朝晩の冷え込みが厳しい11月上旬、久々に「コグレオリーブ農園便り」をお届け致します。
私は、出張が多く、オリーブの手入れは、ほとんどしていませんが、出張から戻る度に大きく成長しており、いつの間にか、高さが5m位になっているオリーブの巨木もあります。
そこまで大きくなりますと、普通に実を収穫出来ませんので、先日、思いきって枝を切り落とし、バケッいっぱいの実を収獲致しました。まだ、オイルを搾るほどの量ではありませんので、実をそのまま食べる「テーブルオリーブ」にしようと思いますが、多くの場合は「苛性ソーダ」を使って「えぐ味」を抜きます。私は、その方法を採らずに「美味しいテーブルオリーブ」を簡単に作る方法を思いつき、実際に美味しく出来ましたので、その方法を御紹介させて頂きます。
ちなみに、切り落とした枝は、そのまま、土に挿しておきますと、いつの間にか根付き、枝葉も伸びて来ます。本当に「オリーブの生命力」は素晴らしいですね!1年以上前に「挿し木」したオリーブの小枝も、御覧のように成長していますよ。
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「テーブルオリーブ」とは「そのまま食べられるオリーブの実」のことですが、「生」では「えぐ味」が強くて食べられませんので、「苛性ソーダの無い昔」は、塩蔵して、ゆっくり「えぐ味」を抜いていました。しかし「この昔ながらの方法」では、とても時間がかかるために「軽くボイルすること」を試したのです。ヨーロッパの家庭料理に「生のオリーブの実のフリット」があるのですが、これが「ヒント」になりました。
まずは、水洗いした「生のオリーブの実」に天然塩をまぶし、1-2日馴染ませます。こうすることで、ボイルした後の色落ちを防げます。そして、ボイルしますが、正直、どれくらいボイルするのか、タイミングが難しいです。目安は5分位でしょうか。すぐに冷まし、味をみて、残った「えぐ味」の加減で、さらに数日、塩蔵致します。多少、皮にシワがよるかもしれませんが「安全で美味しい!」と思えば、私は問題無いと思います。
みなさんの中でも、御庭にオリーブの木を植えて、少しの実が成っている方もいらっしゃると思いますが、せっかくの「生命力のかたまり」なのですから、有難く「えぐ味」を抜いて食べてみて下さいね。
完成した「テーブルオリーブ」に上質なEXVオリーブオイルをかけて食べると、さらに美味しさが引き立ちますよ。