2006年11月に、バルト3国のひとつ「リトアニア」第2の都市「カウナス」にあります「旧日本領事館・杉原千畝(ちうね)記念館」に行って来ました。
激動の第2次世界大戦下、外交官として赴任していた「リトアニア」で、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ難民に、独断で「日本通過ヴィザ」を発給し、6000人もの命を救った、その場所に念願かなって行くことが出来たのですが、この狭い部屋の中で「杉原さんは、御家族や自らの危険を顧みずに、何を想い、決断されたのか」出来ることなら、その当時にタイムスリップして、お聞きしてみたいと思っていました。
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それから9年後の今年12月5日に、唐沢寿明さんが主演の映画「杉原千畝」が公開されました。
私は、ポーランドの「アウシュビッツ強制収容所跡」にも立ち寄っていますので「ユダヤ難民のみなさんの苦しみ」も、痛いほどよく分かり、「杉原さんが苦悩の末に、勇気を持って、ヴィザ発給を決断された、その瞬間のシーン」では、もう、溢れる涙が止まりませんでした。
この判断が、将来的な結果として「正しいのか、正しくないのか」は、あの激動の第2次大戦下では、おそらく杉原さん自身も分からなかったのではないかと思うのですが、「外交官として」と言うよりも「ひとりの人間、日本人として」「何の見返りも求めずに」「その時に出来る最善を尽くされたのだろう」と思うと、胸が熱くなりました。
私も「杉原さんのような愛と志を持って生きたい」と思います。本当に素晴らしい映画でした。