海外出張日誌 > アフリカ

モロッコ:
厳しい自然環境のモロッコは「上質なオリーブの産地」なのです編

夏場に猛暑が続く「モロッコ」では、砂漠のようなところでも、上質なオリーブが栽培されており、各地の伝統的な郷土料理に、上手く取り入れられていることに感動致しました。
雨が降らずとも、元気に育っている「オリーブの生命力」は、本当に偉大ですね!そんなオリーブの木々の前に立つ私の表情から、みなさんにも、私の感動をお伝え出来たら嬉しいです(笑)。 「マラケシュ」や「フェズ」等の旧市街の市場には、スパイスで味付けされた「テーブルオリーブ」も種類豊富にありましたし、カルフール等の大型スーパーマーケットには、オシャレなボトルに入った「上質なエキストラ・バージン・オリーブオイル」や、モロッコらしい個性的なラベルのオリーブオイルがたくさん売られていて、感激致しました。
あれもこれも買いたくなりますが、帰りのスーツケースのことを考えますと、迷ってしまいますね(笑)。 

モロッコ:縁起の良い「サハラ砂漠の御来光」を御覧下さい編

2014年8月中旬に、カタ—ル航空のドーハ経由で、北アフリカの「モロッコ」に行って来ました。日中の最高気温が、軽く40℃を超える猛暑続きでしたが、上質なオリーブオイルを含めた「イスラムの食文化(ハラル)の神髄」を身をもって体験し、とても充実した7日間でした。アトラス山脈を境にして、地域ごとに色々な顔を持つ「モロッコ」ですが、距離にして、2000キロ近く駆け回りましたので、その魅力を数回に分けて、レポートさせて頂きます。どうぞ、御期待下さいね。
まずは、「エルフード」というアルジェリア国境近くの町から、4輪駆動の車を1時間程走らせて、縁起の良い「サハラ砂漠の御来光」を見て来ましたので、その様子を写真で御紹介させて頂きます。
さすがに、早朝は、そんなに暑くありませんでしたので、砂漠を裸足で歩きましたが、足をとられながらも、砂がサラサラで、とても気持ち良かったですね。「御来光」を見た後は、ラクダ使いの方の休憩小屋に戻り、朝食を頂きましたが、砂漠の大自然の中で頂く食事とミントティーも「最高!」でした。

モロッコ:モロッコの「オリーブオイルクッキング」編

新鮮な野菜や果物が市場には沢山有ります 前菜の定番「モロッコ風サラダ」です
ユニークな形の「タジン用煮込み鍋」です イカと野菜のトマト風味の「タジン」です
挽肉と卵入りの
ボリューム感ある「タジン」です
「ケフタ」には
「サフランライス」を添えています
マラケシュの広場にて
人気ある「ケフタ」の屋台です
モロッコ流の石釜で美味しいパンを焼きます
モロッコの街並みを歩いていますと、沢山のカフェや大衆食堂、レストランが溢れていることに気が付きます。そして、どこの店先でも「タジン(煮込み料理)」が、グツグツと火にかけられ、そのスパイスの芳ばしい香りに、思わず食欲が掻き立てられます。「タジン」用の鍋は、三角帽子のような、とてもユニークな形をしており、どこでもその鍋を使って煮込んでいるのですが、中身は様々で、色々な食材のバリエーションにより、違った味わいの「タジン」を楽しむことが出来ます。モロッコでは、「肉系のタジン」、「魚系のタジン」等、色々なタイプの「タジン」を食べましたが、いつでも食卓には、オリーブオイルを置いて、食べる直前の「タジン」にかけてみました。すると、オリーブオイルをかけることで、味もまろやかになり、一層、コクが出て、美味しくなることが分かり、嬉しくなりました。前菜としましては、野菜を沢山使った「モロッコ風サラダ」が定番で、必ず、トマトやピーマン、キュウリ、玉葱が入るのがポイントです。ドレッシングには、クミンを効かせますが、オリーブオイルを使いますと、より美味しく食べることが出来ます。街中の屋台でよく見かける「ブロシェット(炭火で焼く串焼き)」も、モロッコでは人気料理のひとつですが、羊肉の場合は「カバブ」、挽肉にした物は「ケフタ」と呼ばれます。これらにも、オリーブオイルを浸けて食べますと、素材の旨みが引き出され、より美味しくなるから不思議です。パンとの相性も良く「サンドイッチ風」にするのも「モロッコ流」です。 

