカン本間水産」さんは、地元でも評判の加工(ボイル)技術を持っています


今が旬の「毛蟹」を、豪快に釜ゆでしていました。本間直人社長様と記念の1枚です


地元産の大きくて美味しそうな「真だこ」も、次々に釜ゆでされ、奇麗に並べられていました




茹で立ての「真だこ」をスライスし、EXVオリーブオイルをかけて試食してみました

茹で立ての「毛蟹」にも、上質なEXVオリーブオイルを、たっぷりとかけてみました

もう言葉にならないほど美味しかったですね。これこそ「最高の贅沢!」だと思いました


マルカンさんのスタッフのみなさんや、役場、観光協会のみなさんにも試食して頂きました
が、「感動と笑顔の連続」で、私も嬉しかったです

2013年08月07日

とても美味しい「白老海鮮バーガー」が、近々商品化されます

7月下旬にお伺いした、北海道白老町滞在中には、色々なところで、6次産業化につなげる「商品開発のアドバイス」をさせて頂きました。
この写真は、マルカン本間水産さんが、新鮮な鱈とイカのすり身で作ったフライなのですが、ベーグルに挟んで「白老海鮮バーガー」にしたいとのことで、「どんなソースがいいでしょうか?」との御質問を頂きました。このすり身は、それだけでも充分に美味しかったので、余計なソースをかけずに、上質なEXVオリーブオイルだけをかけてみましたら、とても軽い味わいになり、海鮮の旨味が、一段と引き立ちました。近々、完成する「白老海鮮バーガー」に、御期待下さいね。


白老産の新鮮な鱈とイカのすり身で作ったフライにどんなソースが合うのか、御相談を頂
きました

「すり身の美味しさ」を活かすために、上質なEXVオリーブオイルだけをかけてみました

「EXVオリーブオイルと、すり身フライの相性は抜群」で、美味しいベーグルサンドが出来
そうです

白老町では、本当に新鮮な魚介類が、種類豊富に獲れます。この鱈も見事ですよね

2013年08月11日

「登別温泉市場」さんで、新鮮な貝類にEXVオリーブオイルをかけて堪能させて頂きました

みなさん、残暑厳しい毎日ですが、御元気でしようか?
7月下旬の北海道白老町滞在中には、登別温泉内にある「温泉市場」さんにも、お伺いし、新鮮な「ホッキ貝」や「ホタテ貝」、「ツブ貝」等に、EXVオリーブオイルをかけて食べさせて頂きました。ほのかな潮の香りと、早摘みオリーブオイルの草の香りのハーモニーが絶妙で、同行して下さった関係者のみなさんも「いつもの味とまったく違う!」と、感動していました。新鮮な魚介類とEXVオリーブオイルの相性は、抜群ですから、是非、みなさんも、お試し下さいね。


「登別温泉市場」さんにお伺いし、「新鮮な貝類」にEXVオリーブオイルをかけて堪能させて
頂きました

店内には、大きなイケスが何台もあり、新鮮な貝類に、「目はくぎ付け」でした(笑)

こんなに新鮮で立派な「ツブ貝」は、やはり「北海道ならでは!」ですよね

関東の市場では、あまり見かけない「ホッキ貝」も、すごく新鮮で、感激しました

その場でむいて頂いた貝類とEXVオリーブオイルを持って、大満足の笑顔です

「ホッキ貝」と「牡蠣」に、草の香りのするEXVオリーブオイルをかけてみました

新鮮な「帆立て貝」にも、惜しみなくEXVオリーブオイルをかけて試食しました

これだけ新鮮な貝類と最高級のEXVオリーブオイル、「もう、最高!」
ですよね(笑)

同行して頂いた関係者のみなさんにも試食して頂きましたが、「いつものと違う!」と、大満足
の様子でした

最後に頂いた、このお店の人気商品「生乳ソフトクリーム」も、濃厚で美味しかったですね


2013年08月17日

北海道白老町には、地元食材を豊富に揃える、郷土愛に満ち溢れた「スーパーくまがい」さんがあります

7月下旬の北海道白老町滞在中は、初日の新千歳空港到着から「HBC北海道放送」の撮影隊に、ずっと同行して頂き、「密着取材」して頂きました。
白老町に、地元で人気のスーパーマーケット「スーパーくまがい」さんが有ることを知り、早速、お伺いして、熊谷社長様に、色々お話を聴かせて頂きましたが、店内には、地元産の豊かな食材がたくさん有り、本当にワクワクしてきました。
「食を通した地域活性化」を進めるためには、こうした「地元LOVE」の気持ちが大切であることを、改めて実感致しました。



地元食材を豊富に揃えている「スーパーくまがい」さんは、「郷土愛」に満ち溢れています


オリーブオイルのコーナー前で、熊谷社長様に、その使い方の説明をしているところです



白老町では、自然環境に配慮した「循環型農業」が実践されており、とても美味しそうな
キャベツやブロッコリーも、たくさんありました




北海道白老町ならではの「新鮮な魚介類」が、並べられており、感激致しました。写真上
から「ホッキ貝」、「ツブ貝」、「サラ貝」、「宗八カレイ」等ですが、迫力がありますよね!