モロッコ:モロッコのスイーツ&ドリンク編

しっとりとしたココナッツ風味のクッキーです 町でよく見かける
パイ生地を揚げたお菓子です
フランス風のクレープ。 チョコレート風味です シナモンシュガーが美味しい、
オレンジのデザートです
モロッコの市場を歩いていますと、季節にもよりますが、オレンジ、アプリコット、スモモ、イチヂク等の新鮮なフルーツが沢山あることに気が付きます。町のジューススタンドでは、フレッシュ果実100%の美味しいジュースが飲めますし、レストランでも、フルーツを選んで、好きなジュースをオーダーすることが出来ます。また、夏場には、サボテンの実も売られており、皮をむいて食べますと、とても甘くて美味しいのですが、盛夏の頃のレストランのデザートの定番でもあります。そして、秋には、収穫したてのナツメヤシの実(ダット)も出回りますが、フレッシュが食べられるのは11月頃までで、あとはドライタイプを市場で買うことが出来ます。焼き菓子では、ココナッツ風味のクッキー等が多く、パイ生地を揚げたようなお菓子もよく目にしますが、全体的に甘味は強く、その分、ミントティーとの相性はいいと思います。レストランのデザートでは、フランス風のオシャレなクレープやタルト、ケーキ類も多く、やや甘めですが、どれも平均点以上の味だと思います。

モロッコ:オリーブオイルのルーツを探る旅編

モロッコ北部では
広大なオリーブ畑を見ることが出来ます
古代ローマ・ヴォルビリス遺跡内の
オリーブオイル搾油所跡にて
2000年前のオリーブの実を
潰すための石臼です
オイルを搾る方法も現存するものと同じです
フェズの町の庭先で自家製オリーブを干す人々 フェズの市場で見かけた
自家製オリーブを売るお店
 
モロッコ産の上質なオリーブオイルの数々  
2004年3月に、オリーブオイルの取材で「モロッコ」を訪れました。まずは、モロッコに現存する「最大の古代ローマ遺跡」として有名な「ヴォルビリス遺跡」(世界遺産)を歩き、当時の「オリーブオイルの搾油所」跡を発見、取材致しました。遺跡からは、石臼でオリーブの実を潰し、座布団のようなマットに載せて重ね、上から圧力をかけて絞る工程がよく分かりましたが、このやり方を2000年以上経った現在でも続けている搾油所が「モロッコ」や「チュニジア」辺りにはあるわけですから、いかに当時の生活レベルが高かったが容易に理解出来ると思います。次に「フェズ・エル・バリ」の世界一複雑で、世界一楽しい「迷路の町」も歩きましたが、そこでは、いまだに「古代からの生活」が営まれており、とても興味深かったです。例えば、自分の畑から収穫したオリーブの実を中庭で干していたり、自家製オリーブオイルやピクルスを売っているお店も多数見かけ、「おそらく2000年前もこのような風景だったのだろうな」と想像しますと、ワクワクしてきます。

エジプト:食文化取材編

エジプト産の上質なオリーブオイルです エジプトの国民食「コシャリ」にも
オリーブオイルが合います
2008年7月にエジプトを訪れ、ナイル川を南下しながら、各地方での、「オリーブオイルを中心とした食文化」の取材をして来ました。様々なエジプト料理を見ていくうちに「オリーブオイルを使った、自由な発想の料理は、世界各国に無限に広がっている」ことを実感し、改めて「コグレ流・オリーブオイルクッキング」の創作意欲が沸いてきました。詳しい内容につきましては、「ブログ」でもレポートしておりますので 「8月のアーカイブ」よりご覧下さいませ。
カイロで最高の「ターメイヤ(空豆のコロッケ)」
に出会いました
 
オリーブオイルをかけた、
前菜の王様「タヒーナ(ゴマのペースト)」です
エジプトの美味しいパンは、
オリーブオイルと良く合います

チュニジア:オリーブオイル編

絞りたてオイルです 昔ながらの方法でオリーブオイル作り
チュニジアで昔ながらのオリーブオイル作りを体験しました。量はあまり取れませんが美味しかったです。
オリーブオイルの山を前にして  

エジプト:料理指導編

スタッフは陽気です 明るく開放感のあるホール
エジプト・シナイ半島のホテルはシナイ山に登るアジア人が多いため、アジア人好みの料理を指導してきました。彼らは独学でキムチや味噌汁まで作っていました
野菜中心のヘルシーメニュー  

南アフリカ:料理指導編

コグレ歓迎リバークルーズにて スタッフは皆、陽気です
ロンドンの友人の紹介で南アフリカのホテルに伺い、アジア人好みの洋風料理の指導をしてきました。スタッフは皆、陽気でとても楽しかったです。珍しい食材(特に肉類)もたくさんありました。打ち上げはリバークルーズで色々な野生動物を見てきました。
何気ないポーズが絵になってます  
飾り切りの指導中です 焼いたお肉は10種類以上です
料理研究家 小暮 剛 〒273-0002 船橋市東船橋7-15-13 TEL:047-422-1350