2013年08月23日

「採れ立てのもずく」とEXVオリーブオイルの相性は、抜群です

6月下旬に新潟県上越市にお伺いした際に、イベントの主催者の方から、「採れ立てのもずく」を頂きました。ウチに戻り、袋を開けた瞬間に「心地よい磯の香り」が、キッチン中に広がり、とても驚きましたが、軽く塩抜きして、そのまま食べてみましたら、「今までのもずくのイメージを覆すほどの美味しさと歯応え」に感動致しました。更に、EXVオリーブオイルをかけてみますと、抜群の相性の良さで「まさに絶品!」でしたね。本当に「新潟県も自然の恵みの宝庫」だと、改めて思いました。みなさんも、是非、新潟県を訪れてみて下さいね。


新潟産の「歯応えのある新鮮なもずく」と、EXVオリーブオイルの相性は「抜群!」でした

早摘みで草の香りのするEXVオリーブオイルを「もずく」にかけてみました

EXVオリーブオイルは、たっぷりかけた方が、旨味が引き出されて美味しいですよ

2013年08月30日

循環型有機農法「農業生産法人・白老産直センター」さんの畑は、素晴らしかったです

みなさん、秋晴れの清々しい風が気持ち良い船橋より、おはようございます。
7月末の北海道白老町滞在中には、「火山灰で農業には適さない」と言われ続けていた土地に、循環型の有機肥料を入れる等の努力を3年以上続け、今では、見事な有機野菜を色々と生産されている「農業生産法人・白老産直センター」代表の尾澤康徳さんを、HBC北海道放送のカメラと共に訪ねました。尾澤さんは、かつて、私の地元・船橋や松戸にもお住まいで、関東地方で有機農業の勉強をした後に、請われて白老に移住されたとのこと。それをお聴きしただけでも、親近感が湧きましたが、温和な口調ながらも「有機農業に対する熱い情熱」が、ヒシヒシと伝わってきて、嬉しくなりました。「やれば出来る!」のですね。いつものように、私お気に入りのEXVオリーブオイルを持参し、カメラの前で、採れ立てのキャベツにオイルをかけて食べて頂きましたが、「美味しい表情」が、みなさんにも伝わっていますでしょうか(笑)。
広大な畑も案内して頂きましたが、とにかく、野菜が力強く、元気なのには、感動致しました。特に「カボチャ」は、それ自体もツヤがあって、美味しそうでしたが、黄色い花の可憐な美しさと、厚手で大きな葉の勢いに圧倒されました。カボチャの葉は、茎もすごくしっかりしていましたので、急場凌ぎの傘に使えそうでしたね(笑)。もちろん、葉もかじってみましたが、EXVオリーブオイルを浸けて食べたら、美味しかったですよ。
最近、人気の「ロマネスコ」や「ブロッコリー」、「キャベツ」等も、すごく新鮮で、元気いっぱいでした。この日は、朝から小雨模様でしたが、それぞれの野菜の葉の表面には、水分をはじいている証である「水滴」が、宝石のように浮いており、その様子からも、いかに野菜が元気であるかが分かりました。
遠くの畑を見渡しますと、なんと「かもめ」が、えさである虫をついばみに来ていました。尾澤さんによりますと、土が元気なので、はねのけられた虫が、地表に上がってくるそうで、それをかもめが食べに来るらしいです。「かもめは、海にいるもの」と思っていましたので、この光景にも感動致しました。
尾澤さん、色々と勉強させて頂きまして、有難う御座いました。


「白老産直センター」代表の尾澤康徳さんに、有機農法の御苦労を色々と伺いました

テレビカメラの前で、採れ立てのキャベツにEXVオリーブオイルをかけて食べて頂きました

私もEXVオリーブオイルをかけて食べましたが、とても甘くて美味しかったですよ

HBC北海道放送のドキュメンタリーの撮影も入り、とても盛り上がった取材でした

立派に成長している「トウモロコシ」も、その畑は広大で力強く、素晴らしかったですね

収穫した「ブロッコリー」、「ロマネスク」、「キャベツ」等をリヤカーに乗せ、運びました

大きくなった「カボチャ」も、本当に美味しそうで、大いに創作意欲が湧いてきました

可憐で美しい「カボチャの花」も、畑のあちこちで、黄色く咲いていました

傘にもなりそうなくらい大きくて、しっかりしている「カボチャの葉」は、食べても美味しいです

最近、人気急上昇の「ロマネスコ」も、たくさん栽培されていて、嬉しくなってきました

「キャベツ」も、しっかり大地の栄養分を吸収し、見事に大きくなっていました

葉が水を弾くのは、「野菜が生命力に満ち溢れている証」なのです

畑には、たくさんの「かもめ」がやってきて、餌をついばんでいる、一見不思議な光景でした

「畑に生命力がある」ので、はねのけられた虫が地表に上がり、それをついばむようです

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